辻諒馬の2点打が決勝点 石原将伍が終盤を締め、10日の準決勝へ
岩手県で開催中の「エンジョイ!軟式野球フェスティバル2026」に北海道代表として出場する星置レッドソックス(札幌市)が8月9日、二戸市営大平球場で行われた1回戦で岡山県代表・邑久リーガース軟式野球スポーツ少年団を6-5で破り、全国初戦を白星で飾った。初回に一挙4点、二回にも辻諒馬(6年)の2点タイムリーで6-0とリード。その後、強打の相手に1点差まで迫られたが、四回から登板した石原将伍(6年)が五、六回を三者凡退に抑え、逃げ切った。渡辺敦監督は勝因に「全国大会という大舞台でも星置らしさが出て戦えたこと」を挙げた。星置レッドソックスは10日、決勝進出を懸けた準決勝で近畿地区代表・広野ジュニアーズ(京都府)と激突する。
イニングスコア
◆1回戦(8月9日、二戸市営大平球場)
星置レッドソックス(北海道)6−5邑久リーガース軟式野球スポーツ少年団(岡山県)
邑久リーガース軟式野球スポーツ少年団
004100=5
420000=6
星置レッドソックス
(邑)寺尾−正富飛
(星)佐々木、石原−石原、佐々木
▽二塁打:山口(邑)
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初回から「星置らしさ」 走塁絡め一挙4点
全国初戦。その立ち上がりで、星置レッドソックスは自分たちの野球を貫いた。
相手の邑久リーガースは、じゃんけんに勝って先攻を選択したほど打力に自信を持つチームだったという。その強力打線を先発・佐々木遥真(6年)が初回三者凡退に封じた。
渡辺監督は、この立ち上がりが大きかったと振り返る。
「初回、相手を三者凡退に抑えることができ、選手たちも落ち着いた気持ちで裏の攻撃に入れた。先頭の1番・石原がレフト前ヒットを打ったことで、ベンチの多くの選手が勇気づけられ、次につながった」
その言葉通り、先頭・石原の一打から星置打線が動き出した。
一死二、三塁とすると、4番・佐々木の内野ゴロの間に三走・石原が生還。さらに相手の送球エラーで二走・渋谷侑成(6年)も一気にホームを陥れ、2点を先制した。
なおも一死二、三塁。バントは決まらなかったものの、三塁への送球ミスを逃さず二者が生還。この回一挙4点を奪った。
「攻撃では、場面ごとの走塁を絡めた攻撃ができたことが大きい」
渡辺監督が評価したのは、単に4点を取ったという結果だけではない。相手守備のわずかな隙を突き、足を使って得点につなげる。全国の舞台でも普段通りの野球を仕掛けられたことに価値があった。
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辻諒馬が貴重な2点打 結果的に「決勝点」
二回も星置の勢いは続いた。
敵失と四球から無死二、三塁。ここで2番・辻諒馬(6年)がライト前へ運び、二者を迎え入れた。6-0。序盤で大きく主導権を引き寄せた。
振り返れば、この辻の2点タイムリーが勝敗を分ける決勝点となった。
しかし、全国の舞台は簡単には終わらない。
渡辺監督が試合後、あえて課題として挙げたのもこの二回だった。
「6-0と6点リードして、なお無死三塁から得点できなかったことは、その後に追い上げられる展開になってしまった」
今大会にはコールドゲームがない。大量リードを奪っても、最後までアウトを積み重ねなければ勝利には届かない。普段とは異なる大会規定の中で、追加点を奪える場面で確実に取り切る重要性を改めて突きつけられた。
強打の邑久が猛追 6点差が一気に1点差へ
三回、試合の流れが大きく変わった。
邑久リーガースの強力打線が目を覚ます。打者10人を送り込み、4安打に死球、さらに星置の2失策も絡んで一挙4得点。6-4と一気に差を縮められた。
四回にも1点を失い、ついに6-5。
序盤につくった6点のリードは、わずか1点となった。
それでも星置ナインは崩れなかった。
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石原将伍が流れを止める 五、六回を三者凡退
四回からマウンドに上がった石原が、追い上げる邑久打線の前に立ちはだかった。
1点差となって迎えた五回を三者凡退。続く六回も三人で打ち取り、相手に反撃の糸口を与えなかった。
最後まで粘る邑久リーガースを振り切り、6-5でゲームセット。
初回に先頭打者として流れを呼び込んだ石原が、今度はマウンドでその流れを渡さなかった。佐々木から石原へつないだ継投で、星置が全国大会で価値ある1勝をつかんだ。
「大舞台でも星置らしさ」 次は決勝進出を懸け近畿代表と激突
6-0から6-5へ。
決して楽な勝利ではなかった。むしろ、一つのアウト、一つの走塁、そして取れる場面での1点が全国大会ではどれほど重いのかを実感する一戦となった。
それでも渡辺監督が最大の勝因として挙げたのは、全国という舞台にのまれなかった選手たちの姿だった。
「全国大会という大舞台でも、星置らしさが出て戦えたことが一番の勝因」
初回から足を絡めて相手守備にプレッシャーをかけ、好機では次の塁を狙う。追い上げられても慌てず、最後は投手を中心に守り切る。そこには、北海道で積み重ねてきた星置レッドソックスの野球があった。
一方で、6点差から1点差まで迫られた事実にも目を背けない。追加点を奪うべき場面で奪い切ること。大量リードの中でも試合の流れを手放さないこと。全国初戦突破の喜びとともに、次戦へ向けた課題も得た。
そして、戦いはもう次へ向かう。
星置レッドソックスは10日、第一試合(午前8時~)の準決勝で近畿地区代表・広野ジュニアーズ(京都府)と対戦する。勝てば全国の頂点を懸けた決勝へ。初戦で見せた「星置らしさ」を再び発揮し、北海道代表が決勝進出を懸けた大一番に挑む。
協力:星置レッドソックス
