
第54回全道少年軟式野球大会の開会式が8月1日、札幌市東区のつどーむで盛大に行われた。北海道各地から選抜された25チームが集結し、白球を追いかける学童球児たちが頂点を目指し競い合う6日間の戦いが幕を開けた。
札幌支部代表の札幌オールブラックス主将・奥山夕生選手(6年)による力強い選手宣誓に、会場からは大きな拍手が送られた。大会は全試合がつどーむで行われ、決勝戦は8月6日に予定されている。
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堂々の開会式、全道25チームが「つどーむ」に集結!
開会式では、各地の代表チームが堂々たる入場行進を披露。なかでも、ときわ澄川ライオンズ(苫小牧)、昭和ブルーホークス(釧路)、別海中央ジュニアイーグルス(中標津)の3チームが、特に優れた行進を見せたとして「行進優秀賞」に選ばれた。
また、選手宣誓を務めたのは札幌オールブラックスの主将・奥山夕生選手。「最高の仲間とこのつどーむで優勝を目指し、日々練習に励んできました」と力強く語ると、会場には大きな拍手が響き渡った。
会場の「つどーむ」は全天候型のドーム施設で、北海道の短い夏において少年たちが全力プレーを繰り広げるには最適の舞台。真剣なまなざしを向ける選手たちの表情には、夢舞台に立てる喜びとともに、勝負に懸ける覚悟がにじんでいた。
全道全域から強豪集結
開会式前には、数チームの主将たちが大会への意気込みを語ってくれた。
北空知支部代表・深川ヤングスターズの主将・圓山慶(まるやま・けい)君は「6年生が勝負どころで打って、ここまで勝ち上がってきた。キーマンは伊藤丞(たすく)で、投打で活躍してくれる存在です」とチームの強さを語りつつ、「目標は全道優勝です」とキッパリと宣言した。
石狩支部代表・上江別ブルードリームズの主将・紺野広翔(こんの・ひろと)君は「粘り強く戦い、最終回や終盤に打って逆転してきた。うちは1番から9番まで打てるチーム。負けていてもひっくり返せるのが強みです」と胸を張った。
留萌支部代表・留萌ニュースターズの主将・大滝晴日(おおたき・はるひ)君は「今年のチームは打撃が売り。全員がヒットを打てる打線です。まずは1勝。そして先取点を取って試合の流れをつかみたい」と堅実な一勝への思いを語った。
8月6日決勝へ、少年たちの夏が始まる
白球に思いをかける全道の学童球児たち。仲間とともに、悔いのない一戦一戦を積み重ね、頂点を目指して駆け抜ける。未来のヒーローが、この「つどーむ」から羽ばたいていく。各地の代表が織りなす熱戦の幕が、いま静かに開いた。