平山純一監督「成長していく過程が楽しい」 元社会人野球選手ら若い指導者も加わり育成環境が充実 2027年度の新入団員を募集
中学硬式野球の石狩中央リトルシニアが、2027年シーズンに向けて新たな一歩を踏み出している。10月18日、石狩市樽川公園野球場を訪ね、秋季練習に励む選手たちを取材した。新チームは秋季全道大会で思うような結果を残せなかったものの、選手たちは自分たちの課題を見つめ、来春に向けて基礎練習に取り組んでいる。平山純一監督が大切にするのは、勝敗だけでは測れない一人ひとりの成長だ。今季は社会人野球や独立リーグなどで経験を積んだ若い指導者も加わり、技術指導の幅が広がった。石狩市内の球場や室内練習場を活用した活動環境も整い、現在は2027年度の新入団員を募集中。野球が好きで、もっと上手になりたい。そんな小学6年生に、一度は体験してほしいチームだ。
「楽しい野球」の意味を問い直す 平山監督が大切にする成長の過程
「楽しく野球をやりたい」
野球を始めた子どもたちなら、誰もが一度は抱く思いだろう。
石狩中央リトルシニアの平山純一監督も、その気持ちを大切にしている。
ただし、監督が考える「楽しさ」は、仲間と集まって野球をすることだけではない。
「最初はワイワイ集まって野球をすることが楽しかったと思うんです。でも、実際に試合を経験して、自分たちの実力を知った。そこから、成長していく過程が楽しいというところにたどり着いたんです」
新チームは秋季全道大会で6戦を戦い、勝利を挙げることができなかった。
それでも平山監督は、結果だけで選手たちを評価していない。
「最初の試合と最後の試合では、点差だけを見ると大きく変わらないかもしれません。でも、チャンスが一度だったものが三度になったり、今までできなかったことができるようになったり。小さな変化は確実にありました」
今のチームに必要なのは、他チームと比較することではなく、昨日までの自分たちを超えること。
できなかったプレーが一つできるようになる。
取れなかったアウトが取れるようになる。
そして、その積み重ねが自信につながっていく。
「他のチームとは評価の基準が違うかもしれません。でも、今の自分たちに何ができるのか。そこからどれだけ伸びていけるのかが重要だと思っています」
平山監督は、選手たちの可能性を信じている。
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少人数だからこそ、一人ひとりが主役になれる
現在の石狩中央リトルシニアは、3年生11人、2年生5人、1年生6人の計22人。
新チームを構成する2年生以下は11人だ。
決して大所帯ではない。
しかし、人数が少ないからこそ、選手一人ひとりが多くの経験を積める環境でもある。
投手としてマウンドに立つ。
内野と外野の両方を経験する。
捕手として試合を組み立てる。
一つのポジションに限定せず、さまざまな役割に挑戦できることは、成長段階にある中学生にとって大きな財産になる。
平山監督も、その点を前向きに捉えている。
「人数が少ないので、投手が代われば守備位置も変わります。内野も外野も練習しながら、いろいろな経験をしてもらっています」
複数のポジションを経験することで、野球をさまざまな角度から理解できる。
自分の可能性を一つに限定しない。
石狩中央には、そんな育成環境がある。
もちろん、少人数ならではの難しさもある。
それでも、今いる選手たちは仲間と協力しながら、一つずつ課題を乗り越えようとしている。
これから入団する新1年生にとっても、先輩たちと一緒に練習し、多くの経験を積めることは魅力の一つだろう。

元社会人野球選手らが指導に参加 若い力がチームに新しい風
今季、石狩中央リトルシニアの指導環境に新たな変化が生まれた。
社会人野球や独立リーグなどで経験を積んだ若い指導者たちが、選手育成に加わっている。
その一人が三浦啓太コーチだ。
北海高校から東北学院大学へ進み、トヨタ自動車東日本でプレー。現役引退後、北海道に戻り、現在は火曜日の平日練習を中心に指導に携わっている。
現役時代のポジションは捕手。
捕球や送球といった技術だけでなく、野球の考え方や基礎の重要性も伝えている。
「本人にも、これからの子どもたちに自分の経験を還元したいという気持ちがありました。タイミングと縁がうまく重なったんです」
平山監督は、三浦コーチの加入を喜ぶ。
さらに、独立リーグなどで経験を積んだ大川一希氏も、シーズンオフを利用して指導に参加。
外野守備や左打者の打撃、走塁技術など、自身の経験を生かしたアドバイスを送っている。
また、球団OBの高橋康誠氏らも、可能な範囲で後輩たちの練習をサポートしている。
経験豊富な中井健太コーチは、野球に取り組む姿勢や基本動作の大切さを丁寧に伝える役割を担う。
ベテラン指導者の経験と、若い指導者たちの新しい視点。
その両方が、現在の石狩中央の育成を支えている。
さらに11月からは、東海大学陸上競技部に所属する現役大学生による指導も予定されている。
月2回程度、ウォーミングアップや走り方、体の使い方などを学ぶ計画だ。
「野球以外のスポーツから学べることもたくさんあります。今までとは違うアプローチで、選手たちがどう変わっていくのか楽しみです」
平山監督は、新たな指導体制に期待を寄せている。

