北の挑戦、全国準優勝――新陽スターズ、土のグラウンドで見せた堂々の快進撃

北の挑戦、全国準優勝――新陽スターズ、土のグラウンドで見せた堂々の快進撃

全国の舞台で躍動 北海道代表の意地

新陽スターズは北海道代表として全国大会に挑んだ。
普段とは異なる土のグラウンドでの試合という条件にも関わらず、選手たちは持ち前の機動力とチームワークを発揮。初戦では西埼玉少年野球を破り勢いに乗ると、続く2回戦では神奈川代表・八松Baseball Dreamsにも勝利。さらに準決勝では大阪代表・西ファイターズに大勝し、堂々と決勝進出を果たした。

決勝では最後まで接戦を演じたが、あと一歩及ばず1-2で惜敗。しかし、全国の強豪相手に一歩も引かず戦い抜いた姿は、多くの人に強い印象を残した。

監督総評 「チーム全体でつかんだ準優勝」

大会を振り返り、井上監督は選手たちの成長とチーム力を称えた。

「全国大会で準優勝という結果を残すことができましたが、それ以上に選手たちが全国の舞台で堂々と戦い抜いてくれたことを誇りに思います。試合を重ねるごとにチームとしてのまとまりが増し、選手一人ひとりが自分の役割を理解してプレーしてくれました」

さらに、選手だけでなくチーム全体の結束を成果として挙げた。

「グラウンドに立つ選手だけでなく、ベンチワーク、そして支えてくれた父母会を含め、チーム全体が同じ方向を向いて戦えたことは、この大会で得られた大きな成果だと感じています」

一方で決勝まで進んだからこそ見えた課題にも触れ、「準優勝という結果に満足するのではなく、この経験で浮き彫りになった部分と向き合い、スピード感を持って改善していきたい」と次の成長への意欲を示した。

ピンチの場面で井上監督のアドバイスに耳を傾ける選手たち=(写真・チーム提供)
ピンチの場面で井上監督のアドバイスに耳を傾ける選手たち=(写真・チーム提供)

主将・松井應汰 全国で学んだ「声の力」

主将の松井應汰は、全国大会での経験についてこう語る。

「応援の力が大事だと思いました。いいチームは負けていても声が出ていて、リードしていてもすぐ逆転されそうな雰囲気がありました。自分たちのチームでも、もし負けていてもキャプテンとしてしっかり声を出して、最後まで全員で盛り上げていきたいです」

今シーズンへの思いも強い。

「今年は自分も最終学年で、とてもいいメンバーがそろっています。札幌以外から時間をかけて来てくれている選手や親御さんもいるので、感謝の気持ちを忘れずに頑張りたい。絶対マックで優勝します」

全国準優勝は通過点 次なる目標へ

全国大会準優勝という成果を手にした新陽スターズ。しかしチームにとって、この結果はゴールではない。
全国の舞台で得た自信と悔しさを胸に、選手たちは次の挑戦へ歩み始めている。

井上監督の言葉通り、この大会は「次につながる大切な一歩」。
北の地から全国へ――新陽スターズの挑戦は、まだ始まったばかりだ。

全国準優勝の躍進を見せた新陽スターズ=(写真・チーム提供)
全国準優勝の躍進を見せた新陽スターズ=(写真・チーム提供)

1回戦・西埼玉少年野球 戦

 試合は初回から新陽スターズが試合の流れを引き寄せた。
二回二死から2番・金平開杜(4年)が内野安打で出塁すると、すかさず二盗を決めてチャンスを拡大。ここで打席に入った4番・三田村悠生(5年)がレフトオーバーとなるタイムリーヒットを放ち、幸先よく1点を先制した。

さらに四回には一死から打線がつながり満塁のチャンスを演出。相手のフィルダースチョイスで追加点を挙げると、続く8番・北島刀(5年)がセンター前へ2点タイムリーを放ち、試合の流れを大きく引き寄せた。

投げては先発の三田村が試合を作り、その後は松井應汰(5年)、安達優陽(5年)が継投でつなぐ安定した投手リレーを披露。五回に1点を失ったものの、守備陣も落ち着いたプレーを見せ、強豪相手の初戦をしっかりと締めくくった。

試合後、井上太監督は
「初戦から強豪相手ということで、挑戦者の気持ちで試合に臨みました。初回が非常に大事になると考えており、2点までは取られる覚悟でしたが、その初回の表に先制点を取れたことが大きかったです。その勢いで相手にも焦りが見え、こちらが主導権を握ることができました。4回には追加点も取ることができ、有利に試合を進められたのが勝因です。守備も終始安定しており、まさにチーム全員で勝ち取った勝利だったと思います」と振り返った。

攻撃・守備・投手陣がかみ合った新陽スターズ。
チーム一丸でつかんだ初戦突破は、次戦へ向けて大きな自信となる勝利となった。

◆1回戦(2月21日)
西埼玉少年野球(埼玉)
0 0 0 0 1 = 1
1 0 0 3 X = 4
新陽スターズ
(西)渡辺ー清水
(新)三田村、松井、安達ー坂東
▽本塁打:中村RH(西)
▽二塁打:三田村(新)

2回戦・八松ベースボールドリームズ 戦

試合は初回に1点を先制される苦しい展開となったが、新陽スターズはすぐさま反撃に出る。

二回、一死から5番・坂東孝志郎(5年)がセンター前ヒットで出塁。続く6番・井平向(5年)がセンターオーバーのタイムリー三塁打を放ち1-1の同点に追いつくと、さらに7番・木村有翔(5年)がスクイズを決め、この回一気に2点を奪い逆転に成功した。

