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大雪山の麓、人口8,000人の町・東川町に根ざす「東川大雪少年野球クラブ」が、7月25日から高知市で開催される第14回坂本龍馬旗争奪西日本小学生野球大会に北海道代表として出場する。地元・東川町をはじめ、道内各地から集まった“野球少年”たちは、友情を育み、技術を磨きながら、全国の舞台に挑む。全国の強豪を前にしても一歩も引かず、目指すは頂点――小さな町の熱い挑戦が始まる。
なお、組み合わせ抽選は7月15日に行われる予定で、北海道からは東川大雪少年野球クラブのほか、苫小牧の飛翔スワローズ、釧路のゴールデンモンキーズBBCが出場する。
全国の舞台で力を尽くす夏
今大会への意気込みを、小林監督はこう語る。
「私たちは野球を通じて、成長する力、挑戦する力を学んでいます。高知の舞台、坂本龍馬旗への出場を心から楽しみにしています。持てる力を存分に発揮し、優勝を目指して全力で戦います」
道北の風土に根を張りながら、全国の舞台で花を咲かせようとする子どもたち。
この夏、高知で一際熱い戦いを見せてくれるに違いない。
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学童野球の未来を切り拓く、東川の挑戦
北海道・東川町。大雪山の山並みを望む自然豊かなこの町に、今、学童野球の未来を変えようとする一少年団がいる。
その名も「東川大雪少年野球クラブ」。
年中から小学6年生まで、約70名の選手が所属するこのクラブは、2024年から新たな方針のもと、町内外からの広域受け入れをスタート。地域密着型の「東川大雪野球少年団」と、全国を見据えた「東川大雪少年野球クラブ」の二本柱で活動を本格化させてきた。
チームを率いるのは、小林弘明監督(40)。「野球を通じて、技術はもちろん、仲間との絆や礼儀を学べる場でありたい」と語る小林監督の指導のもと、チームは北海道代表として昨年12月、三重県で開催された「お伊勢さん杯PRIDE JAPAN全国選抜大会」にも出場。道北から全国の舞台へ――その挑戦は、すでに始まっていた。
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遠くからでも通いたくなるクラブの魅力
最大の特徴は“選手の通う距離”。苫前町、占冠村といった片道2時間以上かけて通う選手も珍しくない。なぜここまで人が集まるのか――答えは、指導の熱と人間味にある。小林監督は、キャッチボールひとつにも「意味」と「思い」を込める。技術だけでなく、子どもたちの“心”を育てる姿勢に、保護者たちの信頼も厚い。
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坂本龍馬旗で輝く学童球児たち――北海道勢の快進撃にも注目
毎年夏、高知県高知市で開催される「坂本龍馬旗争奪西日本小学生野球大会」(通称・龍馬旗)は、西日本を中心に全国から60チーム以上が集う、学童野球界屈指の規模を誇る大会です。幕末の志士・坂本龍馬の名を冠し、「志高く、未来へ羽ばたけ、学童球児たち」というスローガンのもと、野球を通じて友情や健全な心身の育成を目指しています。
近年、この龍馬旗で目覚ましい活躍を見せているのが北海道勢です。2024年度の第13回大会では、初出場の苫小牧飛翔スワローズが初優勝を飾り、北海道勢としても史上初の快挙を成し遂げました。さらに、同じく北海道代表の星置レッドソックスも堂々の第3位に入賞し、北海道から2チームがベスト4入りを果たすという快進撃を見せました。
この結果は、北海道の学童野球レベルの高さと日々の努力の賜物であり、広大な土地と厳しい気候の中でも、選手たちが強い意志と情熱を持って取り組んでいることの証といえるでしょう。
そして2025年度大会には、前年度優勝枠として苫小牧飛翔スワローズが再び出場を決定。今回は空知ファイヤーズの選手5人を加えた新生・飛翔スワローズとして、ふたたび全国の強豪と相まみえます。主将の佐藤颯士選手は、「普段は別々に練習してきた仲間と一丸となって勝利を目指す」と力強く語っており、連覇への期待も高まっています。
龍馬旗は、高知の地で未来を担う球児たちが全国から集まり、熱戦を繰り広げる舞台であり、地域活性化にも大きく寄与しています。そして今や、北海道勢の台頭を象徴する大会としても注目されており、今年もまた新たなドラマが生まれることでしょう。
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指導者・選手
<指導者>
▽監督
㉚ 小林 弘明(40)
▽コーチ
㉙宮山 晃弘(54)
㉘井出 幸宏(40)
<選手>
★主将
⑩小林 良真(こばやし りょうま)
6年・右投げ、左打ち
154センチ、50キロ
①井出 卓(いですぐる)
6年・右投げ、左打ち
151センチ、48キロ
③丸山 琉叶(まるやま りゅうと)
6年・左投げ、左打ち
135センチ、35キロ
⑤坪川 大智(つぼかわ たいち)
6年・右投げ、左打ち
151センチ、39キロ
⑥山田 眸月(やまだ むつき)
6年・右投げ、右打ち
155センチ、45キロ
⑦中川 一優(なかがわ かずま)
6年・左投げ、左打ち
154センチ、56キロ
⑧松原 カラニ(まつばら からに)
6年・右投げ、右打ち
153センチ、43キロ
⑭駒場 陽向(こまば はるき)
6年・右投げ、左打ち
154センチ、48キロ
⑱中嶋 泰聖(なかじま たいせい)
6年・右投げ、右打ち
140センチ、40キロ
99斎藤 陽茉莉(さいとう ひまり)
6年・右投げ、右打ち
150センチ
⑮遠藤 功裕(えんどう こうすけ)
5年・右投げ、左打ち
144センチ、32キロ
㉔山本 蒼太(やまもと そうた)
5年・右投げ、右打ち
142センチ、29キロ
㉖古村 健(ふらむら たける)
5年・左投げ、左打ち
142センチ、35キロ
㉛広田 英汰(ひろた えいた)
5年・右投げ、右打ち
144センチ、34キロ
㉝佐々木 葵翔(ささき あおと)
5年・右投げ、右打ち
134センチ、33キロ
㊹小谷 翔太(こたに しょうた)
5年・右投げ、左打ち
130センチ、27キロ
79長澤 拓海(ながさわ たくみ)
5年・右投げ、右打ち
148センチ、35キロ
⓪中川 痢杜(なかがわ りと)
4年・右投げ、右打ち
138センチ、40キロ
㊱斎藤 観詠(さいとう かんえい)
4年・右投げ、右打ち
134センチ、35キロ
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全国大会までの足跡
FINAL-2
三笠市栗山公園開催予定。
7月12日決戦!
FINAL-1
〇 6-2 東札幌ジャイアンツ
ROUND-2
〇 9-2 扇山レッドペッカーズ
〇 7-0 西琴似パンダーズ
ROUND-1
〇 9-4 手稲富丘ベアーズ
〇 8-1 紋別オホーツクイーグルス
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全国大会・トーナメント表
★組合せ抽選は7月15日に予定され、掲載は15日以降となります。
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協力:東川大雪少年野球クラブ