東16丁目フリッパーズ、高野山旗全国大会10度目の挑戦へ!道代表として堂々出場

東16丁目フリッパーズ、高野山旗全国大会10度目の挑戦へ!道代表として堂々出場

最大のターゲットは高円宮賜杯全日本学童 南北海道大会を見据え総仕上げへ

 和歌山県高野町で7月25日に開幕を迎える第30回高野山旗全国学童軟式野球大会に、東16丁目フリッパーズ(札幌市)が北海道代表として挑む。全国から沖縄まで47チームが集う今大会は、高円宮賜杯全日本学童に次ぐ規模と格式を誇る。フリッパーズは昨秋、全道秋の選抜野球大会(北海道チャンピオンシップ協会主催)で頂点に立ち、出場権を手にした。高野山旗への出場は10回目で、これまでに優勝1回、準優勝3回の実績を持ち、全国的にも注目される存在だ。チームは7月24日に現地入りし、同日には大阪の強豪・長曽根ストロングスと練習試合を行って大会に臨む。

(写真・東16丁目フリッパーズ提供)
(写真・東16丁目フリッパーズ提供)

現在の最大目標は高野山旗ではなく、6月28日から新ひだか町で開幕する高円宮賜杯全日本学童マクドナルド・トーナメント南北海道大会だ。笹谷武志監督は「春先までは攻撃に迫力が欠けていたが、最近はミート力が向上し、打ってつなげる形に加えて多様な作戦も活かせるようになってきた」と手応えを語る。さらに「原点は投手を中心とした守備」と強調し、「ストライク率が上がり、今季は完封にこだわっている」と胸を張る。公式戦19試合のうち実に14試合を完封しており、投手力を中心とした守備力の高さが際立つ。

南北海道大会を前に、21日は北海道チャンピオンシップ協会主催スーパートーナメントROUND-1で深川ヤングスターズ、東五条トリデーズとの巴戦を戦い、22日は東川町で東川大雪少年野球クラブとのダブルヘッダー、永山西クラブとの練習試合を含む計5試合に臨む。過密日程の中、投手の負担を最小限にしつつ、実戦を通じた修正を図る。「ほどよい緊張感で、プラス思考で挑めるか。信じる勇気を持って戦いたい」と、笹谷監督は選手たちの精神面も大切にしている。

(写真・東16丁目フリッパーズ提供)
(写真・東16丁目フリッパーズ提供)

全国の学童球児が憧れる舞台――高野山旗全国学童軟式野球大会

高野山旗全国学童軟式野球大会は、毎年7月下旬に和歌山県高野山で開催される、日本の学童野球界を代表する全国大会です。小学生(学童)を対象とし、全国各地の代表チームが一堂に会してトーナメント方式で頂点を競います。

この大会は1996年に「近畿大会」として誕生し、1998年からは西日本大会、2012年からは全国大会へと発展しました。長年の歴史の中で、「より高く、より高みへ」というスローガンのもと、全国の野球少年たちにとって大きな目標となっています。

主催は高野山旗全国学童軟式野球大会実行委員会と全日本軟式野球連盟和歌山県支部。大会の目的は、野球を通じて青少年の健全な心身の育成を図るとともに、全国の仲間たちとのスポーツ交流を深めることです。競技の勝敗だけでなく、チームワークや感謝の心、強い精神力を学ぶ場として高く評価されています。

特筆すべきは、高野山ならではの文化体験です。選手たちは宿坊に宿泊し、精神修養や高野山の自然・歴史に触れることで、野球だけでなく人間的成長も促されます。この独自のプログラムが、同大会の大きな魅力となっています。

2024年に開催された第29回大会には、北海道から沖縄までの47チームが参加。高野山「ちびっこ野球場」など複数会場で熱戦が繰り広げられ、大阪府代表の新家スターズが見事2年連続3度目の優勝を果たしました。

