
とかちインディーズが札幌白石に14得点の快勝
中学硬式野球のポニーリーグ北海道春季リーグ最終日が5月6日、江別市の野幌運動公園野球場で行われ、とかちインディーズが札幌白石ポニーを14-0で圧倒。今季4戦目で2勝2敗、新加盟ながら手ごたえも掴んだ。
北海道の中学硬式野球に、新しい風が吹いた。

今年からポニーリーグ北海道連盟に加入した「とかちインディーズ」が、春季リーグ最終戦で初の取材。札幌白石ポニーを相手に、初回の先制点から相手投手の制球難に乗じて大量得点を奪い試合を決定づけた。
二回には打者22人を送り出す猛攻で13得点。前日に続き先発を任された3年・成田塁投手(明和ブルーサンダース出身)は、「監督に指摘された下半身の使い方を意識した」と冷静な自己分析を見せ、連投にも関わらずコントロール良く試合を作った。
試合後、この日監督代行を務めた太野等樹コーチ(41)は「初めてのポニーリーグ。選手たちには一つひとつ経験を重ねながら、上を目指してほしい」と話し、チームの未来に期待を寄せた。
同チームはまだチームには1・2年生の人数が少なく、下級生の加入が急務。それでも「全員野球」で目の前の一戦一戦に全力で挑み、北海道代表の座を目指すとかちインディーズ。道内中学硬式界の注目株となりそうだ。
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“学びの場”としての敗戦——札幌白石ポニー、小原監督
一方で、敗れた札幌白石ポニーも、この大敗を無駄にはしない構えだ。小原丈敏監督は「結果だけを見れば完敗だが、試合でしか学べないこともある」と静かに語る。指揮官が選手に託したのは、試合中の“考える力”だった。
「先発投手が途中で気持ちを切らさずにどうアウトを取るか。それを考える時間になれば、今日の意味はある」
勝者の笑顔の裏に、敗者の葛藤と成長もある——。野球は、勝敗だけでは語れない物語を生む。


イニングスコア
春季リーグ戦(5月6日、野幌硬式)
とかちインディーズ14-0札幌白石ポニー
とかちインディーズ
1⑬00=14
0000=0
札幌白石ポニー
(四回コールドゲーム)
(と)成田、五十嵐(3回)-和田
(白)富樫、坂野(3回)、江川(4回)-勝呂
▽二塁打:成田、和田、秋保(と)
代表決定戦は三笠へ——全国、そして夏の東北・北海道大会を見据えて
次なる舞台は5月24日、三笠市で行われる北海道代表決定戦。北斗BBC・札幌白石ポニー・とかちインディーズの三つ巴の戦いを制した1チームが、7月の全日本選手権(東京)への切符を手にする。
さらに代表チームは、ジャイアンツカップ北海道予選かFBC U-15全国大会予選、いずれかの出場権も選べる。2位チームにももう一つの舞台が用意されている。
夏には、東北・北海道大会が北斗市で予定されており、北海道の3チームに加えて東北代表3チームも参戦する。
協力:ポニーベースボール北海道連盟