安定感抜群のWエースと切れ目のない打線を武器に、北海道代表が千葉市長杯へ。準優勝の記憶を力に、悲願の日本一へ挑む。
千葉県・ZOZOマリンスタジアムを舞台に8月29日開幕を迎える「第24回千葉市長杯争奪学童野球選手権大会」に、札幌オールブラックスが北海道代表として2年ぶり2度目の出場を果たす。
全国各地の実力チームに加え、関東地区の選抜チームも数多く集うハイレベルな大会。札幌オールブラックスは2年前の前回出場時、並みいる強豪選抜チームを次々と撃破し、見事準優勝という快進撃を演じた。今年はその経験を知る6年生たちが中心となり、悲願の全国制覇を目指して再び千葉の舞台へ挑む。
札幌オールブラックスの初戦は、大会初日の8月29日、海浜公園野球場A面で行われる第1試合の1回戦で、千葉レインボーズ(千葉県千葉市)と対戦する。1回戦に勝利した場合は、ダブルヘッダーで会場をZOZOマリンスタジアムへ移し、新利根エンゼルス(茨城県稲敷市)と静岡レッドソックス(静岡県静岡市)の勝者と、ベスト4進出を懸けた2回戦に臨む。
「守りから流れをつくる」――安定感抜群のWエースがチームを支える
今年の札幌オールブラックス最大の武器は、試合の流れをつくり出すディフェンス力だ。
投手陣は、稲葉遥篤(6年)と澤井虹(6年)のWエースが中心。ともに安定感が際立ち、試合を大きく崩さない安心感がチーム全体を支えている。
その投手陣を支える捕手・近藤志月(6年)、遊撃手・大橋到馬(6年)、中堅手・湊隼也(6年)と、センターラインも堅実。守備からリズムをつくり、その流れを攻撃へつなげるスタイルが札幌オールブラックスの真骨頂だ。
これまでの勝ち上がりについても、指揮官は「稲葉、澤井のWエースが非常に安定しており、守りから攻撃のリズムが作られている」と語り、チーム最大の強みとして挙げる。

上位から下位まで切れ目のない打線 長打力も兼ね備えた攻撃陣
一方のオフェンスも充実している。
札幌オールブラックスは上位打線だけに頼るチームではない。どの打順からでも得点を奪える打線の厚みがあり、試合終盤まで相手にプレッシャーを与え続ける。
中でも副主将でトップバッターの金丸虎太朗(6年)と、2番長谷川瑛斗(6年)は持ち前の長打力でチームをけん引。単打をつないで得点を重ねるだけではなく、一振りで試合の流れを変える力も持ち合わせている。
攻守のバランスが取れた総合力の高さこそ、今年の札幌オールブラックスを支える大きな武器となっている。


全国を見据えた強化 「全員で戦う」チームづくり
全国大会へ向けた準備も着実に進んでいる。
大会前日には、3年前から交流を続ける成田マリーシアズ、久住サニーズとの交流試合を予定。全国大会前の実戦を通じ、チームの最終調整を図る。
さらに、全道少年軟式野球大会では、決勝で惜しくも敗れたものの、2年連続で決勝進出を果たし準優勝。ウラノホールディングス杯やスーパートーナメントといった大会にも出場し、実戦経験を積み重ねている。
指揮官がテーマとして掲げるのは「全員で戦うチーム」。
「全国大会では全員が出場できるよう、控え選手にもレベルアップを求めている」と話し、レギュラーだけに頼らないチーム力の底上げを進めている。


全国を勝ち抜くための課題 鍵を握る5年生右腕にも期待
一方で課題も明確だ。
監督は「走塁面でのミスが目立つため、しっかり練習して成長させたい」と話し、細かなプレーの精度向上を全国大会までのテーマに掲げる。
さらに全国大会では、勝ち進めば1日2試合となる日程も想定される。70球の球数制限がある中で、Wエースだけに頼ることはできない。
その中で期待を寄せるのが5年生右腕・河村蒼佑だ。
「スピード、コントロールともに6年生に引けを取らない実力を持っている」と高く評価しており、投手陣の厚みを増す存在として大きな期待を寄せている。

