春を失った世代の覚悟 「1番熱くて1番長い夏にする」
春季大会に出場できなかった悔しさを胸に、北広島中央リトルシニアの清野琉哉(金山ファイターズ出身)が“夏への覚悟”を強めている。投手と遊撃手をこなす背番号6は、状況に応じた打撃と堅実な守備を武器にチームを支える存在。「道内No.1ショート」を掲げる中学3年生は、新チームとして再出発した仲間たちとともに、日本選手権優勝を本気で狙っている。
「結果に振り回されない」――積み重ねてきた日々
172センチ、70キロ。清野が野球を始めたのは5歳の頃だった。いとこの兄が野球をしていた姿に憧れ、日ハムアカデミーやポルテでボールを追いかけた。小学3年生の途中から金山ファイターズに所属し、本格的に野球へ打ち込んできた。
小学生時代から意識してきたのは「結果に振り回されないこと」。自分のプレーに集中する姿勢を大切にし、自宅ではバッティングゲージを使ってTバッティングを繰り返した。
現在の持ち味は、場面に応じた打撃だ。だが本人は現状に満足していない。
「厳しい場面になると、自分のスイングができず、あてにいってしまう」
そう課題を冷静に分析する一方で、「どんな打球でもさばいてピッチャーを救いたい」と守備への強いこだわりも見せる。目標に掲げるのは、楽天で活躍する宗山塁選手のような存在。そして自らも「道内No.1ショートになる」と言い切った。
春の悔しさを、夏の力へ
北広島中央リトルシニアは、新チームとして歩み始めたばかりの球団だ。春季大会には出場できず、選手たちは悔しさを抱えながら日々の練習を続けている。
それでも清野の表情は前を向く。
「春に出られなかった分、夏は緊張もありますが、楽しみの方が強いです」
チームの雰囲気については、「練習では厳しい言葉を掛け合い、試合では励まし合える」と話す。選手同士でサインを出し合い、自分たちで考えて点を取りにいく野球――。そこに、このチームならではの魅力を感じている。
さらに、こうも語った。
「僕らの代が結果を残せば、北広島中央の印象も変わると思う。強いチームだと思われる存在になりたい」
春に出られなかった悔しさは、誰か一人のものではない。だからこそ、仲間とともに夏へ懸ける思いは強い。
「1番熱くて、1番長い夏にします。絶対優勝します」
新たな歴史をつくる挑戦は、まだ始まったばかりだ。
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プロフィール
清野 琉哉(きよの・りゅうや)
北広島中央リトルシニア/3年
ポジション:遊撃手 兼 投手
右投げ、右打ち
172センチ、70キロ
5歳から野球を始める。日ハムアカデミー、ポルテを経て小学3年時より札幌市手稲区の金山ファイターズで本格的に競技をスタート。腺腫としての特徴は本塁打よりも状況に応じた打撃を大切にする一方、守備への強いこだわりを持つ。目標は「道内No.1ショート」。
協力:北広島中央リトルシニア
