
伝統と革新が交差する札幌光星――人工芝の新天地で、再び甲子園を目指す
1933年の学校創立と同時に産声を上げた札幌光星高校野球部。北海道内でも屈指の伝統校として知られ、昭和42年には春の選抜大会に初出場。その名は全国にも轟いた。以来90年余り、幾度となく甲子園の扉を叩き続けてきた名門が、今、新たなステージで次代への歩みを進めている。
その象徴が、2024年に完成した全面人工芝グラウンド。約2億9,000万円をかけて整備されたこの施設は、北海道内の高校としては初めての試みであり、プロ野球球場と同じ仕様を誇る。雨天時でも質の高い練習が可能となり、年間を通して安定したトレーニング環境が整備されたことで、チーム強化への意欲がさらに高まっている。
現在、札幌光星野球部には1~3年生の計67名が所属。平日は16時から19時、休日は午前または午後に3~4時間の練習を行い、走塁・打撃・守備・連携とバランスよく鍛え上げている。屋内施設も活用し、技術力向上はもちろん、体力・判断力・チームワークといった総合的な野球力の向上を目指している。
チームには北海道内外のリトルシニアやボーイズリーグ出身者、さらには道外からの寮生も多く在籍。多様なバックグラウンドを持つ選手たちが切磋琢磨する中で、全国を見据えた高い競争意識と成長が育まれている。また、学業にも力を入れ、東北大学や北海道大学、早稲田大学といった難関大学への合格実績を持つなど、文武両道の精神が息づく。
2025年の第107回全国高校野球選手権南北海道大会では、3年連続17度目の出場を果たした札幌光星。迎えた初戦では、札幌大谷高校に0対8で敗れる悔しい結果となったが、グラウンドを新たにしたチームにとって、これもまた大きな糧となるはずだ。
伝統の誇りと、革新の力を両輪に。札幌光星は今、新たな甲子園への階段を、一歩ずつ確かに登っている。
札幌光星ベンチ入りメンバー
中学クラブチームや出身少年団に関する情報も随時募集しております。
情報提供は下記メールアドレスまでお願いいたします。
送付先:strikepro.oh@gmail.com
<選手>
<背番号、氏名、学年、中学・学童野球歴、投打、身長、体重>
主将:片倉 諒真
①貞広 煌晴 3年
札幌北広島ボーイズ-恵庭和光ジュニアライオンズ出身
左投げ、左打ち
182センチ、81キロ
②福本 悠斗 3年
北広島リトルシニア―白石リトルリーグ(硬式)出身
右投げ、右打ち
168センチ、74キロ
③辛 悠安 3年
札幌白石リトルシ二ア―中南イーグルス出身
右投げ、右打ち
177センチ、82キロ
④宮下 昊士 1年
釧路リトルシニア―付属イーグルス出身
右投げ、右打ち
165センチ、65キロ
⑤小野 太雅 2年
札幌新琴似リトルシニア―新光スワローズ出身
右投げ、右打ち
173センチ、75キロ
⑥有賀 拓郎 3年
札幌東リトルシニア-あいの里バイソンズ出身
右投げ、右打ち
168センチ、69キロ
⑦中野 廉士 2年
日高リトルシニアーえりも岬野球少年団出身
右投げ、右打ち
172センチ、75キロ
⑧片倉 諒真 3年
札幌羊ヶ丘リトルシニア―清田ジャイアンツ出身
右投げ、右打ち
175センチ、78キロ
⑨長 和志 3年
TTBC-山の手ベアーズ出身
右投げ、左打ち
172センチ、73キロ
⑩樋口 大翔 2年
南空知BBC―いずみ野ドリームズ出身
左投げ、左打ち
168センチ、72キロ
⑪松本 健 1年
陵北中学校出身
投打調査中
身長、体重調査中
⑫川崎 巧実 2年
札幌北リトルシニアー東雲ファイターズ出身
右投げ、右打ち
176センチ、76キロ
⑬近澤 翔斗 2年
苫小牧リトルシニア-明柳ジャイアンツ出身
右投げ、右打ち
169センチ、69キロ
⑭小松 信太 3年
大空リトルシニア-網走ブルージュニアーズ出身
右投げ、右打ち
166センチ、71キロ
⑮川崎 蒼雲 2年
札幌手稲ボーイズ-北発寒ファイヤーズ出身
右投げ、右打ち
165センチ、65キロ
⑯佐光 陽希 2年
北広島リトルシニア―西岡ボルテージ出身
右投げ、右打ち
164センチ、66キロ
⑰堀田 大空 2年
手稲中学校-手稲ヤングスターズ出身
右投げ、左打ち
168センチ、72キロ
⑱渡邉 大地 3年
遠軽南中学校-遠軽南ジャガー出身
右投げ、右打ち
170センチ、78キロ
⑲石黒 太智 3年
千歳リトルシニア―桜木メッツ出身
右投げ、右打ち
165センチ、66キロ
⑳三ツ木 一志 3年
向陵中学校出身
右投げ、左打ち
174センチ、76キロ