
リトルシニア北海道連盟主催/春季全道大会リーグ戦が4月27日、札幌市東区モエレ沼公園野球場で開幕。昨年度王者・札幌新琴似リトルシニアは、釧路リトルシニアとの初戦で七回に一挙5得点を挙げ、5-1で逆転勝利を収めた。リリーフの山田琉心(3年・中の島ファイターズ出身)が粘りの投球で流れを引き寄せ、打線が一気に畳みかけた。敗れた釧路も、王者をあと一歩まで追い詰める善戦を見せ、今後の戦いに期待を抱かせた。
同球場第一試合は札幌真駒内リトルシニアが函館港西との接戦を5-2で制し、開幕戦を勝利で飾った。
同リーグ戦は5月10日までを予定し、上位16チームによる決勝トーナメントが17日から行われる。優勝チームは林和男杯全国大会出場、準優勝は東日本大会出場とそれぞれ出場権を掴む大会となっている。
苦しみながらつかんだ開幕勝利
4月27日、モエレ沼公園野球場で行われたリトルシニア北海道連盟リーグ戦。昨年度優勝の札幌新琴似リトルシニアは、釧路リトルシニアとの初戦に臨んだ。
0-1とリードを許したまま迎えた最終七回、二死満塁から1番・中村優斗(東雲ファイターズ出身)が内野安打で同点に追いつくと、押し出し四球で逆転。続く佐井悠真(東札幌ジャイアンツ出身)が走者一掃の3点タイムリーを放ち、一気に試合をひっくり返した。
札幌新琴似は、最終回を粘り強く、そしてここ一番で爆発力を発揮する「王者の底力」を見せた。

救援登板・山田琉心が流れを変える
試合の流れを引き寄せたのは、三回途中からリリーフ登板した山田琉心(中の島ファイターズ出身)だった。
生嶋宏冶監督から「3人で抑えて流れを持ってこい」と託された山田は、ストレートと決め球のカーブを武器に釧路打線を封じ込めた。
試合後、山田は「最初からいつでも行ける準備をしていました。春の全国大会ではピンチで抑えられなかった悔しさがあるので、次はさらに修正してチームに貢献したい」と冷静に振り返った。
兄・翔太さんも札幌新琴似のOBで、札幌第一高、明治大を経て4月からJR北海道で社会人野球に進む存在。兄の背中を追う山田琉心は、次戦でも大きな期待を集める。
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王者を追い詰めた釧路リトルシニア
敗れはしたものの、釧路リトルシニアの健闘も光った。
先発・足立類衣(附属イーグルス出身)は、高低差と緩急を巧みに操る投球で、六回まで札幌新琴似打線を2安打無得点に抑える快投。最終回に疲れが見えたところで降板となったが、王者を土俵際まで追い詰めた内容は堂々たるものだった。
惜しくも勝利は逃したが、この試合で得た自信は必ず次に繋がる。釧路リトルシニアの今後の戦いにも注目だ。
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協力:一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