主力欠く中、全員でつかんだ胆振王者 長谷川慎監督「チーム全体の成長を感じることができた」
第8回株式会社日本電溶杯争奪胆振少年軟式野球選手権大会が9月19、20日の両日、苫小牧少年野球場など4会場で行われ、胆振各地区を代表する16チームが熱戦を繰り広げた。決勝では北光ファイターズ(苫小牧)が拓勇ファイターズ(苫小牧)を2-1で下し、2年連続3度目の優勝を飾った。北光は主力選手をけがで欠く中、選手たちがその穴を全員でカバー。長谷川慎監督は、大会を通して精神面、技術面の双方で選手たちの成長を実感した。
イニングスコア
決 勝(9月20日、苫小牧少年野球場)
北光ファイターズ2-1拓勇ファイターズ
拓勇ファイターズ
10000=1
10010=2
北光ファイターズ
(五回時間切れ)
(拓)福田、高島ー髙橋
(北)樋渡、内山ー平田
▽三塁打:青柳、上野(北)
▽二塁打:福田(拓)
準決勝(9月20日、苫小牧少年野球場)
拓勇ファイターズ11-4錦岡ジュニアタウンズ・白老町少年野球クラブ合同
錦岡・白老町合同
0103=4
0812=11
拓雄ファイターズ
(四回コールドゲーム)
(錦)窪田、長嶋ー小崎
(拓)宮崎、前田ー髙橋
▽本塁打:紺谷(拓)
▽三塁打:窪田(錦)
▽二塁打:大西、山本(錦)、平間(拓)
北光ファイターズ11-2新生台イーグルス
北光ファイターズ
2414=11
0020=2
新生台イーグルス
(四回コールドゲーム)
(北)中村ー平田
(新)田中、上野ー西脇
▽本塁打:阿部(北)
▽二塁打:樋渡、青柳、鈴木(北)、上野(新)
◆2回戦
錦岡ジュニアタウンズ・白老町少年野球クラブ合同3-2ときわ澄川ライオンズ
拓勇ファイターズ8-4豊浦シーガルス
新生台イーグルス6-4泉野イーグルス
北光ファイターズ8-1沼ノ端スポーツ少年団
◆1回戦
錦岡ジュニアタウンズ・白老町少年野球クラブ合同8-1虻田・舟岡合同チーム
ときわ澄川ライオンズ10-0厚真追分イースターズ
豊浦シーガルス5-2北星有珠の沢ホークス
拓勇ファイターズ7-0幌別ベアーズ
新生台イーグルス4-1八丁平ジャイアンツ
泉野イーグルス5-0あかつき少年野球部
沼ノ端スポーツ少年団4-1登別青葉パワーズ
北光ファイターズ15-3伊達パンダーズ
胆振16チームが頂点争う
株式会社日本電溶が主催し、北海道少年軟式野球連盟胆振支部が共催・主管する「第8回株式会社日本電溶杯争奪胆振少年軟式野球選手権大会」が9月19、20日に開催された。
大会には胆振西、室蘭、登別、苫小牧白老、胆振東の各地区を代表する16チームが出場。苫小牧少年野球場、室蘭少年野球場、花園公園球場、緑葉公園球場を舞台にトーナメント方式で胆振の頂点を争った。
今シーズン、多くの大会を経験してきた6年生にとっても集大成へ向かう大きな大会の一つ。各地区を勝ち抜いたチームによる熱戦が繰り広げられた。
北光と拓勇が決勝へ
大会は9月20日、苫小牧少年野球場で準決勝と決勝が行われた。
準決勝で北光ファイターズは新生台イーグルスと対戦。一回に2点、二回に4点を奪うなど序盤から主導権を握り、三回に2点を返されたものの、四回にも得点を重ねてコールドゲームで決勝進出を決めた。
一方の拓勇ファイターズは、準決勝で錦岡ジュニアタウンズ・白老町少年野球クラブ合同と対戦。1-1で迎えた二回に打線が一挙8点を奪って大きくリードし、11-4の四回コールドゲームで決勝へ駒を進めた。
決勝は北光が2-1 接戦制し2年連続3度目の優勝
同日に行われた決勝は、北光ファイターズと拓勇ファイターズによる苫小牧勢同士の顔合わせとなった。
一回、拓勇が1点を先制。その裏、北光もすぐさま1点を返して同点とした。その後は両チームの投手陣が踏ん張り、1-1で迎えた四回、北光が勝ち越しの1点を奪った。
北光は樋渡楽(5年)、内山剣颯(6年)の継投で拓勇打線を初回の1点に抑え、2-1で勝利。五回時間切れとなる接戦をものにし、昨年に続く2年連続、通算3度目の優勝を飾った。
決勝では北光の青柳有軌(6年)、上野瑠唯(6年)が三塁打を放ち、拓勇では福田悠生(6年)が二塁打を記録。最後まで1点を争う緊迫した決勝となった。
表彰選手には、北光ファイターズの上野瑠唯が最優秀選手賞に選ばれた。優秀選手賞には北光ファイターズの樋渡楽、準優勝した拓勇ファイターズの高島羽海(6年)が選出された。




主力不在を全員でカバー 長谷川監督が感じた成長
大会後、北光ファイターズの長谷川慎監督が何よりも評価したのは、ここまで多くの大会を経験してきた選手たちの成長だった。
この大会では、普段1番・遊撃を務める主力選手がけがのため不在。チームにとって決して小さくない戦力の欠場だったが、選手たちはその穴を誰か一人に任せるのではなく、全員でカバーしながら戦い抜いた。
長谷川監督は「今までいろいろな大会に出させてもらって、その中で積み上げてきた戦い方ができるようになり、堂々とプレーできるようになってきた。この大会では、すごく子どもたちの成長を感じました」と振り返る。
さらに主力を欠いた戦いについても、「いつも1番・ショートを任せている選手がけがでいなかったんですけど、みんなでその穴を埋めようとしてくれた。チーム全体の成長を感じることができました」と選手たちを称えた。
創部30周年を前に実りのシーズン
北光ファイターズは来年、創部30周年を迎える。
その節目を前にした今季は、チームにとって新たな歴史を刻むシーズンとなっている。初めて全国大会を経験し、さらに今後は「キングオブキングス」への出場も控える。
長谷川監督は、これまでチームを築いてきた先輩たちの思いにも触れながら、「これまで先輩たちがやりたかったことを、今年の子どもたちが現実のものにしてくれている。そういった経験が自信につながり、その自信を持って戦えている部分もあると思います」と語った。
日本電溶杯を制しても、6年生の戦いはまだ終わらない。
「まだ6年生のシーズンは終わらないので、少しでも長くこのメンバーで野球ができればと思います」
インタビューを終えると、今度は選手のお父さんたちが長谷川監督のもとへ集まり、突然の胴上げが始まった。
「せーの!」の声とともに、長谷川監督の大きな体が何度も宙を舞う。2年連続3度目の優勝を喜ぶ笑顔が広がり、その光景を見ていたこちらまで、少し幸せを分けてもらったような気持ちになった。
選手、指導者、そして保護者が一緒になってつかんだ胆振の頂点。その胴上げは、北光ファイターズの今季の充実ぶりを象徴するような光景だった。
積み重ねてきた経験を力に変え、2年連続でつかんだ胆振の頂点。北光ファイターズの6年生たちは、残された大会へもうひと踏ん張り、仲間とともに走り続ける。
トーナメント表

協力:北海道少年軟式野球連盟胆振支部