冬こそ成長のチャンス 基礎体力と基本技術を徹底
取材当日、樽川公園野球場では選手たちが基礎練習に励んでいた。
北海道の中学野球にとって、冬は大切な成長期間となる。
石狩中央でも、この時期を利用して基礎体力の向上と基本技術の習得に力を注ぐ。
特に重視しているのが、走る力と下半身の強化だ。
「試合の後半になると体力が落ちて、集中力が切れたところからエラーにつながる場面がありました。まずは基礎体力を上げなければいけないと痛感しました」
平山監督は、秋の試合を通じて見えた課題を振り返る。
練習では、キャッチボールや捕球、送球といった基本動作を繰り返す。
さらに、バントや走塁、守備の連係など、試合で必要となる一つひとつのプレーを丁寧に確認している。
「送りたいときに送れない。走者は出ても、その先につながらない。だからこそ、一つひとつのプレーを雑にしないことが大切なんです」
派手な練習ばかりではない。
しかし、その地道な積み重ねが春の成長につながる。
平山監督は、選手たちに自ら考え、行動することも求めている。
現在、平日練習は火曜日を中心に実施しているが、選手たちの意欲が高まれば木曜日の練習も検討しているという。
「子どもたちから、もっと練習したいという声が出てくれば、応えていきたいと思っています」
やらされる練習ではなく、自分たちが上手になりたいと思って取り組む練習。
その自主性も、石狩中央が大切にしているものだ。

