
札幌新川、2年ぶり聖地への挑戦 公立の意地と粘りが生む“強豪キラー”の本領発揮へ
市立札幌新川高校野球部(札幌市北区)が、第107回全国高校野球選手権南北海道大会に2年ぶり7回目の出場を果たした。市内でも伝統ある公立校の野球部として知られ、2025年夏も粘り強さとチーム一丸の戦いで、再び注目を集めている。
1979年創部の同部は、これまで春・夏・秋の全道大会でそれぞれ1度ずつベスト4進出の実績を持ち、通算全道大会出場18回を誇る。近年は私立勢が台頭する中にあって、公立校らしい粘りと結束力で着実に勝利を重ねてきた。
今大会の札幌支部予選・決定戦では強豪・とわの森三愛高校を相手に3-1で勝利。しかもこの3点はタイムリーなしで得点するという、スクイズや相手ミスを絡めたしたたかさが光った。
投手陣では、エース右腕・杉原が代表決定戦で1失点完投。ピンチでも冷静さを失わない強心臓ぶりを発揮した。さらに控えの山田悠も力のあるボールを投げる右腕で、チームの屋台骨を支えている。
攻守のバランスだけでなく、チーム力の根幹を成すのは主将・満保颯斗を中心とした部員の結束力だ。2年前の南北海道大会でベンチ入りした当時1年生3人大水智稀(札幌新琴似リトルシニア・3年)、満保颯斗(栄中学校・3年)、杉原 遙陽(北辰中学校・3年)が主力に成長し、いまや34人の部員を束ねる核となっている。
2025年春から指揮を執る宮崎純也監督は、選手と同じ目線に立った温かい指導が持ち味。
札幌新川高校野球部は、名門私学にひるまず、公立校らしい粘りと工夫、そして「心をひとつにした野球」で勝利を積み重ねてきた。南北海道大会の舞台でも、“強豪キラー”の異名を引っさげ、再び旋風を巻き起こすか。
札幌新川ベンチ入りメンバー
中学クラブチームや出身少年団に関する情報も随時募集しております。
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送付先:strikepro.oh@gmail.com
<背番号、氏名、学年、中学野球、学童野球、投打、身長・体重>
★主将
満保 颯斗
①杉原 遙陽 3年
北辰中学校-ポルテ札幌西出身
右投げ、両打ち
174センチ、62キロ
②中村 駿 3年
札幌中央リトルシニア-西発寒ホークス出身
右投げ、右打ち
171センチ、64キロ
③山田 音羽 3年
栄中学校出身
右投げ、右打ち
167センチ、78キロ
④満保 颯斗 3年
栄中学校-栄ゴールデンキングス出身
右投げ、右打ち
175センチ、63キロ
⑤田中 勇生 3年
屯田中央中学校-ウインズ出身
右投げ、右打ち
168センチ、65キロ
⑥鈴木 遼 3年
北辰中学校野球部-北九条パンサーズ出身
右投げ、右打ち
171センチ、64キロ
⑦大水 智稀 3年
札幌新琴似リトルシニア―スターキングス出身
右投げ、右打ち
172センチ、71キロ
⑧髙橋 健太郎 3年
札幌円山リトルシニア-ポルテ・発東ヤンキース出身
左投げ、左打ち
174センチ、65キロ
⑨佐藤 颯哉 3年
屯田北中学校-屯田ベアーズ出身
右投げ、右打ち
178センチ、84キロ
⑩清水 裕斗 3年
栄南中学校―東雲ファイターズ出身
右投げ、右打ち
168センチ、71キロ
⑪山田 悠太 2年
札幌円山リトルシニア―東雲ファイターズ出身
右投げ、右打ち
182センチ、75キロ
⑫石澤 來武 2年
新琴似中学校-新琴似パワーズ出身
右投げ、右打ち
175センチ、77キロ
⑬石崎 宙 3年
北辰中学校野球部ーポルテ札幌西出身
右投げ、右打ち
170センチ、77キロ
⑭津川 迅太 2年
札幌手稲ボーイズ―屯田ベアーズ出身
右投げ、左打ち
164センチ、66キロ
⑮野田 聖和 3年
篠路中学校出身
右投げ、右打ち
168センチ、65キロ
⑯森島 誉生 2年
琴似中学校-山の手ベアーズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、65キロ
⑰濱頭 輝志朗 3年
向陵中学校―円山スターズ出身
右投げ、右打ち
175センチ、69キロ
⑱山下 泰正 2年
八軒中学校出身
右投げ、右打ち
166センチ、67キロ
⑲大門 勇雅 2年
札幌西リトルシニア―麻生野球少年団出身
右投げ、左打ち
169センチ、60キロ
⑳鳥井 一樹 3年
西陵中学校出身
右投げ、左打ち
174センチ、87キロ