北広島中央リトルシニア、新たな歴史刻む公式戦初勝利

北広島中央リトルシニア、新たな歴史刻む公式戦初勝利

春出場なしから日本選手権初陣突破 犬石3長打、外山・河嶋ら打線躍動

北広島中央リトルシニア
北広島中央リトルシニア

イニングスコア・オーダー表

◆2回戦(6月7日、岩見沢市営球場)

北広島中央
300511=10
201102=6
苫小牧
(六回時間切れ)
(北)清野、河嶋、井部、佐賀井-山本
(苫)佐藤、佐々木-西村
▽三塁打:犬石、外山(北)、橘賢(苫)
▽二塁打:外山、犬石(北)、和嶋、上野(苫)

北広島・オーダー表

オーダー表・
オーダー表・北広島リトルシニア

苫小牧・オーダー表

オーダー表・苫小牧リトルシニア
オーダー表・苫小牧リトルシニア

勝負の四回、集中打で一気に流れをつかむ

 試合は3-3の同点で迎えた四回、北広島中央が一気に流れを引き寄せた。

 先頭の5番・犬石心太郎(平岡カウボーイズ出身/3年)がレフト線を破る二塁打で出塁。続く二者連続四球で満塁の好機を作ると、8番・木村侑煌(東16丁目フリッパーズ出身/3年)の内野安打で勝ち越しに成功した。

 さらに9番・井部太雅(青葉シャークス出身/3年)がレフト前タイムリーを放ち追加点。これが結果的に決勝点となった。その後も相手失策などで得点を重ね、この回一挙5点を奪った。

 五回には犬石のレフトオーバー三塁打を足掛かりに、7番・山本唯月(北野リトルメッツ出身/3年)がセンター前タイムリー。

 六回には一死から1番・外山凱士(厚別ファイターズ出身/3年)がセンターオーバーの三塁打でチャンスメーク。バッテリーミスの間に10点目を奪い、苫小牧を突き放した。

写真左・初回、3点目のタイムリーを放つ犬石(北広島中央)
写真左・初回、3点目のタイムリーを放つ犬石(北広島中央)

犬石が3打数3安打3長打 修学旅行より選んだ初陣で輝く

 この日、最も存在感を示したのが5番・犬石だった。

 第1打席でレフト前ヒット、第2打席ではレフト線を破る二塁打、第3打席ではレフトオーバーの三塁打。あと本塁打が出ればサイクル安打という内容で、3打数3安打の大活躍を見せた。

 中学校の修学旅行を休み、この日の日本選手権初戦に懸けていた。

 「一生に一度の思い出でもある修学旅行を休んできたので、その分、今日は結果を出したいという気持ちでした」

 打席では特別なことを求めなかった。

 「いつものイメージで、練習でやってきたことをやるだけだと思って入りました」

 初陣で攻撃の中心となり、チームの歴史的勝利に大きく貢献した。

犬石選手(北広島中央)
犬石選手(北広島中央)

