
粘りの継投も惜敗 若き力が見せた成長の秋
第78回秋季北海道高等学校野球大会・札幌支部予選で、北星学園大学附属高校が札幌南高校とブロック準決勝で激突。試合は互いに譲らぬ展開となったが、終盤に逆転を許し、4―6で惜しくも涙をのんだ。
先発マウンドを託されたのは1年生右腕・木村隼。堂々とした投球で強豪・札幌南打線を相手にテンポ良くアウトを重ねた。八回からは同じく1年生の葛西眞広がリリーフ登板し、さらに九回には2年生の湊航真がマウンドへ。3人の継投リレーで最後まで勝機をつないだが、あと一歩届かなかった。それでも若手投手陣の落ち着いた投球はチームの将来を大いに感じさせる内容だった。
北星大附は、北海道内外のリトルシニアやボーイズリーグ出身者が多く、現在1・2年生合わせて42名が所属。今夏の南北海道大会では知内高校に3―4で惜敗するなど、全国常連校を相手にも互角に渡り合う力を示してきた。勝ちきれなかった悔しさを糧に、チームは着実にレベルアップを遂げている。
同校の野球部は、札幌市厚別区の校舎にナイター設備付き専用グラウンドを併設しており、夕方以降も実戦的な練習が可能。さらに、天候に左右されない全天候型室内練習場も完備されており、冬季も途切れることなく練習に打ち込める。選手寮も整備されており、遠方からの入部希望者にも門戸が開かれているのが大きな特徴だ。
シーズン中は隔週で週1回の休養日を設け、オフシーズンは週1日の完全休養日を確保。ハードな練習の中にも、心身のリフレッシュを重視する「メリハリのあるスタイル」がチーム文化として根付いている。
指導陣は「一戦一戦の経験を積み重ねながら、選手たちの可能性を引き出したい」と語る。秋の敗戦は確かに悔しいものだったが、その内容は確かな手応えを残した。多彩な投手陣と層の厚い下級生たちが次なる舞台でどんな成長を見せるのか、北星大附の“再出発”に期待が集まる。
北星大附ベンチ入りメンバー
中学クラブチームや出身少年団に関する情報も随時募集しております。
情報提供は下記メールアドレスまでお願いいたします。
送付先:strikepro.oh@gmail.com
<選手>
<背番号、氏名、学年、中学・学童野球歴、投打、身長、体重>
主将:向井 悠真
①木村 隼 1年
日高リトルシニアーJBC日高ブレイブ出身
右投げ、右打ち
185センチ、81キロ
②岩野 瑠希明 1年
千歳リトルシニアー千歳タイガース出身
右投げ、右打ち
179センチ、70キロ
③駿河 昊 2年
札幌羊ケ丘リトルシニアー緑ヶ丘パワーズ出身
右投げ、右打ち
185センチ、68キロ
④向井 悠真 2年
岩見沢リトルシニア-三笠スピリッツ出身
右投げ、右打ち
172センチ、61キロ
⑤川上 純輝 1年
せたな北檜山中学校ー北檜山ラウドネス出身
右投げ、右打ち
172センチ、74キロ
⑥根岸 亮仁 2年
北栄中学校出身
右投げ、右打ち
163センチ、57キロ
⑦米本 衣夢貴 2年
函館東リトルシニアー鹿部クラップーズ出身
左投げ、左打ち
174センチ、75キロ
⑧外崎 太一 2年
日高リトルシニアー様似野球スポーツ少年団出身
右投げ、右打ち
174センチ、82キロ
⑨村岡 環亮 1年
大空リトルシニア出身
右投げ、左投げ
170センチ、68キロ
⑩湊 航真 2年
洞爺湖リトルシニアー八雲ヤンガーズ出身
右投げ、左投げ
173センチ、61キロ
⑪杉本 拓哉 2年
厚別北中学校出身
左投げ、左打ち
167センチ、65キロ
⑫居内 悠真 2年
札幌真駒内リトルシニアー東ハリケーン出身
右投げ、右打ち
160センチ、62キロ
⑬阿部 巧 2年
札幌北広島ボーイズ-JBC日高ブレイヴ出身
左投げ、左打ち
175センチ、74キロ
⑭廣松 圭翔 2年
千歳リトルシニアー千歳CSライズ出身
右投げ、右打ち
165センチ、65キロ
⑮鈴木 来歩飛 2年
札幌真駒内リトルシニアー里塚イーグルス出身
右投げ、右打ち
171センチ、62キロ
⑯小名 俊介 2年
東京都・江東リトルシニア―東雲メッツ出身
右投げ、左打ち
169センチ、60キロ
⑰伊藤 嘉規 1年
空知滝川リトルシニアー新十津川ホワイトベアーズ出身
右投げ、左打ち
165センチ、60キロ
⑱佐々木 幹太 2年
札幌真駒内リトルシニアー里塚イーグルス出身
右投げ、右打ち
179センチ、70キロ
⑲葛西 眞広 1年
札幌真駒内リトルシニアー白石リトルファイターズ出身
左投げ、左打ち
177センチ、72キロ
⑳小林 維吹 1年
札幌羊ヶ丘リトルシニアー真栄ビクトリー出身
左投げ、左打ち
173センチ、73キロ