新生・東16丁目フリッパーズ、全国の壁に挑んだ3日間
大阪府で開催された「目指せ!愛媛・スポ少2026」2DAYS IN SUITA presented by フィールドフォース。北海道から唯一出場した東16丁目フリッパーズは、1月24、25日の大会2日間に加え、23日の長曽根ストロングスとの交流戦を含む5試合を戦い抜いた。
全国トップレベルの強豪と相まみえる中で、大会結果は2勝2敗で6位。勝利の手応えと同時に、全国で勝ち切るために何が足りないのか――。新生チームはこの大阪遠征で、自分たちの「現在地」と真正面から向き合うこととなった。
1回戦・熊谷グリーンタウン(埼玉県)戦
初戦に挑んだ東16丁目フリッパーズは、0―1と1点を追う二回、4人の打者で3安打を放ち満塁の好機を作る。1番・原夢輝太(5年)が押し出し死球を選び同点に追いつくと、続く2番・橋本昊(5年)の内野ゴロの間に三走・市橋祐平(5年)が生還し、2―1と逆転。さらに3番・佐藤忠将(5年)が左前へ2点適時打を放ち、この回一挙4点を奪った。
投げては先発・小野寺佑亮(5年)が試合を作り、四回から市橋、六回には再び小野寺が登板する継投で初戦を締めた。続く2回戦では、千葉県代表・豊上ジュニアーズと対戦した。
試合後、笹谷武志監督は「チャンスを作り、打線がつながったように見えるが、初回のチャンスに無得点だったり、まだ実力が十分に伴っているとは言えない」と冷静に振り返った。
◆1回戦(24日、万博記念公園球場)
東16丁目フリッパーズ(北海道)4-1熊谷グリーンタウン(埼玉県)
熊谷グリーンタウン
100000=1
04000x=4
東16丁目フリッパーズ
(熊)原口、神山ー長濱
(東)小野寺、市橋、小野寺ー中本

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2回戦・豊上ジュニアーズ(千葉県)戦
準決勝進出を懸け、関東屈指の強豪・豊上ジュニアーズに挑んだ東16丁目フリッパーズ。しかし好投手を前に攻撃の糸口を見いだせず、終盤に初めて三塁まで走者を進める場面を作ったものの、得点には至らなかった。0―8で敗れ、悔しさの残る結果となった。
試合後の笹谷武志監督は「相手投手は低めに丁寧に投げていた。しかし、うちの打線は打つべきボールを打たず、手を出さなくていいボールに手を出してしまった。ボールカウント、アウトカウント、走者、点差を考えていない。フリッパーズらしくない戦いだった」と厳しく指摘した。
また、投手・小野寺については「全国トップレベルでは、このままでは通用しない。改善すべき点は多いが、吸収力がありセンスのある選手。今年の夏に向けて、これからの成長に期待したい」と語った。
さらに「正直ショックです。手も足も出なかった。もう少しやってくれるのではと期待して臨んだが、現実を突きつけられました」と悔しさをにじませた。
◆2回戦(24日、万博記念公園球場)
東16丁目フリッパーズ(北海道)0-8豊上ジュニアーズ(千葉県)
豊上ジュニアーズ
041102=8
000000=0
東16丁目フリッパーズ
(豊)加藤ー関澤
(東)小野寺、高野ー中本
▽二塁打:後山、関澤2(豊)

