「野球で恩返しを」――仲間と歩む最後の夏 前川大雅が誓う“悔いなきシーズン”

「野球で恩返しを」――仲間と歩む最後の夏 前川大雅が誓う“悔いなきシーズン”

春を失った悔しさを胸に 礼儀と団結で北広島中央の新たな歴史へ

「追いつくことに必死だった」――遅れて始めた野球人生

 166センチ、69キロ。右投右打の外野手・前川は、小学5年生で野球を始めた。

 周囲より遅いスタートだった。

 「他の選手に比べて、野球を始めるのが遅かったので、追いつくことに必死でした」

 だからこそ、厳しい練習にも弱音を吐かなかった。全力でプレーし続けること――それが自分の持ち味だと語る。

 憧れの存在は北海道日本ハムファイターズ・万波中正選手。コンパクトなスイングから長打を放ち、攻守で存在感を示す姿に魅力を感じている。

 「練習の成果が試合や練習で出せた瞬間が、一番楽しい」

 努力を積み重ねてきた選手だからこそ、その言葉には実感が込められている。

 今後の課題として挙げたのは、“流れを変えられる選手”になることだ。

 「試合の流れを全体的に見て、悪い流れを変えられるプレーがしたい」

 単なる個人技ではなく、チームを勝利へ導く存在を目指している。

「礼儀でも目標にされるチームへ」

 北広島中央リトルシニアは、新たな歩みを始めたばかりのチームだ。春季大会に出場できなかった悔しさは、選手たち全員が共有している。

 それでも前川は、「チームをつくってくれたことに感謝している」と語る。

 「野球で恩返しがしたいです」

 その言葉には、チーム関係者や仲間への感謝がにじむ。

 チームの魅力については、「学年関係なく仲が良く、明るい雰囲気」と話す一方で、「新チームになったことで、より団結力が高まった」とも感じている。

 そして目指すのは、勝つだけのチームではない。

 「野球だけではなく、礼儀や行動でも目標とされる存在になりたい」

 そこには、“北広島中央”という新しい看板を、自分たちの代で築き上げたいという思いがある。

 入団から今日まで、さまざまな出来事を仲間と乗り越えてきた。

 「一緒に過ごしてきた時間は楽しい思い出です。残り少ないですが、悔いのないよう頑張りたい」

 個人としては「チームから信頼される選手」を目標に掲げ、チームとしては“残りの大会すべてで優勝”を目指す。

 残された時間は長くない。

 だからこそ、前川は最後にこう言い切った。

 「残り少ないシーズンを、悔いのないように戦います」

 その覚悟は、確かにチームの力になっている。

前川大雅(北広島中央リトルシニア)
前川大雅(北広島中央リトルシニア)

プロフィール
前川 大雅(まえかわ・たいが)
北広島中央リトルシニア/3年
ポジション:外野手
166センチ、69キロ
右投げ、右打ち
 野球を始めたのは小学5年時。札幌市清田区の北野リトルメッツで競技をスタートさせた。周囲との差を埋めようと、厳しい練習でも弱音を吐かず、常に全力プレーを貫く努力家だ。目標に掲げるのは、チームから信頼される選手。プレー面だけでなく、礼儀や行動面でも周囲の模範となるチームづくりを目指している。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA