齋藤監督が語る“選手主体”の戦い 接戦を勝ち切る成長と仲間との出会い
滋賀県多賀町で開催された「多賀グリーンカップ」に出場した北海道チャンピオンシップ選抜「ACE」は3月29日、準々決勝・準決勝を勝ち上がり決勝へ進出。北海道勢同士による決勝では惜しくも敗れたものの、準優勝という堂々たる成績を収めた。選手一人ひとりの主体性を重んじる齋藤真智監督のもと、チームは接戦をものにする勝負強さと確かな結束力を示した。
準々決勝・坂本野球少年団(岐阜県)戦
1点を追う四回、北海道選抜ACEが試合を動かした。先頭の4番・佐々木湊(東川大雪野球少年団)がレフト前安打で出塁し、二盗を決めると内野ゴロで三進。6番・吉岡晴之介(岩見沢学童野球クラブ)の内野ゴロの間に同点とした。
さらに二死から、7番・土門莞祐(岩見沢学童野球クラブ)に代わって代打・寺田理人(東16丁目フリッパーズ)、8番・音喜多駿斗(北郷サラブレッツ)に代わって代打・須藤淳乃介(音更BC)が連打で好機を拡大。9番・栗原弦士楼(網走JBCユナイト)の内野安打、そして1番・久保英翔(愛宕東スーパースターズ)のタイムリーで一挙4得点を奪い、試合の主導権を握った。
投げては先発・岩澤陸人(北の台Cファイターズ)、三浦碧桜(拓勇ファイターズ)、宮脇陽大(北広島イーストグローリー)の継投で相手打線をしのぎ、4-3で接戦を制した。
齋藤真智監督は岩澤投手について
「素晴らしい投球でした。前日の投球に納得できていなかった中で、その悔しさをしっかり力に変えてくれた。相手にも自分にも勝てた投球だったと思います。ストライク先行で守備のリズムも良くしてくれました」
と、その成長を温かく評価した。
また、接戦を勝ち切れる要因については
「接戦を望んでいるわけではありませんが、勝てる可能性がある限り、途中で勝負を捨てない。その気持ちがチーム全体で共有されていることが大きいです」
と、選手たちの姿勢に信頼を寄せた。



イニングスコア
◆準々決勝(3月29日、多賀町民グラウンドB)
北海道チャンピオンシップ選抜ACE(北海道)4-3坂本野球少年団(岐阜県)
坂本野球少年団
00102=3
0004x=4
北海道選抜ACE
(坂)三浦、姜、伊佐地ー伊佐地、下條
(北)岩澤ー吉岡、平野
▽二塁打:三浦(坂)、岩澤(北)
準決勝・大阪ゴールデンファイヤー(大阪府)戦
二回、佐々木湊(東川大雪野球少年団)のセンター前安打、岩崎力也(泉野イーグルス)の内野安打で好機をつくり、一死二、三塁から1番・久保が右中間へ2点タイムリーを放った。この回一挙4得点を奪い、試合の流れを一気に引き寄せた。
四回にも須藤の出塁を起点にチャンスを広げ、再び久保が2点タイムリー。さらに1点を加え、着実にリードを広げた。
投げては佐々木、須藤、岩澤の継投で無失点リレー。攻守にわたり隙のない戦いで決勝進出を決めた。
齋藤監督は二回の攻撃について
「特別な指示はありません。選手たちが自分で考え、状況に応じてプレーしてくれました」
と語り、選手主体の野球を体現した場面を振り返った。
また、印象的なプレーについては
「ライトの日野太智が、準々決勝での悔しさを次の試合でしっかり取り返してくれた。初回の好捕がチームに流れをもたらしました」
と、一人の成長がチームの力につながったことを称えた。


イニングスコア
◆準決勝(3月29日、多賀町民グラウンドA)
北海道チャンピオンシップ選抜ACE(北海道)7-0大阪ゴールデンファイヤー(大阪府)
大阪ゴールデンファイヤー
00000=0
0403x=7
北海道選抜ACE
(大)河野、村田ー平井
(北)佐々木、須藤、岩澤ー宮脇
決勝・北海道チャンピオンシップ選抜BEST(北海道)戦
決勝は北海道勢同士の一戦。ACEは初回に4点を失う苦しい立ち上がりとなった。
それでも一回、久保の出塁からチャンスをつくり、工藤隆将(札幌オールブラックス)の内野ゴロの間に1点を返す。さらに四回には工藤の右中間への二塁打で好機を広げ、4番・佐々木がレフトオーバーの2ラン本塁打。意地の反撃で食らいついた。
最終五回にも代打・岩崎がソロ本塁打を放つなど最後まで攻め続けたが、あと一歩及ばず4-9で試合終了。準優勝となった。
齋藤監督は反撃の場面について
「工藤、佐々木は大会を通して好調でしたし、久保のスイングには何度も助けられました。全員が“つなぐ”意識を持って戦ってくれました」
と、チーム全体の姿勢を評価した。
また、最後まで戦い抜いた選手たちに対しては
「どんな状況でも、自分たちができる最大限のところまで持っていこうと、全員で戦ってくれました。本当に立派でした」
と、優しく語りかけるように言葉を紡いだ。
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イニングスコア
◆決勝(3月29日、多賀町民グラウンド)
北海道チャンピオンシップ選抜BEST(北海道)9-4北海道チャンピオンシップ選抜ACE(北海道)
北海道選抜BEST
40050=9
10021=4
北海道選抜ACE
(B)成田、山口ー吉田
(A)佐々木、三浦、宮脇、岩澤、工藤ー吉岡
▽本塁打:佐々木、岩崎(A)
▽二塁打:成田2(B)、工藤(A)
総括
今大会を通しての最大の収穫について、齋藤監督はこう締めくくった。
「この18人は、それぞれのチームに戻っても、気持ちを一つにして戦う大切さを示してくれると思います。そして将来、仲間として、またライバルとして再び出会える“本当の野球仲間”に出会えたことが一番の財産です」
勝敗を超えて、仲間とともに戦う価値を体現した北海道選抜ACE。その歩みは、確かな成長とともに次のステージへとつながっていく。
協力:北海道チャンピオンシップ選抜ACE
