北照の強打に沈むも、粘りの戦い見せた旭川実業
伝統校の誇りを胸に、最後まで攻め続けた秋
第78回秋季全道高校野球大会は10月19日、大和ハウスプレミストドームで準決勝が行われ、旭川実業は強打が光る北照に0―7(七回コールド)で敗れた。序盤から北照打線の勢いに押され、思うような試合運びができなかったが、最後まで声を絶やさず戦い抜いた姿に、スタンドからは温かい拍手が送られた。
先発は右腕・小池全(美幌北中学校出身/2年)。力強い直球で立ち上がりを抑えたが、二回に連打で先制点を許し、二回1/3で無念の降板。二番手・加藤千聖(札幌東リトルシニア出身/2年)がマウンドを引き継ぎ、気迫の投球を見せたものの、五、六、七回に追加点を奪われた。強力打線を相手に守備陣も奮闘したが、リズムをつかむには至らなかった。
打線では4番・池田莉悠(平岡中央中学校出身/2年)と5番・高本浬(旭川大雪ボーイズ出身/1年)がともに2安打を放ち意地を見せた。だが、再三のチャンスであと一本が出ず、ホームが遠い試合となった。それでも若いチームらしく、試合終盤まで声を掛け合い、粘り強く攻める姿勢を崩さなかった。
準々決勝では紋別との接戦を制した。四点を追う三回にタイムリー4本と相手のミスを突き、一挙6点を奪って逆転。六回には尾形開土(旭川北稜球団出身/2年)のタイムリーで加点し、最終回の反撃を振り切って9―8で逃げ切るなど、勢いのある戦いを見せてきた。二回戦の東海大札幌戦でもタイブレークの末、6―1で逆転勝利。粘り強さこそ旭実の真骨頂だった。
昭和35年開校の伝統校・旭川実業は、普通科・自動車科など4学科を有する総合私立校。平成7年夏の甲子園ではベスト8に進出し、「ミラクル旭実」と呼ばれた歴史を持つ。これまで春2回、夏3回の甲子園出場を果たし、北海道日本ハムの玉井大翔投手をはじめ多くのOBが社会で活躍している。今大会でも、伝統に恥じぬ粘りと闘志を見せた旭実ナイン。悔しさを糧に、来春へ向けて新たな挑戦が始まる。
旭川実業ベンチ入りメンバー
中学クラブチームや出身少年団に関する情報も随時募集しております。
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送付先:strikepro.oh@gmail.com
<選手>
(背番号、氏名、学年、出身中学・クラブチーム、出身少年野球、投打、身長・体重)
★主将:池田莉悠
① 加藤 千聖 2年
札幌東リトルシニアー東ハリケーン出身
左投げ、左打ち
168センチ、67キロ
② 佐々木 愛聖 2年
網走第五中学校ー網走西が丘ファイターズ出身
右投げ、右打ち
172センチ、70キロ
③ 池田 莉悠 2年
札幌平岡中央中学校ー平岡インディーズ出身
右投げ、右打ち
175センチ、70キロ
④ 温泉 昴瑠 2年
札幌東白石中学校ー本郷イーグルス出身
右投げ、右打ち
165センチ、57キロ
⑤ 小池 全 2年
美幌北中学校出身
右投げ、両打ち
173センチ、68キロ
⑥ 高本 浬 1年
旭川大雪ボーイズー東聖イーグルス出身
右投げ、右打ち
172センチ、62キロ
⑦ 藤田 健瑠 1年
士別南中学校出身
右投げ、右打ち
177センチ、80キロ
⑧ 尾形 開土 2年
旭川北稜球団ー近一チャレンジャー出身
左投げ、左打ち
174センチ、71キロ
⑨ 天池 脩人 1年
旭川道北ボーイズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、61キロ
⑩ 松木 瞭弥 1年
旭川大雪ボーイズー東聖イーグルス出身
右投げ、右打ち
177センチ、67キロ
⑪ 二色 礼隆 2年
旭川道北ボーイズ出身
右投げ、右打ち
172センチ、60キロ
⑫ 赤嶺 希 1年
(沖縄県)安仁屋ヤングスピリッツ出身
右投げ、右打ち
173センチ、68キロ
⑬ 佐々木 琉太朗 1年
士別中学校ー士別九十九野球少年団出身
右投げ、左打ち
166センチ、66キロ
⑭ 鳴海 羚月 2年
旭川北稜球団ー近一チャレンジャー出身
右投げ、右打ち
169センチ、68キロ
⑮ 須藤 弦楽 1年
旭川大雪ボーイズー富良野球友ライナーズ出身
右投げ、右打ち
165センチ、64キロ
⑯ 泊り 大晟 1年
大空リトルシニアー美幌旭ベースボールクラブ出身
右投げ、右打ち
165センチ、72キロ
⑰ 武田 惟吹 1年
網走第五中学校出身
右投げ、右打ち
172センチ、62キロ
⑱ 堀 廉也 1年
旭川明星中学校出身
左投げ、左打ち
173センチ、82キロ
⑲ 石附 鉄心 2年
旭川広陵中学校出身
右投げ、右打ち
163センチ、64キロ
⑳ 黒川 夏希 2年
留萌ベースボールクラブ-天塩タイガース出身
右投げ、右打ち
164センチ、74キロ
