東区少年野球連盟50周年に思う――変わる時代と、変わらない価値

東区少年野球連盟50周年に思う――変わる時代と、変わらない価値

 5月5日の札幌支部予選を取材する中で、改めて感じたことがある。鉄東スワローズ、伏古ファイターズが所属する東区少年軟式野球連盟が、今年で50周年を迎えるという事実だ。

 この節目にあたり、現在、東区少年軟式野球連盟会長を務める傍ら、鉄東スワローズの総監督でもある渡辺昌司氏(70)に話を伺う機会をいただいた。同氏からは、連盟の歩みや現状、そして今後への思いについて、多くの学びのある言葉をいただいた。

 50年――言葉にすると簡単だが、その積み重ねは決して軽いものではない。結成当時から続くレッドアスレチックス、東雲ファイターズも同じく50周年を迎え、4月4日には札幌市のつどーむで記念のオープン戦を実施。歴史の重みと、地域に根差した野球文化の深さを感じる機会となった。

 かつてこの連盟は最大36チームを抱えていたという。しかし現在は少子化の影響もあり15チームまで減少。それでもなお、旧札幌市立丘珠小学校跡地を有効活用した東区少年野球場を拠点に、活動を続けている点は特筆すべきだろう。

 さらに同球場は、北海道日本ハムファイターズが進める「ダイヤモンド・ブラッシュ・プロジェクト」の一環として2024年度の対象球場に選定され、改修が完了。4月20日には落成記念式典が開催され、ダグアウトなど設備面のブラッシュアップが図られた。地域の野球環境が着実に整備されている点も、明るい材料の一つだ。

 実は私事ではあるが、かつて少年野球の監督を務めていた頃、最後の試合をこの東区少年野球場で迎え、試合後に父母の皆さんから胴上げをしていただいたことがある。私にとっても、この場所は特別な意味を持つグラウンドだ。

 もう一つ付け加えるならば、当時の東区は道内でもトップレベルに少年野球熱の高い地域だった。「伏古わんぱくボーイズ」「東ハリケーン」「東16丁目フリッパーズ」といった“東区3強”の存在は象徴的で、札幌全市大会を勝ち上がるよりも、東区を勝ち上がる方が難しいとさえ言われた時代もあった。

 チーム数が減るという現実は、決して軽くない課題だ。ただ一方で、こうして「場」が進化しながら残り続けていることの価値は非常に大きい。野球を通じて人が集まり、子どもたちが成長し、指導者や保護者が関わり合う――この循環こそが、地域スポーツの本質だと思う。

 11月には東区内のホテルユキタで50周年記念式典が予定されているという。節目の年に何を振り返り、何を未来へつなぐのか。これは東区だけの話ではなく、今の少年野球界全体に通じるテーマでもある。

 変わるものと、変わらないもの。その両方を見つめながら、次の10年、20年をどう描いていくのか。現場に立つ一人として、しっかりと考えていかなければならない。

東区秋季少年野球大会(2017年当時のもの)
写真・東区秋季少年野球大会(2017年撮影)
東区少年野球場
東区少年野球場

協力:東区少年軟式野球連盟

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