高野山旗は、技術を磨き、心を鍛え、全国の仲間と絆を深める、学童野球の真の聖地といえるでしょう。

(写真・東16丁目フリッパーズ提供)
(写真・東16丁目フリッパーズ提供)

高野山旗で輝く北海道勢――全国の舞台で示す実力と誇り

高野山旗全国学童軟式野球大会における北海道勢の躍進は、近年ますます際立っています。全国の学童野球強豪チームが集うこの大会で、北海道代表はたびたび上位進出を果たし、全国の舞台でその存在感を示しています。

直近の大会では、2024年の第29回大会で釧路ゴールデンモンキーズが全国ベスト4に進出。持ち前の粘り強さとチームワークで、最後まで勝負にこだわる姿が印象的でした。2023年の第28回大会では岩見沢学童野球クラブが決勝に進出。決勝では大阪府代表・新家スターズに惜しくも敗れたものの、堂々たる全国準優勝という輝かしい成績を収めました。

(写真・東16丁目フリッパーズ提供)
(写真・東16丁目フリッパーズ提供)

さらにさかのぼると、2018年の第23回大会では東16丁目フリッパーズが見事全国制覇を達成。北海道勢にとって待望の全国優勝であり、多くの学童球児たちに夢と希望を与える快挙となりました。加えて、2021年、2016年、2012年には全国準優勝と実績を重ねています。

こうした実績の背景には、北海道全域の予選を勝ち抜く厳しい戦いがあり、代表となったチームは高野山の舞台でその力を存分に発揮しています。近年はベスト8やベスト16の常連となり、全国大会でも安定した強さを誇ります。

「全国優勝」「準優勝」「ベスト4」と輝かしい結果を積み重ねる北海道勢。その活躍は、北海道の学童野球レベルの高さを全国に示すとともに、後に続く学童球児たちの大きな目標となっています。これからも高野山の頂を目指し、北海道代表の挑戦は続きます。

(写真・東16丁目フリッパーズ提供)
(写真・東16丁目フリッパーズ提供)

指導者・選手

▽監督
㉚ 笹谷 武志(46)

▽コーチ
㉙ 菊池 剛史(47)
㉘ 伊藤 拓海(27)

▽選手

☆主将
⑩丹場 泰生 (たんば たいせい)
6年・右投げ、左打ち
151センチ、45キロ

①西山 宗汰郎 (にしやま そうたろう)
6年・右投げ、左打ち
156センチ、45キロ

②徳田 隆之介 (とくだ りゅうのすけ)
6年・右投げ、右打ち
154センチ、44キロ

③佐藤 秀哉 (さとう しゅうや)
6年・左投げ、左打ち
145センチ、40キロ

④上川原 風馬 (かみかわら ふうま)
6年・右投げ、右打ち
143センチ、38キロ

⑤藤野 廉 (ふじの れん)
6年・右投げ、右打ち
148センチ、38キロ

⑥田村 智久 (たむら ともひさ)
6年・右投げ、右打ち
148センチ、40キロ

⑧舘洞 海生 (たてどう かいせい)
6年・左投げ、左打ち
143センチ、38キロ

⑨片岡 叡大郎 (かたおか えいたろう)
6年・右投げ、右打ち
157センチ、41キロ

⑪川口 琉輝 (かわぐち るき)
6年・左投げ、左打ち
143センチ、37キロ

⑫伊藤 煌真 (いとう おうま)
6年・右投げ、左打ち
144センチ、44キロ

⑬小野寺 佑亮 (おのでら ゆうすけ)
5年・右投げ、右打ち
138センチ、32キロ

⑭小薗井 康仁 (おそのい やすと)
5年・右投げ、右打ち
140センチ、34キロ

⑮佐藤 忠將 (さとう ただまさ)
5年・右投げ、右打ち
148センチ、43キロ

⑯中本 准太郎 (なかもと じゅんたろう)
5年・右投げ、右打ち
148センチ、39キロ

⑰高塚 大輝 (たかつか だいき)
5年・右投げ、右打ち
145センチ、43キロ

⑱高野 恭佑 (たかの きょうすけ)
5年・右投げ、右打ち
153センチ、56キロ

⑲池田 成 (いけだ なる)
5年・右投げ、左打ち
145センチ、53キロ

⑳市橋 桔平 (いちはし きっぺい)
5年・右投げ、左打ち
148センチ、38キロ

㉑原 夢輝太 (はら ゆきた)
5年・右投げ、左打ち
143センチ、40キロ

(写真・東16丁目フリッパーズ提供)
(写真・東16丁目フリッパーズ提供)