主将・大沼幸人が目指す「チーム一丸」の野球

新チームの中心となるのは、大沼幸人(前田中央ライオンズ出身/2年)主将だ。
三塁手としてプレーする一方、捕手も務める。
持ち味は、積極的な声かけとチームを盛り上げる明るさだ。
「試合のとき、みんなで大きな声を出してチームがまとまると、一番すっきりします」
主将としてのやりがいを、そう話す。
一方で、チームをまとめる難しさも感じている。
「人数が少ない中でも、移動や片付けのときにおしゃべりをしてしまう選手がいるので、注意しながら自分も動くようにしています」
自分自身が率先して行動すること。
そして、仲間にも同じ意識を持ってもらうこと。
大沼主将は、その両方に向き合っている。
秋季大会では、強豪チームとの力の差を感じる場面もあった。
それでも、試合の序盤に無失点で抑えられたことなど、成長の手応えもあったという。
来春に向けて、特に必要だと感じているのは打力の向上だ。
「今回の秋の試合では打力が足りなかったので、そこを上げていきたいです」
自身については、出塁率を高めることを目標に掲げる。
体格や長打力に頼るのではなく、まずは塁に出てチームの攻撃につなげる。
捕手としても、投手陣の変化球の制球力向上を課題に挙げた。
「来年の春にはしっかり成長して、チーム一丸となって初勝利を挙げたいです。そして、これまで負けてきたチームにも勝てるようになりたいです」
大沼主将の言葉には、仲間とともに成長したいという思いが込められていた。
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【プロフィール】
大沼 幸人(おおぬま・ゆきと)
石狩中央リトルシニア/中学2年/主将
出身少年団:前田中央ライオンズ
右投げ、右打ち
155センチ、47キロ
ポジション:三塁手 兼 捕手
野球を始めたきっかけ:小学1年生の冬、母親の勧めで野球を始め、その楽しさに魅了された。
家族は両親と姉2人、妹2人の7人。
2027年の目標はチーム一丸となって初勝利を挙げ、これまで敗れた相手にも勝てるチームをつくること。
荒井駿矢、故障からの復活へ 目指すは信頼される投手
投手陣の柱として期待されるのが、荒井駿矢(北発寒エンジェルス出身/2年)だ。
現在は故障の影響で本格的な投球を控え、回復を目指している。
それでも、野球への思いが薄れることはない。
秋季大会では、強豪チームの打者が見せる対応力に驚かされたという。
「アウトコースは逆らわずに流して、インコースは引っ張る。コースによって打ち分ける力がすごいと思いました」
実際に対戦したからこそ分かる相手の技術。
その経験が、自身の課題を考えるきっかけにもなった。
荒井が挙げたのは、体力と制球力の向上だ。
「スタミナをつけたいです。それと、フォアボールで崩れてしまうことがあるので、コントロールを良くしたいです」
現在は一塁手や内野手としての経験も積んでいる。
将来的には投手と遊撃手の両方で活躍したいという。
「変化球を使い分けて、打たせて取るピッチングがしたいです」
まずは故障をしっかり治すこと。
そのうえで、仲間から信頼される投手へ。
荒井は復活の日を見据え、今できることに取り組んでいる。
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【プロフィール】
荒井 駿矢(あらい・しゅんや)
石狩中央リトルシニア/中学2年
出身少年団:北発寒エンジェルス
右投げ、右打ち
162センチ、46キロ
ポジション:投手・内野手
野球を始めたきっかけ:小学1年生のとき、6歳年上の兄の影響で野球を始めた。
家族は両親と兄の4人。
2027年の目標は故障から復帰し、体力と制球力を高め、チームから信頼される投手になること。
伊吹誠納、二塁守備からチームを支える
内野守備で存在感を高めようとしているのが、伊吹誠納(北発寒エンジェルス出身/2年)だ。
主に二塁手としてプレーし、遊撃手との連係や走者への対応など、守備の細かな動きを学んでいる。
「打者のスイングを見て守備位置を変えたり、牽制や連係を意識したりしています」
中学硬式野球では、少年野球以上に状況判断が求められる。
伊吹も、その難しさと面白さを感じている。
課題として挙げたのは、ベースカバーに入った後の動きや打球への反応だ。
「まだ俊敏さが足りないので、この冬に鍛えていきたいです」
一方で、成長を実感しているプレーもある。
フライへの対応だ。
「最近はフライの落下地点に早く入れるようになってきました」
守備範囲の広い二塁手として、少しずつ自信を深めている。
また、チーム全体の課題として挙げたのが声かけだ。
「投手への声かけが、まだ足りないと思います。来年は3年生になるので、自分もチームを引っ張っていきたいです」
そして、何より大切にしたいのは、取れるアウトを確実に取ること。
「エラーした後のプレーも大事だと思います。取れるアウトをしっかり取っていきたいです」
一つのミスを次のミスにつなげない。
伊吹は守備からチームを支える選手を目指している。
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【プロフィール】
伊吹 誠納(いぶき・せな)
石狩中央リトルシニア/中学2年
出身少年団:北発寒エンジェルス
右投げ、右打ち
155センチ、52キロ
ポジション:二塁手
野球を始めたきっかけ:小学4年生のとき、友人に誘われたことをきっかけに野球を始めた。
家族は両親と兄2人と姉2人の7人。
2027年の目標は守備の反応と俊敏性を高め、声かけや確実な守備でチームを引っ張る。
大角奏、179センチの大型選手が目指す初得点と初勝利
攻撃の中心として期待されるのが、大角奏(鉄東スワローズ出身/1年)だ。
身長179センチ、体重87キロ。
恵まれた体格を持つ右打者で、投手としてもチームを支えている。
秋季大会では、得点機を生かし切れなかったことが悔しかったという。
「ヒットは出て、チャンスもつくれていたんですけど、そこで走者を返せませんでした」
その経験から、バントなどの基本プレーの重要性をあらためて感じた。
「バントは必要だと本当に感じました」
大角がもう一つ課題として挙げたのは、基礎体力だ。
「一、二回はまとまってできるんですけど、三、四回以降になると体力がなくなって、集中力が切れてしまうことがありました」
試合の最後まで集中力を保つためには、体力が必要になる。
冬場は走り込みや基礎トレーニングに取り組み、持久力を高めたいという。
打撃面では、ミート力の向上を目指す。
「力があっても、バットに当たらなければ飛ばないので、ミート力が必要だと思います」
自分の課題を理解し、改善しようとする姿勢が印象的だった。
そして、来春に向けた目標を尋ねると、力強い言葉が返ってきた。
「春の大会までに体力と基礎をしっかりつけて、ヒットをいっぱい打ちたいです。初得点、初勝利を挙げて、自分も柵越えを一本くらい打ちたいです」
チームの初勝利に貢献する一打を。
大型選手の成長が楽しみだ。
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【プロフィール】
大角 奏(おおすみ・かなで)
石狩中央リトルシニア/中学1年
出身少年団:鉄東スワローズ
右投げ、右打ち
179センチ、87キロ
ポジション:投手
野球を始めたきっかけ:小学4年生のとき、友人に体験練習へ誘われたことをきっかけに野球の楽しさを知り、競技を始めた。
2027年の目標:基礎体力とミート力を高め、チームの初得点・初勝利に貢献する。柵越え本塁打も目指す。
石狩市内の球場を中心に活動 室内練習場も確保
石狩中央リトルシニアは、石狩市内の球場を中心に活動している。
主な練習場所は、石狩市青葉公園球場と石狩市樽川公園球場。
さらに、北海道科学大学や北海道当別高校のグラウンドも借りながら、練習環境を確保している。
夏場は屋外での練習を中心に行い、日没が早くなる時期からは室内練習へ移行する。
冬季も室内練習場を利用できるため、年間を通じて硬式野球に取り組める。
「環境はすごく整っています。ただ、それを当たり前だと思わず、感謝しながら野球に取り組んでもらいたいですね」
平山監督は、練習場所を提供してくれる関係者への感謝も忘れない。
また、公式戦や練習試合、遠征などは基本的に球団バスで移動する。
練習場所が複数あることから、活動内容に応じて会場を使い分けている。
小学6年生や保護者にとって、練習環境や移動方法はチーム選びの重要なポイントだ。
体験練習では、実際の練習内容とあわせて確認しておきたい。
野球の技術だけではない 感謝する心と自主性を育む
平山監督が指導で大切にしているのは、野球を好きでいること、そして野球ができる環境への感謝だ。
「好きな野球を一生懸命やる。その姿を見せることが、支えてくれている親への恩返しにもなると思うんです」
野球を続けるためには、家族の協力が欠かせない。
練習への送迎、食事の準備、試合の応援。
選手たちの活動は、多くの人の支えによって成り立っている。
石狩中央では、保護者も事務局、婦人部、会計、厚生部、審判部、スコアラー、運行部など、それぞれの役割を分担してチームを支えている。
一方、球団には従来型の父母会を設けていない。
保護者の協力を得ながら、チーム運営を行う体制だ。
平山監督は、選手たちにも自分たちを支えてくれる人への感謝を忘れないでほしいと願っている。
「野球ができる環境を当たり前だと思わないこと。そして、大好きな野球を一生懸命やることです」
技術の向上だけでなく、人としての成長も大切にする。
その思いが、日々の指導に込められている。