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5~8位決定戦・安佐クラブ(広島県)戦
東16丁目フリッパーズは初回、先頭の1番・原夢輝太(5年)が放ったレフトオーバーの二塁打を足掛かりに、犠打と敵失で1点を先制。二回にも加点すると、三回には打者8人で3点を奪い、五回にも2点を追加して試合を決定づけた。
投げては市橋桔平(5年)、高野恭佑(5年)が五回参考ながら完封リレーを披露し、勝利に貢献した。
全国的にも名門として知られる安佐クラブとの一戦。現地入り後、長曽根ストロングスとの交流戦を含め4試合目となったこの試合では、久しぶりに土のグラウンドに立ったことで動きも徐々に良くなってきた。前戦・豊上ジュニアーズとの大敗を受け、チーム内には「このままではいけない」という危機感も芽生えていた。
笹谷武志監督は「三回の攻撃は、まだまだ取り切らなければならない場面。点は取ったが、完全には取り切れていない」と課題を挙げた。
また先発した市橋については「投手練習を始めたのはわずか2、3週間前。それでも現時点では一番伸びていて、一番信頼感がある投手」と評価。短期間でベンチの期待に応える存在となっている。
市橋は大会前の長曽根ストロングス戦で先発2イニング、熊谷グリーンタウン戦で途中2イニング、そして安佐クラブ戦では4回2/3を投げた。経験は浅いものの、制球力を武器に結果を残している。
さらに高野についても「全国の舞台を経験する中で、少しずつ変化が見えてきている。本来、この子がエースにならなければならない存在」と期待を込めた。
◆5~8位決定戦(25日、万博記念公園球場)
東16丁目フリッパーズ(北海道)7-0安佐クラブ(広島県)
安佐クラブ
00000=0
11302=7
東16丁目フリッパーズ
(五回コールドゲーム)
(安)山田ー西本
(東)市橋、高野ー中本
▽二塁打:原、佐藤(東)


5.6位決定戦・新家スターズ(大阪府)戦
5~6位決定戦で、開催地・大阪府の強豪、新家スターズと対戦した東16丁目フリッパーズ。0―1と先行を許した二回、下位打線からの6者連続安打で一時は試合をひっくり返す粘りを見せたが、三回に3点を失い再逆転を許した。その後も毎回のように得点圏に走者を進めたものの、あと一本が出ず力尽きた。11残塁と、決定力不足が浮き彫りとなった。
全国の強豪を相手に4試合を戦い抜き、成績は2勝2敗。結果以上に多くの収穫と課題を得た東16丁目フリッパーズは、この経験を糧に、今春の開幕へ向けてさらなるレベルアップを目指す。
試合後、笹谷武志監督は「全国の強豪相手では、一死二、三塁のようなチャンスは1試合に1回あるかないか。その中で、二死三塁の場面をいかに得点につなげられるかが全国で勝つための勝負になる」と語った。
さらに「勝負弱さを痛感した」と率直な思いを明かし、「絶望を感じる一方で、希望も感じた。本気の覚悟を持って、何とかしなければいけないという危機感を、もっと持ってほしい」とチームへのメッセージを送った。
◆5~6位決定戦(25日、万博記念公園球場)
東16丁目フリッパーズ(北海道)2-4新家スターズ(大阪府)
東16丁目フリッパーズ
0200=2
103x=4
新家 スターズ
(東)高野、小野寺ー中本
(新)長尾、井上ー西村
▽二塁打:高野(東)、井谷2(新)




「このままではいけない」――大阪遠征で突きつけられた現実
後に笹谷武志監督は、今回の大阪遠征を振り返り、「長曽根さんとの交流戦で、初回に無死一、三塁の好機を生かせず無得点に終わった。このイニングを、今回の3日間ずっと引きずっていた」と明かした。
一方で、今回の遠征における最大の収穫については、「長曽根ストロングスの熊田総監督から、交流試合を通じて今のフリッパーズに対する的確なアドバイスをいただけたこと」と語り、貴重な学びがあったことを強調した。
全国トップレベルのチームが集った今大会は、新生・東16丁目フリッパーズにとって、厳しさを突きつけられる内容となった。しかし、自分たちの現在地を知ったことで、ここから選手たちがどこまで飛躍を遂げるのか、今後への注目は一層高まる。
東16丁目フリッパーズは、4月下旬の開幕までに個々の能力向上を図るとともに、グラウンド練習では送球の確実性、ミート力の向上、さらには応用力の強化に重点を置き、準備を進めていく。

協力:東16丁目フリッパーズ
