10月の北海道学童都市対抗戦へ実戦重ねる 遊撃・村上が好守と鋭い打撃でアピール 山村監督「今日、一番良かった」
10月に行われる「2026北海道学童都市対抗戦」へ向け、苫小牧選抜が実戦モードに入っている。9月26日、苫小牧市少年野球場では苫小牧選抜、北広島選抜、西胆振選抜による三つ巴の練習試合が行われた。本紙は第1試合の苫小牧選抜-北広島選抜戦を取材。互いに所属チームの活動と重なり全選手がそろわない中、苫小牧選抜が4-0で勝利した。出場機会を得た選手たちがそれぞれの持ち味をアピールする中、攻守でひときわ存在感を示したのが村上輝成(ときわ澄川ライオンズ・6年)。山村寛文監督も「今日、一番良かった」と評価した。チームは今後も練習試合を重ねながら課題を修正し、本番へ向けて仕上げていく。
全員そろわない中でも4-0 実戦でアピールの場に
秋晴れの苫小牧市少年野球場で、都市対抗へ向けた実戦が行われた。
9月26日は苫小牧選抜、北広島選抜、西胆振選抜の3チームが集まり、三つ巴による練習試合を実施。その第1試合で苫小牧選抜と北広島選抜が対戦した。
互いに所属チームの活動と重なったこともあり、全選手がそろった状態ではなかった。それでも、だからこそ普段とは違う選手に巡ってきた出場機会でもあった。
苫小牧選抜は出場した選手たちがそれぞれの持ち味を見せ、北広島選抜を4-0で退けた。
結果だけではなく、本番へ向けて選手層を厚くしていく意味でも貴重な一戦。山村監督も、出場機会を得た選手たちのプレーに目を光らせた。
遊撃・村上輝成が魅せた 深い位置から正確な送球
この日、攻守で存在感を放ったのが村上輝成(ときわ澄川ライオンズ・6年)だった。
遊撃手として軽快な動きを見せ、三遊間の深い位置への難しい打球にも落ち着いて対応。捕球後は体勢を整えながら正確な送球につなげ、アウトを重ねた。
さらに二塁手との連係から併殺も完成させるなど、センターラインの一角として安定した守備を披露した。
村上自身も選抜での活動を通して手応えを感じている。
「選抜に入ってから、捕る形などがいつもより良くなってきていて、結構手応えがあります」
守備だけではない。
打席でも外野の間を破る鋭い打球を放ち、コンパクトなスイングから持ち味を発揮。「バッティングも結構いい感じで、ここまで仕上がっています」と表情にも充実感がにじんだ。
その活躍には指揮官も高い評価を送った。
山村監督「その中では村上がすごく良かったかなと思います。守備も良かったですし、バッティングでもいい打撃をしていました。今日、一番良かったかなと思います」
「チームを勝利に導けるプレーを」村上が描く都市対抗
村上が野球を始めたのは小学3年生の夏。
きっかけとなったのは、オリンピックで目にした柳田選手のプレーだった。
「野球ってかっこいいな」
そう感じた少年は白球を追い始め、6年生となった今、苫小牧選抜の一員として北海道学童都市対抗戦を目指している。
現在、憧れているプロ野球選手は万波選手。「肩が強いところと、バッティングでチャンスの場面にホームランを打ったりするところ」に魅力を感じているという。
自身の持ち味を尋ねると、「守備と、コンパクトなバッティングができるところです」と即答した。
そして都市対抗へ向けて掲げる目標も明確だ。
村上「試合にたくさん出て、チームを勝利に導けるようなプレーをしたいです」
この日見せた好守と鋭い打撃は、その言葉をプレーで示すものとなった。
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【プロフィール】
村上 輝成(むらかみ・こうせい)
小学6年・ときわ澄川ライオンズ所属
右投げ、右打ち
150センチ、43キロ
小学3年生の夏に野球を始める。
憧れのプロ野球選手:万波選手
持ち味:守備、コンパクトなバッティング
山村監督が挙げた課題 「緩い球でも速い球でも」
4-0という結果にも、山村監督は内容を冷静に見つめていた。
山村監督「一人ひとりのミスがかなり多かったので、そこは直していきたいです。ただ、直せる部分だと思っています」
都市対抗までに、さらに高めたいポイントとして挙げたのが打撃だ。
山村監督「やっぱりバッティングですね。最初は緩い球に対して打てていなかった。去年も緩い球にやられているので、そこはしっかり対応していきたいです。緩い球でも速い球でも、両方に対応できるようなバッティングを教えていきたいと思っています」
速球だけではなく、緩急を使う投手に対してどう対応するか。本番を見据え、実戦の中で浮かび上がった課題を一つずつ潰していく。
選抜を「次の世代」へ 今年から始めた育成の取り組み
苫小牧選抜では今年、新たな取り組みも始めている。
選抜メンバーだけで完結するのではなく、所属チームの枠を越えて5年生の選手たちが一緒に練習する機会を設け、そこで得た経験をそれぞれのチームへ持ち帰ってもらおうというものだ。
山村監督「一緒にやって覚えることで、また違ってくると思います。目標があれば普段の自チームでのプレーも変わってくるでしょうし、選抜で得たものを自チームに持ち帰ることもできる。その中で少しでもレベルアップにつながればと思っています」
目の前にある都市対抗での勝利を目指すと同時に、その経験を苫小牧の少年野球全体へ還元していく。
実戦で見えた収穫と課題を胸に、苫小牧選抜は今後も練習試合を重ねる。
10月の「2026北海道学童都市対抗戦」へ――。チーム内の競争も含め、本番に向けた仕上げはここからさらに熱を帯びていく。

協力:2026苫小牧選抜チーム
