神 嘉人が劇的3ラン!ときわ澄川ライオンズ、9年ぶり全道切符

神 嘉人が劇的3ラン!ときわ澄川ライオンズ、9年ぶり全道切符

◆3位決定戦(5月18日、少年野球場)

ときわ澄川ライオンズ8-7泉野イーグルス

泉野イーグルス
012004=7
011204=8
ときわ澄川ライオンズ
(泉)嵯城、本多爽、遠藤-三浦晴
(と)神、佐藤-上田、神
▽本塁打:神(と)
▽三塁打:佐藤(と)

土壇場で大逆転打を放った神(ときわ澄川)、捕手・三浦晴(泉野)
土壇場で大逆転打を放った神(ときわ澄川)、捕手・三浦晴(泉野)

“最後の神打”が決めた逆転劇!ときわ澄川ライオンズ、執念のランニング3ランで全道切符つかむ

シーソーゲームとなった3位決定戦。4対7と3点を追う最終回の六回裏、ときわ澄川ライオンズの打線が火を吹いた。5番・後藤木葉(6年)がレフト前ヒット、6番・山本夢月(6年)がセンター前ヒットで続き、無死一、二塁の好機を演出。次打者の内野ゴロで一死二、三塁とすると、相手バッテリーミスの間に三塁走者が生還して2点差に迫った。

二死二、三塁となり、打席には1番・神 嘉人(6年)。この日、ここまであたっていなかった神が意地を見せ、ライト線を破る痛烈な一打。快足を飛ばして三塁も回り一気にホームへ、ランニング3点本塁打で試合をひっくり返した。

試合後、寺島正吉監督(64)は「これまで当たっていなかった1番の神が、最後に最高の場面で決めてくれた。彼がうちの軸」と満面の笑み。神は個人賞にも輝き、文句なしのヒーローとなった。

主将・上田壱太(6年)は「全道に出られてうれしい。このチームでよかった」と充実感をにじませ、「打線の爆発力が自慢。でも守備には課題があるので、夏までに修正します」と次への準備にも余念がない。

ときわ澄川は6年生10人を中心とした打力のあるチーム。9年前は全道少年軟式野球大会でベスト8まで進出しており、今大会での躍進にも期待がかかる。

ホーム生還し、喜びを爆発させる神(ときわ澄川)
ホーム生還し、喜びを爆発させる神(ときわ澄川)と迎い入れる橋本(ときわ澄川)
ときわ澄川ライオンズ
ときわ澄川ライオンズ

勝利まであと一歩届かず 泉野イーグルス、劇的逆転負けも前を向く

 泉野イーグルスは、試合巧者ぶりを随所に見せながらも、最後の最後で逆転を許す悔しい結末となった。

 5月18日に行われた第50回道新旗争奪苫小牧支部少年軟式野球大会の3位決定戦。相手は勢いに乗るときわ澄川ライオンズ。3-4と1点を追う六回表、泉野は粘り強くチャンスを作り、ここで一挙4点を奪取。逆転に成功し、試合の流れを一気に引き寄せたように見えた。

 「このまま逃げ切るか――」。ベンチも応援席も、そう信じて疑わなかった。

 だが、少年野球の神様は、最後の場面で試練を与えた。最終回となる六回裏、ときわ澄川打線が意地の反撃。2点リードのまま、あとアウト一つというところで痛恨の逆転打を浴び、まさかのサヨナラ負けを喫した。

 試合後、泉野イーグルス・桑村直樹監督(46)は「これが少年野球ですよね」と絞り出すように語り、選手たちをねぎらいながら球場を後にした。

 それでも、この試合での敗戦がすべてではない。泉野イーグルスは大会を通じて粘り強い戦いを見せ、次なる舞台となるホクレン旗胆振支部予選への出場権を手にした。新たな挑戦権を得たチームは、悔しさを糧に再び山を登り始める。

 春の悔しさを、夏の歓喜に変えるために――。泉野イーグルスの新たな挑戦が始まる。

 

泉野イーグルス
悔しさを胸に前を向く泉野イーグルス

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