打者10人の猛攻で主導権 渡邊拓斗が投打で存在感、丘珠グレートベアーズも次戦へ課題と収穫
札幌市東区の東区少年野球場で4月25日に開幕し、同会場で3試合が行われた。開幕ゲームとなった東グレートキングスは丘珠グレートベアーズを11-1の三回コールドゲームの快勝で下し、2回戦進出を果たした。機動力と小技を絡めた攻撃で試合の主導権を握り、先制されるも劣勢を一気に跳ね返した内容は、今後の戦いに向けても大きな弾みとなる一戦となった。次戦は29日に同会場で栄ゴールデンキングスと対戦する。
イニングスコア
◆1回戦(4月25日、東区少年野球場)
東グレートキングス11-1丘珠グレートベアーズ
丘珠グレートベアーズ
010=1
074=11
東グレートキングス
(三回コールドゲーム)
(丘)山口、関ー大村
(東)渡邊ー中岡

二回の集中で一気に流れを引き寄せる
東グレートキングスは0-1と1点を追う二回、5番・五島昊生(6年)が内野安打で出塁すると、二盗とバッテリーミスで三進。さらにバッテリーミスの間に生還し、1-1の同点とした。
さらに四球を足がかりに無死三塁のチャンスを作ると、7番・田渕朝日(5年)が三塁線へのセーフティーバントを決め内野安打。三走・池田桂登(6年)が生還し、2-1と勝ち越した。続く攻撃でも内野安打と四球で満塁とし、1番・渡邊拓斗(6年)がライト前へ2点タイムリーを放った。さらに4番・山崎蓮(6年)のスクイズも決まり、打者10人の猛攻でこの回一挙7点を奪い、試合の主導権を握った。
三回には9番・中岡優凱(5年)がセンター前へ2点タイムリーを放ち、さらに2番・五島晴生(6年)のスクイズで追加点。これが11点目となり、三回コールドゲームで勝利を決めた。

渡邊拓斗が粘りの投球で試合を締める
投げては先発の渡邊拓斗(6年)がスピードボールを軸に丘珠グレートベアーズ打線に対し1安打5四球1失点。走者を背負う場面もあったが、要所を締める粘りの投球で最少失点に抑え、チームを2回戦へ導いた。
試合後、中村源太監督は「東区連盟の大会でまず一つ勝てたことが大きい」と安堵の表情。「うちは打ち勝つチームではない。バントや走塁など、足を絡めた攻撃を徹底してきた。その形が出せた」と勝因を振り返った。
また「渡邊は一番打者でありチームの中心。まだ課題はあるが、腕を振って投げることを覚えてほしい」と、エース候補のさらなる成長に期待を寄せた。
ヒーローインタビュー|渡邊拓斗、初登板でつかんだ自信
中村監督からこの日のヒーローに指名された渡邊は、公式戦初登板ながら堂々の投球を披露した。
「試合前はストライクが全然入らなかったけど、マウンドに立ったら意外と入るようになった。守備のみんながしっかり守ってくれたので勝てたと思います」と試合を振り返る。
今季2試合目、そして連盟大会初先発という舞台に「絶対に勝ちたい気持ちが強かった」と語り、「三振を3つ取れたのが良かった」と手応えも口にした。
打撃面でも結果を残し、「結構良かった。次も絶対に打ちたい」と力強く語る。次戦については「先発するか分からないけど、対戦してみたい」と前向きな姿勢を見せた。
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渡邊拓斗(わたなべ たくと)
東グレートキングス・6年
右投げ、左打ち/155センチ、40キロ
野球を始めたのは小学3年生のゴールデンウィーク。「見ていて楽しそうだった」という純粋な興味がきっかけだった。持ち味は力強いストレートで、最速は93キロ(昨年12月計測)。今夏までに100キロ到達を目標に掲げる。
日々の練習では、父親とともにティー打撃に取り組むほか、素振りやシャドーピッチングを継続。地道な積み重ねを力に変え、次のマウンドへと挑む。
敗戦の中の収穫|丘珠グレートベアーズの粘りと可能性
一方の丘珠グレートベアーズは0-0で迎えた二回、先頭の5番・関が四球で出塁し、二盗でチャンスを拡大。バッテリーミスを誘い1点を先制し、ベンチはこの日一番の盛り上がりを見せた。
三回にも得点圏に走者を進めるなど攻撃の形は作ったが、あと一本が出ず追加点には至らなかった。また、バッテリーミスによる失点も見られたが、課題が明確になったことは今後に向けた大きな収穫と言える。
随所に見せた積極的な走塁と粘り強さは、次戦へつながる材料。伸びしろを感じさせる内容であり、巻き返しに期待がかかる。

次戦へ
勝利した東グレートキングスは、29日に同会場で栄ゴールデンキングスと対戦予定。機動力と小技を武器に強豪へ挑む。一方、丘珠グレートベアーズもこの経験を糧に、次戦での巻き返しを狙う。
協力:東区少年軟式野球連盟