小学6年生へ まずは一度、石狩中央の野球を体験してほしい
中学進学を控える小学6年生にとって、これからのチーム選びは大きな決断となる。
硬式野球に挑戦したい。
もっと野球が上手になりたい。
高校野球につながる技術を身につけたい。
そんな思いを持つ選手に、石狩中央リトルシニアは門戸を開いている。
平山監督は、今秋から小学生への案内を積極的に進めている。
「まずは石狩中央というチームを知ってもらいたい。そして、一人でも多くの子に体験してもらいたいと思っています」
体験練習は、一日参加でも半日参加でも可能。
しかも、一度きりではない。
何度でも参加できるため、チームの雰囲気や指導方法をじっくり確かめることができる。
硬式野球が初めてでも、最初からすべての道具をそろえる必要はない。
球団には貸し出し可能なバットがあり、グラブも現在使用しているもので参加できる。
まずは練習に参加し、先輩たちと一緒に汗を流してみてほしい。
少人数だからこそ、一人ひとりに多くの経験が待っている。
そして、成長を支える指導者たちがいる。
秋の悔しさを胸に、2027年へ向かって歩き始めた石狩中央リトルシニア。
今はまだ発展途上のチームかもしれない。
しかし、だからこそ、新しく加わる選手たちと一緒につくっていける未来がある。
石狩中央リトルシニアで、自分の可能性を試してみませんか。

2027年度新入団員募集・体験練習のご案内
石狩中央リトルシニア球団
硬式野球に挑戦したい小学6年生を募集しています!
体験練習は、一日参加・半日参加のどちらも可能です。
何度でも参加できますので、チームの雰囲気や練習内容を実際に確かめてください。
主な練習場所
石狩市青葉公園球場
石狩市新港南3丁目706
石狩市樽川公園球場
石狩市新港西2丁目784
そのほか、北海道科学大学グラウンド、北海道当別高校グラウンド、室内練習場などを使用。
※体験参加時の練習場所・時間は事前にお問い合わせください。

練習体験時の持ち物
現在使用している野球用具を基本に、詳細は球団へお問い合わせください。
バットは球団所有のものを使用できます。
グラブも現在使用しているもので構いません。
お問い合わせ
石狩中央リトルシニア球団
事務局・伊吹
TEL:080-4081-1356

フォトグラフ


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協力:石狩中央リトルシニア
