
札幌旭丘、進学校の底力で16年ぶり夏出場――全校応援背に見せた全員野球
札幌市中央区にある市立・札幌旭丘高校野球部が、第107回全国高校野球選手権南北海道大会で16年ぶり2回目の出場を果たした。伝統的に学業との両立を重視する進学校ながら、着実に実力を伸ばしてきた同校にとって、この夏は長年の努力が実を結んだ大舞台となった。
初戦の相手は、函館支部の雄・函大有斗。名門相手に挑んだ一戦は、初回に3点、三回に大量6点を失う苦しい立ち上がりとなった。それでも旭丘ナインは最後まで諦めなかった。五回には1点を返し、試合終了まで全力で喰らいつく姿勢を貫いたが、結果は1対9の七回コールドゲーム。全校応援の声援を背に、必死に戦い抜いたが、1勝には届かず初戦敗退となった。
とはいえ、札幌旭丘がこの夏見せた戦いは、多くの人の心を打った。札幌地区代表決定戦では、接戦の末に札幌山の手高校を3対2で下し、16年ぶりの南北海道大会出場を決めた。大きな歓喜の輪が広がったその瞬間こそ、日々の鍛錬とチームの結束が結実した証しだった。
野球部のモットーは「文武両道」と「全員野球」。部員数は多くはないが、ひとりひとりが主役として役割を果たし、勝利を目指す姿勢を貫いている。進学校という環境の中で、限られた時間を最大限に活かしながら、心と体を鍛える日々。グラウンドには常に、真面目に、ひたむきに白球を追う姿がある。
また、卒業生によるOB・OG会の支援も厚く、現役部員への励ましや物資提供、交流活動なども盛んだ。旭丘野球部は、地域と世代を超えた“つながり”によって支えられている。
たとえスコアでは叶わなかったとしても、全校応援の声とともに戦い抜いた選手たちの姿は、見る者に勇気を与えた。札幌旭丘高校野球部の挑戦は、ここで終わらない。この夏の経験を糧に、さらなる飛躍を誓うナインの成長に、今後も注目が集まる。
札幌旭丘ベンチ入りメンバー
中学クラブチームや出身少年団に関する情報も随時募集しております。
情報提供は下記メールアドレスまでお願いいたします。
送付先:strikepro.oh@gmail.com
<選手>
<背番号、氏名、学年、中学・学童野球歴、投打、身長、体重>
主将:布野 大治郎
①門村 亮汰 3年
札幌中央リトルシニア―上手稲コンドル出身
右投げ、右打ち
186センチ、95キロ
②布野 大治郎 3年
宮の森中学校―円山リトルジャイアンツ出身
右投げ、右打ち
169センチ、53キロ
③鈴木 耀人 2年
伏見中学校出身
左投げ、左打ち
170センチ、55キロ
④谷本 悠真 2年
南が丘中学校-FREEDOM出身
右投げ、左打ち
165センチ、50キロ
⑤奥村 柚 3年
平岸中学校-中の島ビックタイガース出身
右投げ右打ち
165センチ、53キロ
⑥山崎 亘瑠 3年
洞爺中学校―豊浦シーガルス
右投げ左打ち
166センチ、59キロ
⑦村田 己太郎 2年
柏丘中学校出身
右投げ、右打ち
176センチ、67キロ
⑧後藤 逞 3年
伏見中学校出身
右投げ、右打ち
177センチ、68キロ
⑨市澤 一輝 3年
札幌円山リトルシニアー日新ベアーズ出身
右投げ、右打ち
171センチ、70キロ
⑩皆藤 宗茂 2年
山鼻中学校出身
左投げ、左打ち
171センチ、72キロ
⑪池田 渉馬 2年
札幌羊ケ丘リトルシニアー緑ヶ丘パワーズ出身
右投げ、右打ち
168センチ、60キロ
⑫大友 慧人 2年
PEACEベースボールクラブー伏見カーディナルス出身
右投げ、右打ち
168センチ、59キロ
⑬上野 凛太朗 3年
琴似中学校―山の手ベアーズ出身
右投げ、右打ち
168センチ、73キロ
⑭鈴木 皓仁 2年
札幌豊平ボーイズ出身
右投げ、右打ち
168センチ、73キロ
⑮関根 慎平 3年
伏見中学校出身
右投げ、右打ち
172センチ、62キロ
⑯原 快斗 3年
陵北中学校―スターキングス出身
右投げ右うち
174センチ、77キロ
⑰古川 理久 3年
山鼻中学校-伏見カ―ディナルス出身
右投げ右打ち
170センチ、54キロ
⑱卒間 蕾緯 1年
西陵中学校出身
右投げ、右打ち
184センチ、75キロ
⑲梅津 竜雅 1年
手稲中学校出身
右投げ、右打ち
171センチ、62キロ
⑳勝又 輝音 1年
向陵中学校出身
右投げ、左打ち
174センチ、77キロ