
函館大有斗、道南の伝統校が示す貫禄――146キロ右腕を軸に2回戦進出
北海道函館市にある私立男子校・函館大学付属有斗高等学校。その野球部は、1947年創部の歴史を誇る道南の名門だ。甲子園には春夏あわせて13回の出場経験を持ち、全国にもその名を知られる存在。2025年の第107回全国高校野球選手権南北海道大会では、3年連続・通算49回目となる南北海道大会への出場を果たし、初戦で札幌旭丘を9対1(七回コールド)で下し、堂々の2回戦進出を決めた。
初戦は立ち上がりから持ち前の攻撃力を発揮。初回に3点を奪って主導権を握ると、三回には一挙6得点の猛攻を見せて勝負を決めた。札幌旭丘の粘りに対しても冷静に試合を運び、最後はコールド勝ちで締めくくるなど、伝統校らしい風格を漂わせた一戦だった。
2025年チームの中心は、最速146キロを誇る右腕・長谷川結斗(3年・渡島・函館BBC出身)。力強い直球と切れのある変化球を武器に、エースとして若いチームを引っ張る存在だ。守備では堅実さと声の連携が光り、攻撃では一発長打こそ少ないが、粘り強くつなぐ“有斗らしい野球”が随所に見られる。
チームを構成する選手の多くは渡島・檜山管内出身で、地元に根差した育成が伝統となっている。地域の支援やファンの熱意も強く、スタンドには毎年、熱心な地元応援団の姿が見られる。過去にはプロ野球選手も多数輩出しており、今なお道南地区での存在感は群を抜いている。
甲子園からはしばらく遠ざかっているが、最後に出場したのは1997年。それでも南北海道大会では毎年上位に食い込み、甲子園出場へあと一歩の戦いを続けている。今大会でも、長谷川投手を軸に、地に足のついたプレースタイルで勝ち上がりを狙う。
道南の誇りを背負い、77年超の伝統を胸に、函館大有斗は今年も夏の舞台を堂々と歩む。次戦以降も、その経験と粘り強さで、再び“全国”の二文字を目指す戦いが始まる。
函大有斗ベンチ入り
中学クラブチームや出身少年団に関する情報も随時募集しております。
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送付先:strikepro.oh@gmail.com
<選手>
<背番号、氏名、学年、中学・学童野球歴、投打、身長、体重>
主将:水島 愛翔
①長谷川 結斗 3年
渡島・函館BBC-石川ノースフォックス出身
右投げ、右打ち
173センチ、83キロ
★主将
②水島 愛翔 3年
函館本通中学校-本通クラブ出身
右投げ、右打ち
180センチ、83キロ
③由利 快翔 2年
函館港西リトルシニアー函館BBCフェニックス出身
右投げ、右打ち
178センチ、71キロ
④中山 翔斗 1年
木古内中学校出身
右投げ、右打ち
163センチ、54キロ
⑤三橋 悠人 2年
余市リトルシニアーニセコ野球スポーツ少年団出身
右投げ、右打ち
176センチ、64キロ
⑥高橋 練 1年
右投げ、左打ち
180センチ、69キロ
⑦天川 司 1年
余市リトルシニアー留寿都野球スポーツ少年団出身
左投げ、左打ち
170センチ、60キロ
⑧乳井 柊真 3年
函館ボーイズー駒場フライヤーズ出身
左投げ、左打ち
163センチ、67キロ
⑨佐々木 絆 2年
上磯中学校出身
右投げ、右打ち
166センチ、73キロ
⑩佐藤 琉空 3年
渡島・函館BBC-鹿部クラップーズ出身
左投げ、左打ち
166センチ、75キロ
⑪鶴野 飛雄馬 3年
洞爺湖シニア―(札幌)東海Fイーグルス出身
右投げ、右打ち
172センチ、70キロ
⑫日角 楓雅 1年
本通中学校-本通クラブ出身
右投げ、右打ち
178センチ、93キロ
⑬木村 圭汰 3年
港中学校出身
右投げ、右打ち
171センチ、79キロ
⑭関谷 一秀 1年
北斗ポニーBBC-本通クラブ出身
右投げ、右打ち
173センチ、75キロ
⑮阿部 陽翔 2年
北檜山中学校出身
右投げ、左打ち
171センチ、66キロ
⑯小林 暉拓 1年
函館東リトルシニアー函館BBCフェニックス出身
右投げ、右打ち
172センチ、66キロ
⑰村川 桜太朗 2年
函館ボーイズー人見スポーツ少年団出身
右投げ、左打ち
171センチ、73キロ
⑱小谷 凌央 2年
北斗ベースボールクラブー函館BBCフェニックス出身
右投げ、左打ち
167センチ、65キロ
⑲平野 雄一郎 1年
巴中学校-函館人見野球スポーツ少年団出身
右投げ、右打ち
176センチ、70キロ
⑳坂井 愛斗 3年
鹿部中学校ー鹿部クラップーズ出身
右投げ、右打ち
172センチ、80キロ