全国大会までの足跡

全道秋の選抜野球大会

FINAL-2

〇 8-0 札幌オールブラックス

〇 3-1 JBC日高ブレイヴ

FINAL-1

〇 7-0 東ハリケーン

(写真・東16丁目フリッパーズ提供)
(写真・東16丁目フリッパーズ提供)

ROUND-3

〇 7-0 東海Fイーグルス

ROUND-2

〇 8-1 新富・永山中央合同チーム

ROUND-1

〇 8-1 小樽中央JBC

第14回全道秋の選抜大会
第14回全道秋の選抜大会

全国の頂を知る名門――東16丁目フリッパーズの高野山旗での軌跡

北海道の学童野球界を牽引する存在として、その名を全国に轟かせる東16丁目フリッパーズ。高野山旗全国学童軟式野球大会においても、同チームは幾度となく全国の舞台で輝きを放ち、学童野球界に確かな足跡を残してきました。

東16丁目フリッパーズが高野山旗で初めて全国の頂点に立ったのは2018年の第23回大会。見事なチーム力と勝負強さで全国制覇を成し遂げ、北海道勢にとって悲願の優勝という快挙を達成しました。この優勝は北海道学童野球の歴史に深く刻まれ、後に続く球児たちに大きな夢と希望を与えています。

(写真・東16丁目フリッパーズ提供)
(写真・東16丁目フリッパーズ提供)

これまでの成績を振り返ると、フリッパーズは全国大会の常連として毎年上位進出を果たしており、安定した実力の高さが光ります。2012年、2016年、2021年には準優勝。頂点まであと一歩届かずとも、全国屈指の強豪としての地位を確立しています。2024年はベスト8、2019年や2017年、2013年はベスト16と、どの世代も全国の舞台で存在感を示し続けています。

さらに特筆すべきは、高野山旗だけでなく、高円宮賜杯マクドナルドトーナメントでも偉業を成し遂げている点です。2017年には同大会で初優勝、2016年には第3位、2015年はベスト8と、学童野球の二大全国大会で安定して輝かしい成績を収めています。

「一戦一戦に全力を尽くす」――その姿勢が東16丁目フリッパーズの強さの源です。全国の強豪が集う中で、北海道代表として胸を張り、これからもさらなる高みを目指すフリッパーズの戦いに大きな期待が寄せられています。

<成績>高野山旗全国学童軟式野球大会・東16丁目フリッパーズ

2024年 ベスト8

2021年 準優勝

2019年 ベスト16

2018年 全国優勝

2017年 ベスト16
※同年、高円宮賜杯マクドナルドトーナメント・初優勝の偉業を達成。

2016年 準優勝
※同年、高円宮賜杯マクドナルドトーナメント・第3位。

2015年 ベスト8
同年、高円宮賜杯マクドナルドトーナメント・ベスト8。

2013年 ベスト16

2012年 準優勝

(写真・東16丁目フリッパーズ提供)
(写真・東16丁目フリッパーズ提供)

高野山旗全国大会・トーナメント表

第30回 高野山旗全国学童軟式野球大会トーナメント
第30回 高野山旗全国学童軟式野球大会トーナメント・1回戦
第30回 高野山旗全国学童軟式野球大会トーナメント
第30回 高野山旗全国学童軟式野球大会トーナメント・2回戦以降

協力:東16丁目フリッパーズ

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