
苫小牧市清水町の苫小牧市営少年野球場で5月18日、第50回道新旗争奪苫小牧支部少年軟式野球大会の最終日で準決勝2試合、3位決定戦、決勝が行われた。決勝では、拓勇ファイターズが沼ノ端スポーツ少年団を12対1(四回コールド)で圧倒し、4年ぶり6度目の優勝を果たした。拓勇ファイターズの橘皇佑(6年)は全打席出塁の活躍で最優秀選手賞に輝いた。
優勝した拓勇ファイターズは、日高管内で6月28日に開幕する高円宮賜杯全日本学童・南北海道予選大会に、苫小牧支部代表として4年ぶりに出場する。同チームは、2012年(平成24)と2013年(平成25)に同予選を制し、全国大会への出場を果たしている名門である。
◆決 勝(5月18日、少年野球場)
拓勇ファイターズ12-1沼ノ端スポーツ少年団
沼ノ端スポーツ少年団
1000=1
309x=12
拓勇ファイターズ
(四回コールドゲーム)
(沼)高島、高澤、熊原-田中
(拓)須藤、清水-佐藤
▽三塁打:青木英2(沼)
▽二塁打:相川、尾関、清水(拓)

打線爆発!拓勇ファイターズ、猛攻で12得点
初回に1点を先制された拓勇ファイターズだったが、その裏にすぐさま反撃。連続四球と盗塁で無死二・三塁のチャンスを作り、バッテリーミスで三走・清水亮聖(6年)が同点のホームイン。さらに3番・橘皇佑(6年)のレフト前適時打で勝ち越しに成功すると、5番・相川斗哉(6年)がレフトオーバーの二塁打を放ち、初回だけで一挙3点を奪って流れを引き寄せた。
勢いそのままに三回、打者13人を送り込む猛攻を仕掛け、7安打と2四球を絡めて一挙9得点。試合を決定づけた。
投げては、先発の須藤進太(6年)が制球力のある丁寧な投球で相手打線を抑え、初回に三塁打で1点こそ許したものの、三回までを1失点にまとめてゲームを支配。四回から登板した清水も3人でピシャリと締め、堂々の勝利を飾った。
打っては橘が圧巻の全打席出塁で打線を牽引。打率10割の成績を残し、今大会の最優秀選手賞を受賞した。「最近バッティングフォームを変えてから調子がいい」と語る橘は、トップの位置を右耳あたりに構えることでミート率が向上したと分析。「軸足に体重を残す意識を持って振っている」と語り、「全道でも勝って全国に行きたい」と意気込む。
また、先発・主将の須藤は「優勝の瞬間はすごく嬉しかった」と喜びを語り、「チームの強みはバッティング。みんながライナーを意識して冬場から練習してきた成果が出た」と胸を張った。自身も2打数1安打1打点と投打で貢献し、「小技を生かしたプレーが自分の持ち味。全道でも優勝を目指します」と力強く語った。
山村寛文監督(61)は「チームの強みは団結力。選手も親もこの大会に懸けてきた。南北海道では静かに、欲を出さずに挑みたい」と穏やかな口調ながらも強い決意をにじませた。
2012年に南北海道大会を制し、全国の舞台に立った拓勇ファイターズ。当時の輝きを知る地元にとって、12年ぶりの快挙が再び見えてきた。
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、写真右の捕手は田中(沼ノ端スポーツ少年団).jpg)

沼ノ端スポーツ少年団、悔しさ胸にFBC U-12へ
第50回道新旗争奪苫小牧支部少年軟式野球大会の決勝が5月18日、苫小牧市少年野球場で行われ、沼ノ端スポーツ少年団は準決勝でときわ澄川ライオンズに6-3で勝利し、決勝に駒を進めた。しかし、決勝では拓勇ファイターズの猛打と堅守の前に準優勝に終わった。
試合は初回、1番打者の青木英心(6年)がセンターを越える三塁打で出塁。続く打者の内野ゴロの間に先制のホームを踏み、チームに勢いを与えた。青木は三回にも2本目となる三塁打を放つなど、攻守に躍動。この活躍が評価され、大会個人賞に輝いた。
一方、チームとしては好機を作りながらも相手の好守に阻まれ、追加点を奪えず。終盤は粘りを見せたが、最後まで拓勇の壁を崩せなかった。
試合後、大敗に悔しさを見せた熊原陵太監督(40)は「FBC U-12では観ている人が応援したくなるような明るく楽しい野球を見せたい」と語った。主将の佐藤竣紀(6年)も「優勝できず悔しい。でもエスコンで野球ができるのは楽しみ。全力プレーで優勝を目指したい」と意気込みを新たにした。
準優勝の悔しさは、8月に控える「FIGHTERS BASEBALL CHAMPIONSHIP U-12(FBC U-12)」への原動力となる。胆振支部代表として、今度こそ頂点へ――。沼ノ端ナインの挑戦は続く。
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