ブロック決勝で、九回逆転許し涙の敗退
今秋の秋季北海道高等学校野球大会・札幌支部予選で、北海学園札幌高校はブロック代表決定戦に進出した。強豪・東海大札幌との一戦は、序盤から緊張感に包まれる接戦となった。北海学園札幌は二回に先制点を挙げ、終盤の八回を終えてなお2―1とリード。勝利まであと一歩に迫った。しかし九回、相手打線の粘りに屈し、痛恨の2失点。2―3と逆転サヨナラ負けを喫し、代表の座を目前で逃す悔しい結果となった。
ここまでの戦いぶりは堂々たるものだった。初戦では札幌啓成を相手に投手陣が奮闘し、3―0の完封勝利。続くブロック準決勝では札幌丘珠を11―1の八回コールドで下し、攻守において盤石の戦いを見せつけた。勢いそのままに挑んだ代表決定戦でも強豪校を相手に主導権を握る場面があり、チームの成長を示す内容であったといえる。
北海学園札幌高校野球部は、1923年創部の伝統を誇るチームだ。旧校名は「札幌商業高校」で、地元からは長年「札商」の愛称で親しまれてきた。北海道の高校野球史を語る上で欠かせない存在であり、その歩みは道内球界に大きな影響を与えている。
歴史を振り返れば、同校は春夏通算10度の甲子園出場を果たしている。1931年夏の大会では堂々のベスト8進出を成し遂げ、全国にその名を轟かせた。特に昭和初期から1970年代にかけては、道内屈指の強豪として数々の名勝負を演じ、北海道野球界の黄金期を支えた存在といえる。最後に甲子園へと駒を進めたのは1980年夏。以来長らく全国の舞台からは遠ざかっているが、伝統の重みは脈々と受け継がれ、現在の選手たちにもしっかり息づいている。
今回の予選ではあと一歩で代表権を逃す形となったが、敗戦の中にも収穫と手応えは大きい。投手陣の安定感、勝負強い攻撃力、そして接戦でもひるまない粘り強さは、次なる飛躍の礎となるはずだ。創部から100年余りを数える伝統校・北海学園札幌が、再び全国の舞台に立つ日を待ち望む声は今も多い。悔しさを糧にした挑戦は、これからも続いていく。
北海学園札幌ベンチ入りメンバー
中学クラブチームや出身少年団に関する情報も随時募集しております。
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送付先：strikepro.oh@gmail.com
＜選手＞
＜背番号、氏名、学年、中学・学童野球歴、投打、身長、体重＞
主将：能登 玲碧
①山下 仁永 2年
札幌東リトルシニア－墨谷三中出身
左投げ、左打ち
177センチ、70キロ
②能登 玲碧 2年
札幌手稲ボーイズ－篠路ビッグファイアーズ出身
右投げ、右打ち
166センチ、65キロ
③藤原 朔太朗 1年
札幌新琴似リトルシニア－清田中央フレンズ出身
右投げ、左打ち
179センチ、64キロ
④渡辺 知晃 1年
札幌東リトルシニア－屯田ベアーズ出身
右投げ、右打ち
165センチ、59キロ
⑤坂本 大翔 1年
札幌ボーイズ－東雲ファイターズ出身
右投げ、右打ち
166センチ、64キロ
⑥成田 啓悠 2年
札幌北リトルシニア－あいの里バイソンズ出身
右投げ、右打ち
168センチ、65キロ
⑦齋藤 陸人 1年
札幌西リトルシニアー手稲東ファイターズ出身
左投げ、左打ち
178センチ、81キロ
⑧青木 稜公 2年
札幌南リトルシニア－西岡ボルテージ出身
右投げ、右打ち
173センチ、71キロ
⑨丹羽 柚稀 1年
札幌東リトルシニアー札苗スターズ出身
右投げ、右打ち
169センチ、65キロ
⑩朝野 志優 1年
札幌豊平ボーイズー簾舞ヤンキース出身
右投げ、右打ち
167センチ、59キロ
⑪西川 侑亜 1年
札幌南リトルシニア―月寒スターズ出身
右投げ、右打ち
165センチ、58キロ
⑫羽藤 倫太郎 1年
札苗北中学校出身
右投げ、右打ち
165センチ、70キロ
⑬佐々木 碧生 2年
札幌北リトルシニア－菊水ジャガーズ出身
左投げ、左打ち
172センチ、80キロ
⑭湯淺 悠仁 1年
山鼻中学校出身
右投げ、右打ち
166センチ、46キロ
⑮野村 健心 1年
札幌ボーイズー新琴似リトル（硬式）出身
右投げ、右打ち
175センチ、73キロ
⑯押切 恭介 1年
札幌西リトルシニアー東16丁目フリッパーズ出身
右投げ、右打ち
166センチ、59キロ
⑰湯浅 颯介 1年
札幌豊平ボーイズー伏見カーディナルス出身
右投げ、右打ち
173センチ、85キロ
⑱田中 琉唯 2年
札幌東リトルシニア－あいの里バイソンズ出身
左投げ、左打ち
173センチ、67キロ
⑲一色 琉世 1年
札幌東リトルシニアー札幌オールブラックス出身
右投げ、右打ち
177センチ、69キロ
⑳前原 悠人 1年
札幌羊ヶ丘リトルシニアー東月寒レオンズ出身
右投げ、右打ち
174センチ、60キロ