四回に髙橋龍駕、千葉の長打で一挙3点 渡邊監督「もっと細かな詰めが足りなかった」
中学硬式野球の「第15回日本リトルシニア東日本選抜野球大会」に北海道代表として出場した恵庭リトルシニアは8月9日、札幌麻生球場で湘南寒川リトルシニア(神奈川県)と対戦し、4-7で敗れた。0-4で迎えた四回、髙橋龍駕(恵み野ロイヤルズ出身/3年)の二塁打を口火に打線がつながり、千葉恵太(北広島イーストグローリー出身/3年)の2点タイムリー二塁打などで一挙3点。1点差まで迫った。六回にも1点を返し、最終回も得点圏に走者を進める粘りを見せたが、あと一歩及ばず初戦で大会を終えた。
イニングスコア
◆1回戦(8月9日、札幌麻生球場)
恵庭リトルシニア(北海道)4−7湘南寒川リトルシニア(関東)
湘南寒川リトルシニア
0040120=7
0003010=4
恵庭リトルシニア
(湘)上村、服部、岩渕-大坪
(恵)村田、三國、郡司、三浦、嶋崎-千葉、鍋城
▽二塁打:志村、大谷2(湘)、高橋龍、千葉(恵)
4点差から猛追 四回に打線つながる
恵庭リトルシニアは0-4と4点を追う四回、それまで沈黙していた打線が目を覚ました。
先頭の2番・髙橋龍駕(恵み野ロイヤルズ出身/3年)が右中間を破る二塁打を放ち、反撃の口火を切る。4番・三浦虎星(千歳桜木メッツ出身/3年)がレフト前へのタイムリーを放ち、まず1点を返した。
さらに犠打などでチャンスを広げると、5番・髙橋央奨(深谷市リトルリーグ出身/3年)が内野安打でつなぎ、7番・千葉恵太(北広島イーストグローリー出身/3年)が左中間を破る2点タイムリー二塁打。恵庭打線がこの回一挙3点を奪い、3-4と1点差まで詰め寄った。

代打・藤田が期待に応える一打
六回には、6番・西田悠眞(江別中央タイガース出身/3年)に代わって打席に入った代打・藤田創司(若草タイガース出身/3年)が、ベンチの期待に応えるセンター前ヒットを放って出塁。
バッテリーミスの間に三塁まで進むと、次打者の内野ゴロの間に生還し、4点目を奪った。
最終回の七回も得点圏に走者を進め、最後まで食らいついたが、あと一本が出ず無得点。4-7でゲームセットとなった。

渡邊監督「強かったっすね!」
試合後、渡邊匠監督は開口一番、「強かったっすね!」と湘南寒川の力を率直に認めた。
三回を終えて0-4。選手たちの様子を見て、「プレーが縮こまっていたので、気合を入れるためにガツンと言った」と振り返る。
その言葉に応えるように、打線は直後の四回に一挙3得点。1点差まで迫り、試合の流れを引き寄せた。
一方、投手陣については「エースの村田の球数が五回で90球となってしまったことで途中降板。そのあとの継投で臨んだが、相手の強力打線を抑えることが難しかった」と振り返った。
六回にも1点を返し、最後まで粘りを見せたものの、「もっと細かな詰めが足りなかった」と悔しさをにじませた。

3年生はゼット旗、そして台湾へ
恵庭リトルシニアの3年生にとって、真剣勝負で頂点を目指す大会としては、この東日本選抜が一つの大きな節目となった。
今後は「第48回全道選手権大会兼第24回ゼット旗杯全道大会」、そして9月には台湾で開催される桃園国際大会への出場を予定している。
桃園国際大会への招待は今年で3年目。東日本選抜で味わった悔しさを胸に、恵庭の3年生たちは残された舞台へ向かう。

後輩たちの声援が力に 地元・恵庭から熱いエール
今大会では、地元・北海道開催ならではの心強い後押しもあった。スタンドには恵庭リトルシニアの後輩選手たちも駆けつけ、グラウンドで戦う3年生へ精いっぱいのエールを送り続けた。
0-4とリードを許す苦しい展開となっても、その声援が途切れることはなかった。四回、髙橋龍駕の二塁打をきっかけに恵庭打線がつながり、一挙3点を奪って1点差まで迫ると、スタンドからも大きな声が飛んだ。
普段から同じグラウンドで汗を流し、先輩たちの背中を追い続けてきた後輩たち。全国から強豪が集う東日本選抜の舞台で懸命に戦う先輩たちの姿を目に焼き付けながら、最後まで声を枯らして応援した。
結果は4-7と悔しい初戦敗退。それでも、先輩たちが最後まで諦めずに戦う姿と、それを後輩たちが懸命に後押しする光景は、地元開催だからこそ生まれた恵庭リトルシニアの「つながり」を感じさせるものだった。


協力:恵庭リトルシニア
