機動力と中軸が流れを呼び込む 小玉―笠井の継投で1失点、松本監督「今日が最後だと思って戦った」
九州・佐賀県を中心に開催されている「JA共済第17回林和男旗杯野球大会」で7月26日、北海道代表・札幌北リトルシニアが準々決勝で東海連盟・各務原リトルシニア(岐阜県)を4-1で下し、全国4強入りを決めた。初回に理想的な形で2点を先制すると、三回には相手失策を逃さず2点を追加。投げては小玉慎太郎、笠井心雅の継投で粘り強くリードを守り抜き、準決勝進出を果たした。スコアブックからも、札幌北が初回から最後まで「攻め続ける姿勢」を貫いた試合だったことがうかがえる。
イニングスコア
◆準々決勝(7月26日、鳥栖市民球場)
札幌北リトルシニア(北海道)4-1各務原リトルシニア(東海)
各務原リトルシニア
0000010=1
202000x=4
札幌北リトルシニア
(各)渡邊、谷口ー丹羽
(北)小玉、笠井ー松野
▽二塁打:藤吉、大達(各)、笠井(北)
初回から札幌北らしい攻撃で流れをつかむ
勝負を大きく引き寄せたのは初回だった。
先頭の部田香輔(緑苑台ファイターズJr・3年)がライト前打で出塁すると、水沼泰聖(北発寒ファイヤーズ出身・3年)がきっちり送り、一死二塁。ここで3番・笠井心雅(緑苑台ファイターズJr・3年)がレフトオーバーの適時二塁打を放ち、札幌北が先制した。
さらに笠井は三盗を成功させると、4番・松野栞侑(北発寒ファイヤーズ出身・3年)がセンター前へ運ぶ適時打で2点目。この追加点が決勝点となり、試合の主導権を握った。
試合後、松本竜輔監督は第一声でこう切り出した。
「今日が最後だと思って戦いました」
続けて、初回の攻撃について振り返った。
「うちらしい戦いができた。1番の部田が出塁して、2番の水沼が機能し、中軸で返す。結果2点取れたことは大きい。機動力も使えて常に攻めの姿勢を出せたことも大きい」
準々決勝という大一番で、自分たちの野球を貫いたことが先制劇につながった。
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三回も隙を逃さず追加点
三回は二死二、三塁の好機を迎える。
7番・佐藤璃英(緑苑台ファイターズJr・3年)の内野ゴロが相手失策を誘い、三走・水沼に続いて二走・松野も生還。一挙2点を加え、4-0とリードを広げた。
派手な長打攻勢ではなく、一つひとつのプレーで相手に圧力をかけ続けた札幌北らしい攻撃だった。
継投策がピンチを断ち切る
投手陣も流れを渡さなかった。
先発・小玉慎太郎(厚別桜台パワーズ出身・3年)は初回途中でマウンドを降り、笠井へ継投。笠井は二死一、三塁から四球で満塁とされたものの、最後は三振を奪って無失点で切り抜けた。
その後も走者を背負う場面はあったが粘り強く投げ、六回には味方の失策と長打で1点を失ったが、崩れることなくリードを守り切った。札幌北は小玉、笠井の継投で各務原打線を1点に抑え、全国4強入りを決めた。
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ベンチと選手が一体となってつかんだ4強
松本監督は、この日の勝利について、ベンチと選手が一体となって戦えたことを勝因に挙げた。
「ベンチワークと打線が機能した。ベンチの意図をしっかり汲んで、グラウンドでのパフォーマンスに生かしている」
送りバント、積極的な走塁、中軸の一本、そして早めの継投。札幌北が磨き上げてきた野球が、全国の舞台でも存分に発揮された一戦だった。
準決勝へ向け、松本監督は力強く前を見据えた。
「無欲で挑みます!目の前のプレーをしっかりやるだけです」
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協力:札幌北リトルシニア
