“確率”で勝負する主軸――河嶋幸寛が誓う、感謝を胸に挑む全国への夏

“確率”で勝負する主軸――河嶋幸寛が誓う、感謝を胸に挑む全国への夏

台湾で打率8割、最速130キロ目前の二刀流 「礼儀や所作でも認められるチームへ」

悔しさを力に――“夏へ懸ける想い”がチームを前へ動かす

 春季大会に出場できなかった現実は、河嶋にとって大きな悔しさとして残った。

 「落ち込んでいた時もありました。でも、その分、夏の大会にかける思いは強くなりました」

 それでも下を向かなかったのは、仲間たちの存在があったからだ。

 「今まで一緒に練習や試合をしてきた仲間なので、信頼し合えていると思います」

 新チームとなっても、“自分たちの野球”は変わらない――。

 「しっかりと自分たちの野球を続けていきたいです」

 さらに河嶋は、プレー面だけではない理想像も掲げる。

 「他のチームから、プレーだけではなく礼儀や所作でも認めてもらえる存在になりたい」

 野球の技術だけでなく、人としての成長も重視する姿勢には、北広島中央リトルシニアが目指すチーム像がにじむ。

打率8割の実績と130キロへの挑戦 “全国へ導く”覚悟

 河嶋の最大の武器は、確率の高いバッティングだ。

 台湾遠征では打率8割、さらに1月の和歌山遠征でも打率7割近い数字を残した。

 「今は少し打撃にブレがあるので、しっかり修正して日本選手権に臨みたいです」

 投手としても、最速130キロに迫るストレートを投げ込む。

 「卒業までには安定して130キロ以上を投げられるようになりたいです」

 ただ、自身が本来の持ち味として挙げるのは“コントロール”。

 「そこにさらに磨きをかけて、チームを勝たせられる投手になりたい」

 野球を始めたのは小学1年生の時。旭川の「旭ちび」と、兄2人が所属し父が監督を務めていたチームでプレーを始めた。

 幼い頃から意識してきたのは、「一人で野球をしているわけではない」ということ。その考えは今も変わらない。

 課題として挙げるのは“メンタルの強さ”。そして、このチームで「野球だけではなく、人として成長したい」と口にする。

 今季の個人目標は「投手としても野手としてもチームに貢献し、全国に導くこと」。チーム目標も明確だ。

 「全国出場です」

 最後に河嶋は、力強く言葉を締めくくった。

 「新チーム設立に関わってくれた方々への感謝を忘れずに、夏の大会で絶対勝ちたいです」

河嶋幸寛(北広島中央)
河嶋幸寛(北広島中央)

プロフィール
河嶋 幸寛(かわしま・ゆきひろ)
北広島中央リトルシニア/3年
ポジション:投手 兼 三塁手

 野球は小学1年時、旭川の「旭ちび」と、兄2人が所属し父が監督を務めていた東光サンボーイズで競技をスタート。小学2年時に父の転勤を機に札幌市清田区の平岡カウボーイズへ移籍し、競技を継続した。6年時には札幌選抜にも選出されている。

 中学2年時にはリトルシニアの北海道選抜に選出され台湾遠征で打率8割、和歌山遠征でも高打率を記録するなど、確率の高い打撃が武器。投手としては130キロ超えを目標に掲げ、全国大会出場を目指して挑戦を続けている。
右投げ、左打ち
164センチ、64キロ

協力:北広島中央リトルシニア

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