三回には3番・松井がレフトオーバーの二塁打でチャンスを作ると、相手のミスも絡みこの回2点を追加。さらに四回には8番・菊田依智(5年)がセンターオーバーの二塁打、9番・部田隼輔(4年)の内野安打で好機を演出すると、上位打線の1番・2番が連続スクイズを決めて2点を奪うなど、小技を絡めた攻撃でリードを広げた。五回にも追加点を挙げ、試合の主導権を完全に握った。

投手陣も粘り強い投球を見せた。飛澤桂太(5年)、本間立之介(5年)、北島、松井の継投で試合をつなぎ、最後まで食い下がる八松打線を2失点に抑え、勝利に大きく貢献した。

試合後、井上監督は
「初回に先制点を許す苦しい立ち上がりでしたが、選手一人ひとりが自分の役割を理解し、やるべきことをしっかり果たしてくれました。焦ることなく試合の流れを取り戻し、徐々にこちらに有利な展開に持ち込むことができたのは、選手たちの成長を感じる試合でした」と選手たちの戦いぶりを称えた。

逆境から流れを引き寄せた新陽スターズ。
打線のつながりとチーム一丸の戦いでつかんだ勝利は、次戦へ向けて大きな弾みとなりそうだ。

◆2回戦(2月22日)

八松Baseball Dreams(神奈川)
1 0 0 0 0 1 = 2
0 2 2 2 1 X = 7
新陽スターズ
(八)松鵜、佐藤(み)、佐藤(な)ー小原
(新)飛澤、本間、北島、松井ー三田村
▽三塁打:井平2(新)
▽二塁打:松井、菊田2(新)

準決勝・西ファイターズ 戦

新陽スターズは初回から試合の流れをつかんだ。

先頭の1番・安達が四球で出塁すると、すかさず二盗を決めて無死二塁の好機を演出。次打者の内野ゴロで一死三塁とすると、3番・松井がスクイズを決めて幸先よく先制点を挙げた。さらに二死から4番・三田村が敵失で出塁すると、続く5番・坂東がレフトオーバーの二塁打を放ち、この回2点を奪って主導権を握った。

続く二回には7番・木村有翔(5年)がレフトオーバーの二塁打でチャンスを作ると、打線がつながり2点を追加。三回にも2点を加え、さらに四回にも加点するなど攻撃の手を緩めず、試合を優位に進めた。

投げては三田村、安達の継投が光り、相手打線を寄せ付けない安定した投球で完封リレーを達成。攻守がかみ合った新陽スターズは四回コールドゲームの7-0で快勝し、初出場ながら決勝進出という快進撃を見せた。

試合後、井上監督は
「この試合は、打つべき選手がしっかり打ち、つなぐ野球ができたことが大量得点につながりました。チームとして狙いを持った攻撃ができ、理想的な形で試合を運ぶことができたと思います」と振り返り、選手たちの戦いぶりを称えた。

初出場ながら堂々の決勝進出。
勢いに乗る新陽スターズが、頂点をかけた最終決戦へ挑む。

◆準決勝(2月23日)

西ファイターズ(大阪)
0 0 0 0 = 0
2 2 2 1x = 7x
新陽スターズ
(西)藤沢、久米ー池田
(新)三田村、安達ー坂東
▽二塁打:坂東、井平、木村(新)

決勝・木津ブライト 戦

試合は両チーム無得点のまま三回を迎えた。

一死から1番・安達がライト前ヒットで出塁すると、続く2番・金平が四球を選び一、二塁とチャンスを拡大。ここで新陽スターズは機動力を発揮し、ダブルスチールを成功させ一死二、三塁の絶好機を作る。すると3番・松井がスクイズを決め、貴重な先制点を挙げた。

しかし四回、内野のミスから同点に追いつかれると、五回には勝ち越し点を許し試合の流れを相手に渡してしまう。

それでも投手陣は粘りの投球を見せた。三田村、松井、北島らが継投で踏ん張り、味方の反撃を信じながら相手打線を最少失点に抑える力投を続けたが、最後まで追いつくことができず惜敗となった。

試合後、井上監督は
「3回に先制点を取ることができましたが、4回に同点に追いつかれ、その後の守備での悪送球やエラーが重なり、結果的に2点を失ってしまいました。最後は守り切る野球ができなかったことが悔やまれますが、全国大会の決勝という舞台で、ここまで戦えたことは選手たちにとって大きな経験になったと思います」と試合を振り返った。

頂点には届かなかったものの、初出場での準優勝は見事な成績。
全国の強豪と渡り合った経験は、新陽スターズの選手たちにとって大きな財産となるはずだ。

◆決勝(2月23日)

木津ブライト(愛知)
0 0 0 1 1 0 = 2
0 0 1 0 0 0 = 1
新陽スターズ
(木)藤野、浅野ー中澤
(新)三田村、松井、北島ー坂東、三田村
▽二塁打:坂東

ベンチ前で指導者の話に耳を傾ける選手たち=(写真・チーム提供)
ベンチ前で指導者の話に耳を傾ける選手たち=(写真・チーム提供)

全国トーナメント表

オールジャパントーナメント表

協力:新陽スターズ

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