
北照、13年ぶり秋の頂点へ
島田が4戦完投の快投で白樺を封じ、春のセンバツ切符確実に
第78回秋季全道高校野球大会(北海道新聞社後援)は20日、大和ハウスプレミアムドームで決勝が行われ、小樽支部代表の北照高校が十勝支部代表・白樺学園を2―0で破り、13年ぶり6度目の優勝を果たした。北照はこの勝利で来春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)出場を確実にし、11月14日開幕の明治神宮大会(全国10地区の秋季大会優勝校による)への出場も決めた。
北照の快進撃を支えたのは、エース・島田爽介(京葉ボーイズ出身/2年)の圧巻のピッチングだった。決勝でも三回を除き、相手に三塁を踏ませない完璧な内容で完封勝利を収め、今大会の全4試合を一人で投げ抜いた。強気の直球と切れ味鋭いスライダーを軸に、終盤でも球威が落ちないスタミナを見せ、白樺打線を完全に封じ込めた。
東京都出身の島田は、小学6年時にヤクルトジュニアに選出され、主戦投手としてチームを優勝に導いた経験を持つ逸材。指名打者制が導入される来春の選抜甲子園大会では、投手に専念する姿が見られそうだ。
攻撃陣は初回、1番・畠山柊太(小樽リトルシニア出身/2年)がタイムリーで1点先制。投手戦が続くなか迎えた九回には、横堀侑世(仙塩東リトルシニア出身/2年)のタイムリーで待望の追加点を挙げた。終盤まで集中を切らさず、少ない好機を確実にものにする勝負強さが光った。
北照高校は明治34年に私立小樽商業学校として創立。戦後の昭和23年に現校名となり、平成29年からは生徒がブドウ栽培とワイン製造・販売に取り組む「北照ワインプロジェクト」でも知られる。野球部は春夏通算10度の甲子園出場を誇り、選抜ではベスト8が最高成績。伝統ある名門校が、13年ぶりの秋季覇者として再び全国の舞台へ挑む。
チームを率いる主将・手代森輝斗(函館東リトルシニア/2年)は、「支えてくれた仲間や地域の方々への感謝を胸に、神宮でも北照らしい野球を見せたい」と意気込みを語る。来春、北照ナインが再び甲子園の舞台で輝く日が、今から待ち遠しい。
北照ベンチ入りメンバー
中学クラブチームや出身少年団に関する情報も随時募集しております。
情報提供は下記メールアドレスまでお願いいたします。
送付先:strikepro.oh@gmail.com
<選手>
(背番号、氏名、学年、出身中学・クラブチーム、出身少年野球、投打、身長・体重)
★主将:手代森 輝斗
① 島田 爽介 2年
(千葉県)京葉ボーイズ出身
右投げ、右打ち
174センチ 77キロ
② 横堀 侑世 2年
(宮城県)仙塩東リトルシニア出身
右投げ、右打ち
172センチ 77キロ
③ 長谷川 世和 2年
北広島リトルシニア―北広島イーストグローリー出身
右投げ、右打ち
176センチ 84キロ
④ 岩城 輝雅 1年
恵庭リトルシニアー和光ジュニアライオンズ出身
右投げ、右打ち
163センチ 64キロ
⑤ 沢田 碧生 2年
(神奈川県)横浜都筑リトルシニア出身
右投げ、右打ち
174センチ 80キロ
⑥ 堀井 一護 2年
(東京都)リトルジャイアンツ出身
右投げ、右打ち
167センチ 69キロ
⑦ 森 寅能 2年
札幌新琴似リトルシニアー東16丁目フリッパーズ出身
左投げ、左打ち
164センチ 64キロ
⑧ 手代森 輝斗 2年
函館東リトルシニア―函館BBCフェニックス出身
右投げ、右打ち
178センチ 73キロ
⑨ 畠山 柊太 2年
小樽リトルシニアー朝里ホーネッツ出身
右投げ、左打ち
161センチ 69キロ
⑩ 尹 悠人 2年
(東京都)志村ボーイズ出身
右投げ、右打ち
172センチ 73キロ
⑪ 中谷 嘉希 2年
余市リトルシニア-黒松内・泊野球少年団出身
右投げ、右打ち
183センチ 83キロ
⑫ 吉川 源太 1年
(東京都)羽村リトルシニア出身
右投げ、右打ち
171センチ 80キロ
⑬ 加良 陽翔 2年
(千葉県)柏リトルシニア出身
右投げ、右打ち
175センチ 77キロ
⑭ 久末 哲平 1年
(神奈川県)SKポニー出身
右投げ、右打ち
167センチ 71キロ
⑮ 齋藤 優輝 2年
(東京都)世田谷成城ボーイズ出身
右投げ、右打ち
173センチ 71キロ
⑯ 丹場 祥平 2年
札幌新琴似リトルシニアー東16丁目フリッパーズ出身
右投げ、右打ち
167センチ 68キロ
⑰ 徳増 眞駿 2年
(大阪府)大淀ボーイズ出身
右投げ、右打ち
178センチ 79キロ
⑱ 大塚 橙吾 2年
札幌新琴似リトルシニアー稲穂ホークス出身
右投げ、左打ち
174センチ 68キロ
⑲ 中野 麻斗 2年
(東京都)足立BKベースボール出身
右投げ、左打ち
179センチ 80キロ
⑳ 石川 晴生 1年
(千葉県)流山ボーイズ出身
右投げ、右打ち
174センチ 72キロ