井平が先制3ラン、金丸も2ラン 5-1から追いつかれ、二死走者なしから無念のサヨナラ
兵庫県淡路市で開催中の「MIZUNO BASEBALL DREAM CUP Jr. Tournament 2026」に北海道代表として初出場した新陽スターズ(札幌市)は8月9日、第2多目的グラウンドで行われた1回戦で長崎県代表・Saseboビッグディパーズと対戦し、5-6で惜敗した。初回に井平 向(6年)が3ラン、四回には金丸朝飛(5年)が2ランを放ち、一時は5-1と4点をリード。しかし四回裏に一挙4点を奪われ同点に追いつかれると、大会規定による最終回の五回、二死走者なしまでこぎ着けながら守備の乱れが重なり、最後はサヨナラ負けを喫した。全国初勝利は目前でこぼれ落ちた。それでも井上 太監督は「最後まで戦い抜いた選手たちを誇りに思います」とナインを称えた。初めて立った全国の舞台で味わった手応えと悔しさ。その両方が、新陽スターズにとって次へ進むための大きな財産となった。
イニングスコア
◆1回戦(8月9日、第2多目的グラウンド)
新陽スターズ(北海道)5-6Saseboビッグディパーズ(長崎県)
新陽スターズ
30020=5
10041=6
Saseboビッグディパーズ
(五回時間切れ)
(新)北島、松井、安達、三田村、内海-内海、坂東
(ビ)安永、楳本-楳本、安永
▽本塁打:井平(新)、金丸(新)
▽三塁打:岡村(S)
▽二塁打:金平(新)、市川(S)
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井平が豪快3ラン 全国初戦で最高のスタート
初めて立つ全国の舞台。その緊張を振り払うように、新陽打線がいきなり火を噴いた。
初回、一死から2番・金平開杜(5年)がライトオーバーの二塁打を放ち、全国大会での攻撃の口火を切った。続く3番・三田村悠生(6年)もセンター前へ運び、チャンスを広げる。
次打者が倒れて二死二、三塁。
ここで打席に入ったのは5番・井平 向(6年)だった。
捉えた打球はセンターの頭上を越える3ランホームラン。新陽スターズにとって記念すべき全国初戦、その初回に飛び出した大きな一発だった。
一挙3点。
初出場の緊張を感じさせない鮮やかな立ち上がりで、新陽が試合の主導権を握った。
その裏、失策が絡んで走者を許し、タイムリーで1点を返されたものの、3-1。二回、三回にも走者を出しながら追加点には至らなかったが、2点のリードを保ったまま試合を折り返した。
井上監督も「普段通りの力を出すことが難しい状況で点を取れたことは、これまで積み重ねてきた成果だと思います」と、全国の舞台でも発揮された打線の力に手応えを口にした。
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5年生・金丸が一発 4点差まで突き放す
再び打線が動いたのは四回だった。
先頭の5番・井平がセンター前へ運んで出塁。続く6番・金丸朝飛(5年)が振り抜いた打球は、ライトの頭上を越えた。
2ランホームラン。
初回の井平に続く、この日チーム2本目の一発。5年生の金丸が全国の舞台で大仕事をやってのけた。
スコアは5-1。
初出場ながら、新陽は全国初勝利へ大きく近づいた。
だが、全国大会の一戦は簡単には終わらなかった。
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5-1から暗転 四回に一挙4点
四回裏、試合の流れが大きく変わった。
失策と四球などからピンチを背負うと、内野安打、さらにレフトオーバーの2点タイムリー三塁打などで相手打線につながりを許した。
この回、一挙4失点。
5-1だったスコアは瞬く間に5-5となった。
井上監督は試合後、ここを曖昧にはしなかった。
「敗戦につながった守備のミスについては、チームとしてしっかり受け止めなければならない」
打撃では全国でも十分に得点を奪えた。一方で、ひとつのミスから流れが変わり、それが失点につながっていく――。全国という舞台で、その怖さも身をもって知ることになった。
最終回、松井が出塁も勝ち越せず
大会規定により、五回が最終回となった。
新陽の攻撃は9番から。
一死後、1番・松井應汰(6年)がレフト前へ運んだ。勝ち越しの走者が出塁する。
新陽はここで仕掛けた。
松井が果敢に二盗を試みたが、惜しくもタッチアウト。続く打者も倒れ、勝ち越し点を奪うことはできなかった。
5-5。
勝負は五回裏へ持ち込まれた。
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あと一死――二死走者なしからのサヨナラ
五回裏も相手は9番から始まった。
新陽は先頭から二者を打ち取り、二死走者なし。
全国初戦は、あと一つのアウトで次の展開へ持ち込めるところまで来ていた。
しかし、ここからだった。
内野のミスが重なって走者をため、満塁。最後も内野ゴロが失策を誘い、三塁走者が生還した。
5-6。
サヨナラ。
歓喜する相手ベンチとは対照的に、新陽ナインに突きつけられたのは、あと一死を取り切れなかった悔しさだった。
初回からリードし、一時は4点差。2本の本塁打も飛び出した。それだけに、手の中にあった全国初勝利を逃した悔しさは大きい。
だが、その悔しさこそが全国で戦った証でもあった。
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「足りなかったものを知れた」全国で得た財産
試合後、井上監督が振り返ったのは、単なる勝敗だけではなかった。
「全国大会だからこそ、普段の試合とは違う緊張感やプレッシャーを経験することができました。そして、その中で自分たちに足りなかったもの、まだ伸ばせるものを知ることができたことは、大きな財産です」
初回から得点を重ねた攻撃力は通用した。
その一方で、守備の一つのミスが流れを変え、勝敗を左右することも知った。
全国へたどり着くまで積み重ねてきた努力。仲間とともに北海道代表として挑んだ時間。そして、あと一歩まで迫りながら勝利をつかめなかった悔しさ。
井上監督は言う。
「この舞台に立つまでに努力してきたこと、仲間と一緒に戦ったこと、そして負けた悔しさをこれからどう生かすか。それが、この大会に出場した意味だと思います」
最後に指揮官は、選手たちへ最大限の言葉を送った。
「最後まで戦い抜いた選手たちを誇りに思います」
5-6。
スコアに残るのは、わずか1点差の敗戦だ。
しかし、新陽スターズが淡路島で手にしたものは、それだけではない。
全国でも得点できたという確かな手応えと、あと一つのアウトを奪う難しさ。勝利が目前にあったからこそ、その悔しさは深い。
初めての全国大会で知った「できたこと」と「足りなかったこと」。その両方を持ち帰り、新陽スターズはまた次の一歩を踏み出す。
協力:新陽スターズ
