駒大苫小牧、王者の風格再び――全国制覇2度の名門が2年ぶり聖地へ挑む
北海道苫小牧市に校舎を構える私立の名門・駒澤大学附属苫小牧高等学校（駒大苫小牧）野球部が、2025年の第107回全国高校野球選手権南北海道大会に2年ぶり28回目の出場を果たした。全国の高校野球ファンにとって、“駒苫”の名は特別だ。
創部は1964年。甲子園には春夏通算11回出場し、2004年と2005年の夏に全国制覇、2006年には準優勝という北海道勢史上初の快挙を成し遂げている。特に2005年の連覇は、夏の甲子園において実に57年ぶりの偉業となった。以降、駒苫は「北海道の象徴」として全国にその名を轟かせてきた。
2025年大会ではノーシードから勝ち上がり、1回戦で道内の実力校・鵡川高校と対戦。エース左腕・寺田七将（3年／世田谷西シニア出身）が5回無失点の快投を見せ、打線も爆発。11対0の5回コールドで室蘭支部を突破し、“王者復活”ののろしを上げた。
チームは例年、北海道内だけでなく全国から有望な選手が集まる。寺田を中心とした投手陣に加え、攻撃力にも定評があり、試合ごとに柔軟な戦術を展開できるのが駒苫の強さだ。攻守のバランスはもとより、勝負所での集中力や経験値の高さも大きな武器となる。
また、同校の歴史を語る上で欠かせないのが、田中将大（元楽天、ヤンキース）や伊藤大海（現・日本ハム）といった名選手たちの存在だ。彼らの活躍は今も後輩たちに大きな刺激を与え続けており、「全国の頂点」を目指すDNAは脈々と受け継がれている。
近年は他校の台頭もあり、かつてのような全国常連の姿からやや遠ざかっていたが、2年ぶりの出場となった今大会でその強さを改めて証明しつつある。駒大苫小牧の夏が、再び熱を帯びてきた。
北の大地が生んだ王者は、再び甲子園の大舞台を目指し、着実に階段を上っている。今大会、駒苫がどこまで勝ち進むのか――その一挙手一投足に、全国が注目している。
駒大苫小牧ベンチ入りメンバー
①上着ユニフォーム写真を募集します。
②中学クラブチームや出身少年団に関する情報も随時募集しております。
情報提供は下記メールアドレスまでお願いいたします。
送付先：strikepro.oh@gmail.com
＜背番号、氏名、学年、中学野球、学童野球、投打、身長・体重＞
★主将
林 逸洋
①寺田 七将 3年
（東京都）世田谷西シニア出身
左投げ、左打ち
177センチ、88キロ
②渡邊 羚生 2年
とかち帯広リトルシニア―新得野球少年団出身
右投げ、左打ち
180センチ、83キロ
③太田 勘介 2年
（東京都）世田谷成城ボーイズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、75キロ
④坂本 唯斗 2年
函館港西リトルシニア―大中山野球スポーツ少年団出身
右投げ、左打ち
168センチ、64キロ
⑤渡辺 瑛太 3年
旭川大雪ボーイズー新富野球少年団出身
右投げ、左打ち
168センチ、72キロ
⑥川口 奨真 2年
（和歌山県）紀州ボーイズ出身
右投げ、左打ち
170センチ、70キロ
⑦藏本 眞ノ輔 3年
（東京都）世田谷西リトルシニア出身
右投げ、左打ち
174センチ、69キロ
⑧林 逸洋 3年
（台湾）台北市立長安中出身
右投げ、右打ち
184センチ、73キロ
⑨浅野 蓮 2年
（千葉県）成田リトルシニアー栗源ジュニアイーグルス出身
右投げ、左打ち
170センチ、70キロ
⑩村田 煌翔 2年
札幌豊平ボーイズ―藻岩下BBJ出身
右投げ、右打ち
175センチ、75キロ
⑪佐藤 大愛 2年
（和歌山県）紀州ボーイズ出身
左投げ、左打ち
170センチ、60キロ
⑫杉谷 奏育 1年
（奈良県）奈良葛城ボーイズー隅田少年野球部出身
右投げ、右打ち
身長、体重調査中
⑬野本 洸志 2年
室蘭リトルシニアー谷川野球スポーツ少年団出身
右投げ、右打ち
180センチ、100キロ
⑭勝 琥太郎 3年
（東京都）世田谷成城ボーイズー（千葉県）船橋フェニックス出身
右投げ、右打ち
166センチ、63キロ
⑮伊藤 駿航 2年
函館東リトルシニア―鹿部クラップーズ出身
右投げ、左打ち
170センチ、70キロ
⑯吉川 琉毅 2年
十勝BBC・勇足中学校－勇足エンジェルス出身
右投げ、左打ち
175センチ、95キロ
⑰鈴木 拓斗 3年
札幌真駒内リトルシニア―東16丁目フリッパーズ出身
左投げ、左打ち
171センチ、66キロ
⑱福澤 旬 3年
苫小牧リトルシニア―苫小牧ジェッツ出身
右投げ、左打ち
168センチ、66キロ
⑲石村 剣士朗 2年
苫小牧啓北中学校－北光ファイターズ出身
右投げ、左打ち
171センチ、70キロ
⑳堀 快成 1年
（東京都）世田谷西リトルシニア出身
右投げ、右打ち
183センチ、86キロ