チームワークを力に2年ぶり5度目の全国切符。
機動力と堅守を磨き、佐賀の舞台で北海道代表の誇りを示す。
中学硬式野球の岩見沢リトルシニアが、佐賀県を中心に7月22日から開催される「JA共済第17回林和男旗杯野球大会」に北海道代表として2年ぶり5度目の出場を果たす。
日本選手権北海道大会では強豪との接戦を次々と制し堂々の4強入り。その勢いのまま2年生以下についてもKOKAJI CUPでも準優勝と、今季の岩見沢は着実に力を積み上げてきた。「打ち勝つ野球」を掲げる谷口正行監督のもと、一人ひとりが役割を果たす全員野球で全国の舞台へ挑む。
「強豪撃破」で証明した、本物のチーム力
今季の岩見沢リトルシニアは、日本選手権北海道大会でその実力を存分に示した。
2回戦では札幌真駒内を5-3で破ると、続く3回戦では札幌東との打撃戦を10-8で制覇。さらに準々決勝では札幌羊ヶ丘を5-3で下し、道内屈指の強豪を相手に3連勝でベスト4入りを果たした。
準決勝では札幌新琴似、3位決定戦では札幌北に惜敗したものの、札幌北との戦いは最後まで互角。結果以上に「北海道4強」の実力を印象付ける戦いだった。
さらに2年生以下による7月4日に小鍛冶球場で行われたKOKAJI CUPでも準優勝。全国大会へ向けてチーム状態は確実に上向いている。

派手さよりも「つながる野球」
谷口監督が目指す野球は、決して一発長打に頼るスタイルではない。
1・2番が出塁し、3番から5番のクリーンアップが確実に還す。日本選手権北海道大会では、この理想形が見事にはまり、積極的に初球からストライクを捉える攻撃が勝利を呼び込んだ。
「長打は少なくても得点できる。」
その自信こそ、今の岩見沢最大の武器だ。
全国大会へ向けては、6番から9番までの下位打線強化を重点テーマに掲げる。送りバント、ヒットエンドラン、盗塁といった機動力をさらに磨き、どの打順からでも得点機を演出できるチームを目指している。

エースを支える「全員守備」
守備ではエース・千葉瑛太(岩見沢学童野球クラブ出身/3年)を中心に最少失点へ持ち込む粘り強さが持ち味だ。
投手が打たせて取り、野手が確実にアウトへつなぐ。中継プレーや細かな連携にもほとんどミスがなく、簡単には得点を許さない堅実さが光る。
しかし、全国では厳しい連戦が待つ。谷口監督は「エースの千葉(投手)だけでは勝ち抜けない」と、投手層の底上げを最重要課題に挙げる。
複数投手による継投策や捕手を中心とした守備連携を磨き、自滅しない野球を徹底していく。


最大の武器は「仲の良さ」
谷口監督はこう語る。
「突出した選手がいるチームではありません。」
しかし、その言葉の続きに、このチームの本質がある。
「3年生を中心に選手同士の仲が良く、そのチームワークが一番の強みです。」
一人が打ち、一人が守るのではない。
誰かがつないで、誰かが返し、全員で守り切る。
それが岩見沢リトルシニアの野球だ。
誰が試合に出てもチーム力が落ちない総合力こそ、このチームが道内4強まで勝ち上がった理由でもある。

北海道代表として、思いを背負う
全国大会までの練習では、送りバントの成功率向上や変化球への対応力を磨きながら、細かなプレーの精度を高めている。
そして谷口監督は選手たちへ、勝敗だけではない思いを託す。
「全国の仲間たちと野球ができる環境を思い切り楽しみ、いつも通り元気いっぱいプレーしてほしい。」
さらに、支えてくれた地域への感謝も忘れない。
「北海道代表として戦いますが、この舞台に立てるのは岩見沢や空知地域のたくさんの方々による熱い応援のおかげです。一球、一打席にすべてを懸け、まずは初戦突破を目指して全力で挑みます。」

北の粘りを、全国の舞台で
派手なスター選手はいない。
それでも、全員が役割を理解し、一つのアウト、一つの進塁、一つの得点を積み重ねながら勝ち上がってきた。
「打ち勝つ野球」と「守り切る粘り」。
二つを高いレベルで融合させた岩見沢リトルシニアが、再び全国の舞台へ挑む。
北海道で培った総合力を武器に、佐賀のグラウンドで新たな歴史を刻みにいく。

