
知内、地方公立の意地を見せた初戦突破――次戦は強豪・札幌大谷と激突
道南・知内町の公立高校として長きにわたり実力を積み重ねてきた知内高校野球部が、第107回全国高校野球選手権南北海道大会で2年連続・21回目の出場を果たした。初戦では札幌の有力校・北星学園大学附属高校と対戦。終始緊迫した展開の中、要所を締める粘りの野球で4対3と接戦を制し、2回戦進出を決めた。
知内高校は1993年春のセンバツで町立高校として全国に名を知らしめて以来、道南地区を代表する伝統校として安定した成績を収めてきた。派手な戦い方ではないが、「粘りと結束」をチームカラーに掲げ、試合終盤にこそ力を発揮するのがこのチームの真骨頂。北星大附との初戦でも、再三のピンチを守備でしのぎ、流れを渡さずに勝利をつかんだ。
2025年春季全道大会では3年ぶり8度目の出場を果たし、強豪相手に臆せず戦い4強入り。チーム打率4割超を記録し、計18得点を挙げるなど、打力の高さにも注目が集まっている。守っては堅実な内野陣を中心に失策も少なく、バランスの取れたチーム構成が光る。
指導陣には、2024年夏から高草木穣監督が就任。選手一人ひとりの特性を見極め、個性を活かした指導により、地に足のついた戦う集団を形成してきた。「知内らしい野球を、知内らしくやる」。その姿勢は、地方公立校の限界に挑む姿そのものである。
また、2022年のドラフトで東京ヤクルトスワローズに指名された坂本拓己投手をはじめ、プロ野球選手も輩出。全国の舞台でもその存在をアピールしてきた。
次戦の相手は、甲子園経験を持ち今大会初戦でコールド勝ちを収めた札幌大谷高校。強豪との対戦となるが、知内高校の強みは「一戦必勝」の姿勢と、試合終盤の粘りだ。悲願の甲子園初勝利、そして再び全国の舞台へ――知内ナインの挑戦は、ここからが本番だ。
知内ベンチ入りメンバー
中学クラブチームや出身少年団に関する情報も随時募集しております。
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<背番号、氏名、学年、中学野球、学童野球、投打、身長・体重>
★主将
板垣 宏征
①田澤 慶明 3年
北斗ポニーBBC-福島吉岡出身
右投げ、右打ち
171センチ、72キロ
②板垣 宏征 3年
伊達光陵中学校-長和ジュニアスワローズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、65キロ
③松浦 悠月 3年
北広島リトルシニア―札幌白石リトルリーグ(硬式)出身
右投げ、左打ち
177センチ、71キロ
④中島 琥雅 3年
渡島・函館BBC-函館レンジャーズ出身
右投げ、右打ち
178センチ、65キロ
⑤鈴木 勇翔 3年
千歳リトルシニア―千歳ガッツ出身
右投げ、右打ち
165センチ、59キロ
⑥渡邉 逢人 3年
真駒内曙中学校出身
右投げ、右打ち
165センチ、63キロ
⑦槙沢 奏良 3年
共和中学校-共和JBC出身
右投げ、右打ち
162センチ、67キロ
⑧鈴木 琉惺 3年
伊達光陵中学校-伊達ブルータイガース出身
右投げ、右打ち
165センチ、60キロ
⑨岡田 雅樹 3年
札幌清田中学校出身
右投げ、右打ち
172センチ、68キロ
⑩石田 亮太 3年
檜山BBC-江差フェニックス出身
左投げ、左打ち
169センチ、60キロ
⑪澁谷 來夢 3年
函館港西リトルシニア―昭和ジャガーズ出身
右投げ、右打ち
183センチ、85キロ
⑫平澤 幸輝 3年
函館東リトルシニア―大成ベアーズ出身
右投げ、左打ち
163センチ、58キロ
⑬石田 桧 3年
札幌真駒内曙中学校出身
右投げ、左打ち
168センチ、64キロ
⑭八木 翔琉 3年
とかち帯広リトルシニア―占冠クラブ出身
右投げ、左打ち
168センチ、70キロ
⑮岡崎 泰祈 3年
室蘭西中学校-室蘭祝津少年野球部出身
右投げ、右打ち
174センチ、73キロ
⑯朝倉 琥太郎 2年
厚沢部中学校出身
右投げ、右打ち
176センチ、76キロ
⑰田中 汰紀 3年
千歳中学校出身
右投げ、右打ち
175センチ、63キロ
⑱茂庭 颯人 2年
函館東リトルシニア―東山エンジェルス出身
右投げ、右打ち
163センチ、62キロ
⑲伊藤 蒼輝 3年
余市リトルシニア―寿都野球スポーツ少年団出身
右投げ、右打ち
176センチ、78キロ
⑳岩見 旭高 2年
洞爺湖リトルシニア―本別レッズ出身
右投げ、右打ち
178センチ、66キロ