外山がリードオフマンの仕事 河嶋は勝負強く5打点

 1番・外山も攻撃陣を勢いづけた。

 初回にはライト線を破る二塁打。六回にはセンターオーバーの三塁打を放つなど、長打力とチャンスメーク能力を発揮した。

 「何が何でも出塁しようと思っていました。次戦も悔いが残らないよう全力プレーで挑みたいです」

 また3番・河嶋幸寛(平岡カウボーイズ出身/3年)も4打数2安打5打点と勝負強さを見せた。

 「自分は長打を狙うタイプではないので、1、2番が出塁してくれたら単打でもいいので後ろにつなぐことを意識しています」

 それぞれが役割を果たし、攻撃に厚みを生んだ。

4投手継投でつないだ初マウンド

 投手陣は、清野琉哉(金山ファイターズ出身/3年)、河嶋、井部、佐賀井杏詞(厚別ファイターズ出身/3年)の4投手が継投。

 久しぶりの公式戦ということもあり硬さも見られたが、それぞれが今季初となる公式戦マウンドを経験した。

 主将の井部は試合後、課題と収穫を口にした。

 「大事な初戦だったので、チームを活気づけて次につなげようと話しました。次は投手陣からしっかりリズムを作って、それを攻撃につなげたいです」

「支えてくれた人たちへ」感謝を胸につかんだ一勝

 試合後、采配を振るった上家寿仁コーチは安堵の表情を見せた。

 「まずは本当に良かったです。いろいろなプレッシャーや思いがある中で、子どもたちは自分たちらしく伸び伸びプレーしてくれました」

 試合前には選手たちへ、感謝の思いを伝えて送り出したという。

 「ここまで多くの方々に支えていただきました。その人たちに喜んでもらえるような一勝を目指そうと話しました」

 新たなチームとして踏み出した第一歩。

 北広島中央リトルシニアの歴史は、この日の一勝から始まった。

写真左から犬石、河嶋、外山(北広島中央)
写真左から犬石、河嶋、外山(北広島中央)

次戦は春の王者・札幌新琴似へ挑む

 公式戦初勝利を飾った北広島中央リトルシニアの次なる相手は、春の王者・札幌新琴似リトルシニア。

 札幌新琴似は、エース・加藤孝明(札幌オールブラックス出身/3年)を擁し、投手力に加え、厚みのある打線も持ち味とするなど投打に充実したチームだ。

 新たな歴史の一歩を刻んだ北広島中央が、王者を相手にどのような戦いを見せるのか。

 春の頂点に立った強豪へ挑む次戦に注目が集まる。

初の公式戦を初陣で飾った北広島中央リトルシニア
初の公式戦を初陣で飾った北広島中央リトルシニア

苫小牧、粘りの反撃も初戦突破ならず

全国への夢は届かずも、3年生は次のステージへ――残る大会へ悔しさをぶつける

 日本選手権北海道予選の初戦。全国大会への切符を懸けた大一番で、苫小牧リトルシニアは最後まで食らいつく粘りを見せたが、あと一歩届かず6-10で悔しい敗戦となった。

 初回、0-3と苦しい立ち上がりとなった苫小牧。しかしその裏、相手投手が制球に苦しむところを逃さず攻め立てる。

 二死満塁の好機で、6番・清水亮聖(拓勇ファイターズ出身/1年)がレフト前へタイムリーを放ち反撃開始。さらに7番・丸山太陽(美園スラッガーズ出身/2年)が押し出し四球を選び、この回2点を奪い1点差へ迫った。

 三回には先頭の4番・橘賢佑(沖縄県・具志タイガース出身/3年)がライトオーバーの三塁打で出塁。続く5番・和嶋隼人(飛翔スワローズ出身/2年)がセンターオーバーのタイムリー二塁打を放ち、3-3の同点に追いついた。

 その後、3-8と再び5点を追う展開となった四回には、4番・橘の犠牲フライで1点を返す。さらに六回にも2点を奪い、最後まで諦めない姿勢を見せたが、反撃はここまで。6-10で涙をのんだ。

 投げては先発・佐藤柊真(飛翔スワローズ出身/2年)がマウンドへ上がり、四回からは佐々木孝太郎(泉野イーグルス出身/2年)が継投。苦しい展開の中でも最後まで腕を振った。

 懸けていた日本選手権北海道予選。初戦敗退という悔しい結果となり、全国への扉は閉ざされた。

 しかし、3年生の挑戦はここで終わらない。

 この悔しさを胸に次のステージとなる高校野球へ。そしてチームとして残された北ガス杯、ゼット旗杯へ向け、苫小牧リトルシニアの戦いは続いていく。

写真右がライトオーバー三塁打を放った橘(苫小牧)
写真右がライトオーバー三塁打を放った橘(苫小牧)
初戦に挑んだ苫小牧ナイン
初戦に挑んだ苫小牧ナイン

協力:一般財団法人 日本リトルシニア中学硬式野球協会 北海道連盟

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA