「全試合勝ちます」 仲間を尊敬し続ける外野手が目指す日本選手権
163センチ、62キロ。決して大柄ではない。しかし、北広島中央リトルシニアの外山凱士(厚別ファイターズ出身)は、その体からは想像できない鋭い打球と広い守備範囲で存在感を放つ。
「小柄でも勝負できる」――。
そんな思いをプレーで体現しようとしている背番号8だ。新チームの一期生として、仲間への尊敬と感謝を胸に、“日本選手権出場”という目標へ挑み続けている。
さらに、俊足も大きな武器の一つ。体育の授業で行われた計測では50メートル走5.9秒を記録。昨年、中学2年時には光電管計測でも6.2秒をマークしており、高い走力を証明している。
“がむしゃら”に振り続けて身につけたパンチ力
小学2年生の頃、父と北海道日本ハムファイターズの試合を観戦し、一緒に野球をしたことがきっかけで白球を追い始めた。
小学生時代は「特別に意識していたことはなかった」と振り返る。それでも、素振りだけは継続してきた。
「がむしゃらにやっていました」
その積み重ねが、今の“パンチ力のある打撃”につながっている。
外山の持ち味は、小柄な体格から放たれる強い打球と広い守備範囲。派手な言葉は少ないが、実直に自分を見つめるタイプだ。
「自分は野球センスが他の人より劣っている部分もある」
そう率直に語りながらも、課題から逃げない。
守備力、盗塁、状況判断――。改善したい点は多いという。だからこそ、「チームメイトや指導者から学びたい」と素直に言える。
さらに、今後伸ばしたい部分として挙げたのは、打球速度やスプリント能力。そしてメンタル面では「ポジティブ思考」と「目的を持つこと」。
野球だけではなく、人としても成長しようとしている。
「愛されるチームへ」――一期生としての責任
北広島中央リトルシニアは、新たに誕生したチームだ。
春季大会には出場できなかったが、選手たちはそれぞれの思いを胸に前を向く。外山自身は「特に気持ちの変化はない」と話す一方で、“一期生”としての自覚を強く持っている。
「一期生に相応しい礼儀と努力をしていきます」
チームについて語る時、真っ先に出てきた言葉は「仲の良さ」だった。
学年や立場を越えて支え合う空気があり、外山は仲間たちを「全員尊敬している」と言い切る。
「みんな良いところだらけ。毎回、新しい発見があって楽しいです」
その言葉には、仲間と野球ができる喜びが詰まっている。
さらに、チームの理想像についてはこう語った。
「他チームの方々に愛される存在になりたい」
強さだけではない。礼儀や姿勢も含めて応援されるチームへ――。そこには北広島中央らしい価値観がにじむ。
個人目標は「ケガなくシーズンを終えること」。そしてチーム目標は「日本選手権大会出場」。
最後の言葉は、実にシンプルだった。
「全試合勝ちます」
飾らないその一言に、一期生としての覚悟が宿っていた。
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プロフィール
外山 凱士(とやま・かいと)
北広島中央リトルシニア/3年
ポジション:中堅手
163センチ、62キロ
右投げ、左打ち
野球を始めたきっかけは、父親と観戦した北海道日本ハムファイターズ戦だった。小学2年生から厚別ファイターズで競技をスタート。小柄ながらパンチ力ある打撃と広い守備範囲を武器に存在感を放つ。
また、最大の武器ともいえる走力は、中学2年時に光電管計測で50メートル6.2秒をマーク。さらに先日の体育授業で行われた計測では5.9秒を記録するなど、類まれなポテンシャルを秘めた選手だ。
仲間への尊敬を忘れず、礼儀と努力を大切にする――。北広島中央リトルシニア一期生を支える一人である。
協力:北広島中央リトルシニア
