小樽リトルシニア、3年ぶり東日本の頂へ――再び優勝旗をその手に

小樽リトルシニア、3年ぶり東日本の頂へ――再び優勝旗をその手に

再び挑む東日本の舞台、小樽が誇る実力派集団

 小樽リトルシニアが、2022年以来3年ぶりに東日本選抜の舞台へ帰ってくる。前回大会では、初出場ながら東北連盟代表・上北さくらリトルシニア(青森県)を決勝で破り、堂々の初優勝。その記憶は今もチームに刻まれている。

 今回の出場権は、今春の全道大会で準優勝を果たしたことで獲得。日本選手権北海道予選では初戦敗退の悔しさを味わったが、それを糧にチームは再び上昇気流に乗っている。村上武洋監督は「3年ぶり2度目の優勝を目指して頑張ります」と力強く宣言した。

(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)

ダブルエースと扇の要が試合を締める

 小樽の強みは、二枚看板。長谷川慧心(2年・朝里ホーネッツ東小樽合同出身)、沖田勇真(3年・北小樽ビースト出身)の両投手が試合を作る。どちらも力強い直球と変化球のコンビネーションで打者を翻弄し、試合のリズムを生み出す。

 彼らの球を受けるのは、扇の要・鈴木快飛(3年・北小樽ビースト出身)。強肩強打で、攻守両面で存在感を放つ期待の捕手だ。

(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)

内外野ともに充実、柔軟な布陣で勝利を狙う

 内野の中心は、守備範囲が広く肩の強さも光る遊撃手・山口颯大(3年・北小樽ビースト出身)。状況によっては投手としてのワンポイント起用も視野に入る。また、長谷川と沖田が投げない試合では長谷川、沖田の何れかが三塁手を務めるケースもあり、守備の要として多彩な役割を担う。

 成長著しいのが岡西隼澄(3年・小樽中央JBC出身)。一時は控えに回ったものの、三塁守備などで再び存在感を高めており、起用の幅を広げている。

 外野陣は左翼・金田一希(3年・余市強い子野球スポーツ少年団出身)、中堅・波木皇介(3年・稲穂スラッガーズ出身)が中心。安定した守備力で攻撃リズムを加える。そして、期待の新星が1年生・山吹奏太(朝里ホーネッツ東小樽合同出身)。右翼手としての出場機会を掴みつつあり、成長のスピードがチームに新たな風を吹き込んでいる。

(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)

長打力と機動力の融合、攻撃陣も多彩

 打線のキーマンは1番に入る長谷川慧心。投手としてだけでなく、長い手足から生まれるダイナミックなスイングはパンチ力があり、出塁率の高さも魅力だ。続く2番には山吹奏太。1年生ながら足が速く、小技にも長けており、流れを呼び込む存在だ。

 中軸は3番・成田來斗(3年・小樽中央JBC出身)、4番・沖田勇真、5番・滝颯叶(3年・小樽中央JBC出身)が並び、破壊力ある打線を形成。成田は広角に打ち分ける技術と勝負強さを兼ね備えたクリーンアップ。滝も中軸としての自覚とバットコントロールに磨きをかけている。

その後ろを6番・山口、7番・波木、8番・鈴木海聖(3年・稲穂スラッガーズ出身)が支え、どこからでも得点できる層の厚さが小樽の強みだ。現段階では打順を試行中ながら、仕上がりの完成度は高まりつつある。

(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)

合宿を経て、再び「頂点」へ

小樽リトルシニアは、7月26・27日に洞爺湖で合宿を行い、最終調整を経て東日本選抜大会本番に挑む。かつて優勝を果たした舞台で、もう一度“あの景色”を――。北海道の誇りを胸に、3年ぶりの快進撃が始まろうとしている。

大会に向けては、8月7日に船便で現地へ向かい、8日15時から行われる開会式に出席。そして、9日に迎える1回戦へと臨む。

(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)

指導者・選手

<指導者>

▽監督
㉚村上 武洋

▽コーチ
㊵奥村 貴士
㊿増田 哲也
60柏木 祐太
70増井 秀昭

▽スコアラー
沖田 みちよ

<選手>
(背番号、氏名、学年、出身少年団)

★主将
沖田 勇真

①長谷川 慧心(はせがわ けいしん)
2年・朝里H東小樽合同チーム出身

②鈴木 快飛(すずき かいと)
3年・北小樽ビースト出身

③成田 來斗(なりた らいと)
3年・小樽中央JBC出身

④滝 颯叶(たき りくと)
3年・小樽中央JBC出身

⑤沖田 勇真(おきた ゆうま)
3年・北小樽ビースト出身

⑥山口 颯大(やまぐち そうた)
3年・北小樽ビースト出身

⑦鈴木 海聖(すずき かいせい)
3年・稲穂スラッガーズ出身

⑧波木 皇介(なみき おうすけ)
3年・稲穂スラッガーズ出身

⑨金田 一希(かねだ かずき)
3年・余市強い子野球スポーツ少年団出身

⑩岡西 隼澄(おかにし はやと)
3年・小樽中央JBC出身

⑪真田 太我(さなだ たいが)
3年・稲穂スラッガーズ出身

⑫中野 泰志(なかの たいし)
2年・小樽中央JBC出身

⑬傳法 悠真(でんぽう ゆうま)
3年・小樽中央JBC出身

⑭中山 賢士朗(なかやま けんしろう)
2年・小樽中央JBC出身

⑮鎌田 拓実(かまだ たくみ)
1年・北小樽ビースト出身

⑯佐藤 碧翔(さとう あゆと)
1年・北小樽ビースト出身

⑰工藤 朔太郎(くどう さくたろう)
2年・小樽中央JBC出身

⑱山吹 奏太(やまぶき そうた)
1年・朝里H東小樽合同チーム出身

⑲堤 大晟(つつみ たいせい)
1年・稲穂スラッガーズ出身

⑳櫻井 壮太(さくらい そうた)
1年・小樽中央JBC出身

㉑本間 大暉(ほんま だいき)
1年・小樽中央JBC出身

(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)

東日本大会までの足跡

【第33回春季全道大会】

<決勝トーナメント>

▽決 勝
● 2-9  札幌羊ヶ丘リトルシニア

▽準決勝
〇 4-3  北空知深川リトルシニア

▽2回戦
〇 4-3  恵庭リトルシニア

▽1回戦
〇 10-4  岩見沢リトルシニア

<予選リーグ>
Bブロックに属し、2勝1敗1分けの成績で3位通過。ワイルドカード枠で決勝トーナメント進出を果たした。

● 6-8  岩見沢リトルシニア
〇 3-1  函館東リトルシニア
〇 5-3  札幌中央リトルシニア
△ 3-3  札幌東リトルシニア

(写真・小樽リトルシニア提供)
(写真・小樽リトルシニア提供)

トーナメント表

トーナメント表
トーナメント表

協力:小樽リトルシニア

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