粘りの岩見沢、地元のみゆきフェニックス 柏ホエールズ、上江別ブルードリームズも接戦を演じる
新ひだか町で開催中の高円宮賜杯第46回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント南北海道大会は6月21日、新ひだか町三石緑ヶ丘公園球場など2会場で2回戦4試合と準決勝2試合が行われた。
三石緑ヶ丘公園球場では岩見沢学童野球クラブが2試合を勝ち抜き、2年ぶりの決勝進出を決定。決勝では東16丁目フリッパーズと対戦する。準決勝で敗れたみゆきフェニックスは2年連続4強入りを果たした。
【2回戦】岩見沢学童野球クラブ 3-2 柏ホエールズ
守り抜いた岩見沢 終盤の猛追しのぎ準決勝へ
序盤からシュアなバッティングを見せる柏ホエールズだった。初回から走者を背負わせるなど再三好機を演出したが、そのたびに岩見沢学童野球クラブの守備陣が踏ん張った。
岩見沢は三回、一死から長打で好機をつくると、タイムリーやスクイズを絡めて2点を先制。さらに五回にも貴重な追加点を奪い、3-0とリードを広げた。
しかし柏も簡単には終わらない。最終六回、一死から反撃を開始すると、2点タイムリーで1点差に迫る。なおも二死三塁と一打同点の場面をつくったが、岩見沢投手陣が最後の打者を打ち取りゲームセット。3-2で競り勝ち準決勝進出を決めた。
試合後、森拓実監督は「正直、タイブレークまで行くと思っていました。ピッチャーが本当によく頑張ってくれた」と投手陣を称賛。「この学年は守備の粘り強さがある。いつもこういう展開なんです」と胸を張った。
一方、敗れた柏ホエールズも最後まで持ち味を発揮した。初回からチャンスをつくり、終盤も執念の追い上げを見せたがあと一歩届かなかった。
髙田監督は「初回も柏らしいチャンスの作り方はできていた。ただ、あと一本が出なかった」と振り返り、「坂本龍馬旗やFBCへ向けて、また準備していきたい」と前を向いた。
◆2回戦
岩見沢学童野球クラブ3−2柏ホエールズ
柏ホエールズ
000002=2
00201x=3
岩見沢学童野球クラブ
(柏)大野、藤堂ー福田
(岩)笹野、渋谷ー中垣
▽三塁打:宮本(柏)
▽二塁打:笹野(岩)


【2回戦】みゆきフェニックス 3-2 上江別ブルードリームズ
接戦を制したみゆき 継投策で逃げ切る
地元・日高支部代表のみゆきフェニックスと上江別ブルードリームズの一戦は、互いの守備力が光るロースコアゲームとなった。
三回、みゆきは好機を生かして先制点を奪うと、2-1で迎えた五回、一死一、三塁から内野ゴロの間に敵失を誘い貴重な3点目を追加した。
投げては先発・髙橋奏多(6年)が力強い投球で試合をつくり、松井耀正(6年)、工藤有莉(6年)へ継投。終盤に上江別の反撃を受けると再び髙橋がマウンドへ上がり、1点差を守り切った。
幌村克巳監督は「本当に力の差はほとんどなかった。1点を取るのが遠い試合でした」と振り返り、「投手をつなぎながらみんなで勝つのがうちの形」とチーム力を評価した。
敗れた上江別ブルードリームズも持ち前の機動力を発揮。少ないチャンスを着実につなぎ、強豪相手に最後まで食い下がった。
鳴海誠監督は「細かくつないで1点ずつ重ねながら粘り強く勝とうと思っていました」と話し、「この経験は子どもたちの野球人生において大きな財産になる」と選手たちをねぎらった。
◆2回戦
みゆきフェニックス3−2上江別ブルードリームズ
上江別ブルードリームズ
010001=2
01101x=3
みゆきフェニックス
(上)鳴海、岩崎ー芝木、鳴海
(み)髙橋奏、松井、工藤、髙橋ー松井、髙橋奏、松井
▽三塁打:磯貝(み)


【準決勝】岩見沢学童野球クラブ 5-2 みゆきフェニックス
三回の集中打で主導権 昨年の雪辱果たし決勝へ
準決勝は、粘り強い守備が持ち味の岩見沢学童野球クラブと、長打力を武器に戦うみゆきフェニックスによる好カードとなった。今季ここまでの対戦成績は1勝1敗。実力伯仲の一戦だった。
均衡を破ったのは岩見沢だった。
1-0で迎えた三回、打線がつながる。2番・中垣優太(6年)の適時打で流れを引き寄せると、笹野燈里(6年)のタイムリーなどで一挙4得点。5-0とリードを広げた。
それでも相手は一発のあるみゆき打線に四回、2点献上。5−2と迫られるも岩見沢ベンチに気の緩みはなかった。
守っては先発の笹野嵐太(5年)、對馬諒光(6年)を軸に、笹野嵐、對馬、笹野嵐、笹野燈里(6年)、對馬と小刻みな継投策を展開。細かな投手リレーを送り込み、相手打線に的を絞らせなかった。投手陣は要所でコースを丁寧に突いて打たせて取り、守備陣も堅実なプレーで支える。終盤の反撃も2点に抑え、5-2で逃げ切った。
森監督は「守備で取るべきアウトをしっかり取れたことが全て」と振り返り、「打線はすごいけど、とにかく攻めようと伝えていました」と積極姿勢を貫いた投手陣を称えた。
特に昨年、この舞台でみゆきフェニックスに敗れた経験を持つ笹野については「本人にとってはリベンジだったと思う。本当によく投げてくれた」と目を細めた。
決勝の相手は東16丁目フリッパーズ。
「うちは粘り強く守って、粘り強くつないでいくしかない。自分たちの野球で食らいつきたい」と頂上決戦を見据えた。
一方のみゆきフェニックスは2年連続4強で大会を終えた。幌村監督は「相手の細かい野球が本当に上手だった。最後まで子どもたちは一生懸命やってくれた」と選手たちの健闘を称えた。
昨年に続く南北海道4強の経験を胸に、チームは次なる目標となるFBC予選へ向かう。
◆準決勝
岩見沢学童野球クラブ5−2みゆきフェニックス
岩見沢学童野球クラブ
014000=5
000200=2
みゆきフェニックス
(岩)笹野、對馬、笹野、對馬ー中垣
(み)工藤、山道、髙橋奏、磯貝ー松井
▽三塁打:中垣(岩)
▽二塁打:増森(岩)


協力:北海道軟式野球連盟・日高支部