「相手の勢いを塗り潰す黒」――主将が語る札幌オールブラックスの強さ
チームをまとめる主将は、現在のチームについて「お互いに声を掛け合い、励まし合いながらプレーができる良い雰囲気です」と話す。
今年のチームカラーを尋ねると、返ってきた答えは「黒」。
「相手の勢いを塗り潰すぐらいの濃いブラックカラーです。」
チーム名にも重なる印象的な表現には、どんな相手にも飲まれない強い気持ちが込められている。
近藤志月主将として最も大切にしているのは、「チームに勢いを乗せること」。自らが先頭に立ち、チーム全体を鼓舞する役割を強く意識している。

「2年前の思いを背負って」――目指すのは全国の頂点
全国大会で見せたい姿について主将は力強く語る。
「全国大会ではとにかく自分たちの野球をし、勢いをつけて勝ち上がって、2年前の思いを背負って優勝することです。」
さらに、自身の活躍についても「全国大会に関わって支えてくれた人たち、募金活動に協力してくれた人たちのためにも、活躍して良い姿を見せたい」と感謝の気持ちを口にした。
監督も「最高の舞台で自分たちの力を発揮してほしい。今年こそ全国優勝できるよう頑張ってまいります」と力強く締めくくる。
2年前、全国準優勝という確かな足跡を残した札幌オールブラックス。今年はその経験と悔しさを胸に、再び全国の舞台へ立つ。北海道代表としての誇りを背負い、目指す先はただ一つ――全国制覇だ。


ベンチ入りメンバー
指導者
▼監督
㉚生野 勇輝(いくの ゆうき)
▼コーチ
㉙川村 翔太(かわむら しょうた)
㉘菊地 宣良(きくち のりよし)
選手
⑩ 近藤 志月(こんどう しづき)
6年・右投げ、右打ち
145センチ
⓪ 湊 隼也(みなと しゅんや)
6年・右投げ、右打ち
152センチ
① 稲葉 遥篤(いなば はると)
6年・右投げ、右打ち
163センチ
② 金丸 虎太朗(かなまる こたろう)
6年・右投げ、右打ち
147センチ
③ 菅原 聖大(すがわら しょうた)
6年・右投げ、右打ち
155センチ
⑥ 長谷川 瑛斗(はせがわ えいと)
6年・右投げ、左打ち
153センチ
⑦ 青山 峻太(あおやま しゅんた)
5年・右投げ、右打ち
152センチ
⑧ 菅崎 煌人(すがさき きらと)
6年・右投げ、左打ち
151センチ
⑨ 阿部 隼斗(あべ はやと)
6年・右投げ、右打ち
156センチ
⑪ 澤井 虹(さわい こう)
6年・右投げ、右打ち
155センチ
⑰ 鈴木 悠真(すずき ゆうま)
6年・右投げ、右打ち
145センチ
⑱ 河村 蒼佑(かわむら そうすけ)
5年・右投げ、右打ち
151センチ
⑳ 黒田 逢(くろだ めぐる)
6年・右投げ、左打ち
143センチ
㉑ 山田 葵(やまだ あおい)
6年・左投げ、左打ち
155センチ
51 大橋 到馬(おおはし とうま)
6年・右投げ、左打ち
140センチ
99 浦野 朔(うらの さく)
6年・右投げ、右打ち
141センチ


全国千葉市長杯までの軌跡
C-1トーナメント
【FINAL2】
◆決 勝
● 2-5 柏ホエールズ
◆準決勝
〇 1-0 日高西部JBC
【FINAL1】
〇 17-2 深川一已バトルス
【ROUND2】
〇 21-2 遠軽西ファイターズ
〇 18-1 小泉ブルーエンジェルス
【ROUND1】
〇 11-0 余市強い子野球スポーツ少年団
〇 8-1 えりも新栄野球スポーツ少年団

千葉市長杯トーナメント表
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協力:札幌オールブラックス
