10-0の五回コールド 投打がかみ合い全国ベスト8へあと1勝
徳島県で開催中の「阿波おどり全国学童軟式野球大会2026」に北海道代表として出場する岩見沢学童野球クラブが8月6日、1回戦で山口県代表・安岡少年軟式野球部を10-0(五回コールド)で下し、全国初戦を白星で飾った。7月の「野球のまち阿南第14回少年野球全国大会~こども甲子園~」優勝の勢いそのままに、打線は10安打10得点、投手陣は笹野燈里(6年)、對馬諒光(6年)、山本鈴(6年)の3投手による完封リレーを披露。全国31チームが集う舞台で全国2冠へ向けて力強いスタートを切り、2回戦では地元・徳島県代表の山城ファイターズと全国ベスト8進出を懸けて戦う。
イニングスコア
◆1回戦(8月6日、むつみスタジアム)
岩見沢学童野球クラブ(北海道)10-0安岡少年野球部(山口県)
岩見沢学童野球クラブ
11404=10
00000=0
安岡少年野球部
(五回コールドゲーム)
(岩)笹野燈、對馬、山本鈴ー中垣
(安)清山、清川、清山、逢坂ー青木
▽三塁打:山本楓、笹野燈、渋谷(岩)
▽二塁打:笹野燈(岩)
初戦特有の難しさを乗り越えた「阿南の続き」
全国大会の初戦には、独特の緊張感がある。
相手の力が分からない。普段通りのプレーができない。そんな空気にのみ込まれるチームも少なくない。
しかし、この日の岩見沢学童野球クラブには、迷いがなかった。
森拓実監督が選手たちへ掛けた言葉はシンプルだった。
「阿南の続きと思ってプレーする」
7月、同じ徳島で全国制覇を果たした「こども甲子園」。あの経験を特別なものではなく、”今も続いている時間”として選手たちに意識させた。
その言葉どおり、選手たちは自然体で試合へ入った。
「大会の初戦はいつも難しいので、こどもたちには『阿南の続きと思ってプレーする』と伝えました。阿南を経験したので、割とスムーズに試合に入ってくれたと思います」
全国王者としてではなく、”いつもの野球”を全国の舞台で表現する――。その姿勢が、初回からグラウンドに表れていた。
中垣の積極走塁が流れを引き寄せる
一回、一死。
2番・中垣優太(6年)がセンター前へ運ぶと、すかさず二盗を成功。さらに三盗を仕掛けると相手のミスを誘い、そのままホームへ生還した。
記録には残らない走塁が、試合の空気を一気に北海道代表へ引き寄せた。
この1点が決勝点となる。
二回には二死三塁から9番・伊藤聖真(6年)がしぶとくライト前へ運び追加点。
三回には主将・山本楓(6年)の豪快なレフトオーバー三塁打で好機をつくると、中垣の適時打を皮切りに、4番・笹野燈里(6年)、6番・渋谷瑛佑(6年)の連続タイムリーが飛び出し、一挙4得点。
さらに五回にも笹野燈、渋谷の三塁打などで4点を加え、試合を決定づけた。
打線は終始つながりを見せ、着実に得点を積み重ねる理想的な攻撃を展開。全国の舞台でも、阿南王者の破壊力は健在だった。


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3投手が無失点 盤石の完封リレー
大量援護を受けたマウンドでは、投手陣が危なげない投球を披露した。
先発・笹野燈が試合の流れをつくると、對馬諒光(6年)、山本鈴(6年)へとつなぎ、3人で安岡打線を最後まで無得点に封じた。
攻撃だけでなく守備でも集中力を切らさず、全国大会初戦を完封勝利。
投打がかみ合った理想的なゲーム内容で、全国2冠を狙う実力を改めて示した。

新たな役割、新たな戦力 全国2冠への伸びしろ
快勝にも、森監督の視線は次の戦いへ向いていた。
「やはり打順が変わったので、自分の役割の変化を認識してほしいのと、新たにスタメンに入った子がなんとか実力を発揮してほしいなと思います。特に、15番・立花朔太郎(6年)は今日は緊張で舞い上がっていましたが、調子は上がってきているので期待しています」
勝った試合だからこそ見えた課題。
それはチーム力がさらに伸びる余地があるということでもある。
阿南で全国制覇を経験した主力に加え、新たな戦力が力を発揮した時、このチームはさらに厚みを増す。
次なる相手は地元・徳島代表
2回戦は山城ファイターズ(徳島県)との対戦。勝てば全国ベスト8進出が決まる。
阿南大会とは異なり、今大会は1日1試合。試合開始は午後3時と、コンディションづくりも勝敗を左右する要素となる。
森監督は次戦を見据え、こう語った。
「阿南とは違い、1日1試合で15時からの試合となります。試合の入り方が難しいので、午前中をしっかりと過ごし、持っている力を出し切れるように調整したいと思います。その結果が、勝利につながるといいなと思います」
初戦を理想的な形で突破した岩見沢学童野球クラブ。
阿南王者として積み重ねてきた経験を力に変え、全国2冠への挑戦は、いよいよ本格的な勝負どころへ入る。
協力:岩見沢学童野球クラブ
