初回5得点で主導権 投手陣が踏ん張り札幌北、悲願の全国8強入り

初回5得点で主導権 投手陣が踏ん張り札幌北、悲願の全国8強入り

宮崎煌大が90球の力投、荒岡光政が締める 松本監督「ここからが勝負」

イニングスコア

◆3回戦(3月28日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

札幌北リトルシニア(北海道)5-3富士見リトルシニア(埼玉県)

富士見
0010020=3
500000x=5
札幌北
(富)橋口、新藤ー宮崎
(北)宮崎、荒岡ー松野

初回11人の猛攻で一気に試合を動かす

試合の流れを決定づけたのは、立ち上がりの攻撃だった。札幌北は初回、5番・松野栞侑(北発寒ファイヤーズ出身/新3年)、9番・大門賢佑(岩見沢学童野球クラブ出身/新3年)のタイムリーなどで打線がつながり、打者11人の猛攻で一挙5得点。
もっとも松本竜輔監督は「相手投手の制球難に乗じたもので、打ちまくったという内容ではない」と冷静に振り返る。それでも、試合の主導権を握るには十分な先制パンチだった。

先制打を放つ松野選手(札幌北)
先制打を放つ松野選手(札幌北)
決勝打となる4点目を放つ大門選手(札幌北)
決勝打となる4点目を放つ大門選手(札幌北)

宮崎が90球の粘投 “準備された登板”が光る

先発を任された宮崎煌大(星置レッドソックス出身/新3年)は、前日に1イニングを投げてこの試合に備えていた。
「今日のために昨日投げている。今日の内容的にも良かった」と松本監督が評価するように、富士見打線の機動力に警戒しながらも要所を締める投球。三回、六回に失点を許すも崩れることはなく、6回2/3を投げ切り、規定の90球に到達した。

粘投90球で勝利を手繰り寄せた宮崎投手(札幌北)
粘投90球で勝利を手繰り寄せた宮崎投手(札幌北)

荒岡が火消し 流れを渡さぬ継投

宮崎の後を受けた荒岡光政(東グレートキングス出身/新3年)が見事な火消し役を果たした。
松本監督も「リリーフした荒岡もすごく良いピッチングをしてくれた」と信頼を口にし、「明日も登板機会があると思う」と次戦への期待を寄せた。
この日の勝因については「投手陣の頑張り」と即答。リードを守り切る意識が、チーム全体に浸透していた。

しっかりと試合を締めた荒岡投手(札幌北)
しっかりと試合を締めた荒岡投手(札幌北)

機動力への対応と課題 それでも掴んだ8強

富士見の持ち味である機動力については「想定していたが、だいぶ走られた」と課題も口にした。それでも要所でアウトを重ね、流れを渡さなかったことが勝利につながった。
そして試合後、松本監督は静かに言葉を紡ぐ。
「昨年できなかった全国ベスト8進出を、選手たちの頑張りで達成してくれた」

次戦は常総 “勢い×勢い”の準々決勝へ

準々決勝の相手は、関東連盟の常総リトルシニア(茨城県)。3回戦では最終回に0-3から逆転サヨナラ勝ちを収めた勢いあるチームだ。
「ここからはさらに高みを目指して一戦一戦戦う」
指揮官の言葉通り、札幌北の挑戦はまだ終わらない。

悲願を越えた先にある、新たな景色へ――。次の一戦が、その真価を問う。

フォトグラフ

先制の得点を踏む水沼選手(札幌北)
先制の得点を踏む水沼選手(札幌北)
先制打を放ちガッツポーズする松野選手(札幌北)
先制打を放ちガッツポーズする松野選手(札幌北)
決勝打のホームに生還する松野選手(札幌北)
決勝打のホームに生還する荒岡選手(札幌北)
兵庫三木さん→盛岡姫神さん→富士見さん→札幌北 と託された千羽鶴。
兵庫三木さん→盛岡姫神さん→富士見さん→札幌北 と託された千羽鶴。

協力:札幌北リトルシニア

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