札幌新琴似が執念の逆転発進! 釧路も王者を土俵際まで追い詰める

札幌新琴似が執念の逆転発進! 釧路も王者を土俵際まで追い詰める

苦しみながらつかんだ開幕勝利

4月27日、モエレ沼公園野球場で行われたリトルシニア北海道連盟リーグ戦。昨年度優勝の札幌新琴似リトルシニアは、釧路リトルシニアとの初戦に臨んだ。

0-1とリードを許したまま迎えた最終七回、二死満塁から1番・中村優斗(東雲ファイターズ出身)が内野安打で同点に追いつくと、押し出し四球で逆転。続く佐井悠真(東札幌ジャイアンツ出身)が走者一掃の3点タイムリーを放ち、一気に試合をひっくり返した。

札幌新琴似は、最終回を粘り強く、そしてここ一番で爆発力を発揮する「王者の底力」を見せた。

札幌新琴似リトルシニア
札幌新琴似リトルシニア

救援登板・山田琉心が流れを変える

試合の流れを引き寄せたのは、三回途中からリリーフ登板した山田琉心(中の島ファイターズ出身)だった。

生嶋宏冶監督から「3人で抑えて流れを持ってこい」と託された山田は、ストレートと決め球のカーブを武器に釧路打線を封じ込めた。

試合後、山田は「最初からいつでも行ける準備をしていました。春の全国大会ではピンチで抑えられなかった悔しさがあるので、次はさらに修正してチームに貢献したい」と冷静に振り返った。

兄・翔太さんも札幌新琴似のOBで、札幌第一高、明治大を経て4月からJR北海道で社会人野球に進む存在。兄の背中を追う山田琉心は、次戦でも大きな期待を集める。

途中救援の山田投手(札幌新琴似)

王者を追い詰めた釧路リトルシニア

敗れはしたものの、釧路リトルシニアの健闘も光った。

先発・足立類衣(附属イーグルス出身)は、高低差と緩急を巧みに操る投球で、六回まで札幌新琴似打線を2安打無得点に抑える快投。最終回に疲れが見えたところで降板となったが、王者を土俵際まで追い詰めた内容は堂々たるものだった。

惜しくも勝利は逃したが、この試合で得た自信は必ず次に繋がる。釧路リトルシニアの今後の戦いにも注目だ。

七回途中までマウンドに立ち続けた足立投手(釧路)
七回途中までマウンドに立ち続けた足立投手(釧路)
釧路リトルシニア
釧路リトルシニア

協力:一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟

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