ベンチ入りメンバー
指導者
▼監督
㉚谷口 正行(たにぐち まさゆき)
▼コーチ
60廣田 翼佐(ひろた つばさ)
選手
①千葉 瑛太(ちば えいた)
3年・岩見沢学童野球クラブ出身
右投げ、右打ち
175センチ、66キロ
②奥山 勝太(おくやま しょうた)
3年・岩見沢学童野球クラブ出身
右投げ、右打ち
179センチ、66キロ
③山本 塁斗(やまもと るいと)
3年・岩見沢学童野球クラブ出身
右投げ、右打ち
168センチ、66キロ
④福田 莞太(ふくだ かんた)
3年・岩見沢学童野球クラブ出身
右投げ、右打ち
167センチ、51キロ
★主将
⑤渋谷 旺佑(しぶや おうすけ)
3年・岩見沢学童野球クラブ出身
右投げ、右打ち
165センチ、58キロ
⑥置田 健琉(おきた たける)
3年・美唄キングフェニックス出身
右投げ、左打ち
166センチ、57キロ
⑦吉田 蓮(よしだ れん)
3年・岩見沢学童野球クラブ出身
右投げ、右打ち
166センチ、54キロ
⑧竹田 龍矢(たけだ りゅうや)
3年・岩見沢学童野球クラブ出身
右投げ、右打ち
172センチ、60キロ
⑨星野 恵汰(ほしの けいた)
3年・大麻アトムズ出身
右投げ、右打ち
175センチ、73キロ
⑩砂田 翔斗(すなだ しょうと)
3年・岩見沢学童野球クラブ出身
右投げ、右打ち
177センチ、65キロ
⑪伍石 虎太郎(ごいし こたろう)
2年・栗山ロッキーズ出身
右投げ、右打ち
180センチ、64キロ
⑫山岡 利玖(やまおか りく)
2年・美唄キングフェニックス出身
右投げ、右打ち
173センチ、60キロ
⑬有波 瑛太(ありなみ えいた)
2年・美唄キングフェニックス出身
右投げ、右打ち
168センチ、60キロ
⑭荒関 朔(あらせき さく)
2年・三笠スピリッツ出身
右投げ、右打ち
167センチ、51キロ
⑮後藤 桜太(ごとう おうた)
2年・栗山ロッキーズ出身
右投げ、右打ち
161センチ、60キロ
⑯石井 快來(いしい はく)
3年・岩見沢学童野球クラブ出身
右投げ、左打ち
160センチ、53キロ
⑰竹本 啓人(たけもと けいと)
3年・岩見沢学童野球クラブ出身
左投げ、左打ち
173センチ、57キロ
⑱髙田 悠哉(たかだ ゆうや)
3年・SLDIオニオンズジュニア出身
右投げ、右打ち
171センチ、61キロ
⑲橋元 亜門(はしもと あもん)
2年・栗山ロッキーズ出身
右投げ、右打ち
167センチ、51キロ
⑳石尾 龍之介(いしお りゅうのすけ)
2年・長沼Fタイガース出身
右投げ、右打ち
172センチ、57キロ
㉑中村 瑶大(なかむら ようた)
2年・岩見沢学童野球クラブ出身
右投げ、右打ち
154センチ、49キロ
㉒尾島 一青(おじま いっせい)
2年・近文レッドライナーズ出身
右投げ、右打ち
157センチ、43キロ
㉓名内 蒼太(なうち そうた)
2年・栗山ロッキーズ出身
右投げ、右打ち
173センチ、58キロ
㉔古澤 煌(ふるさわ こう)
2年・長沼Fタイガース出身
右投げ、右打ち
167センチ、58キロ
㉕松永 隼汰(まつなが しゅんた)
2年・栗沢コンバット出身
右投げ、右打ち
166センチ、70キロ

全国大会までの軌跡
第54回日本選手権北海道大会
◆3位決定戦
● 1-2 札幌北
◆準決勝
● 0-7 札幌新琴似
◆準々決勝
〇 5-3 札幌羊ヶ丘
◆3回戦
〇 10-8 札幌東
◆2回戦
〇 5-3 札幌真駒内

全国大会トーナメント表
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協力:岩見沢リトルシニア
