「凡事徹底」で全国の舞台へ――星置レッドソックス、千葉市長杯に初出場!

「凡事徹底」で全国の舞台へ――星置レッドソックス、千葉市長杯に初出場!

初の千葉市長杯出場へ「星置らしく全力で」

 星置レッドソックスは、今夏、千葉市で開催される「第23回千葉市長杯争奪学童野球選手権大会」へ北海道代表として初の出場を果たす。
渡邊敦監督は、「厳しい予選を勝ち抜いて5年連続の道外進出が決まりました。今回は初めて千葉市長杯に出場でき、同じ札幌の東海Fイーグルスさんと一緒に全国の舞台に挑めることが本当に嬉しいです」と語る。
大会に向けては「選抜チームなど強豪が多く、厳しい戦いになると思いますが、『ZOZOマリンスタジアムで星置らしく』をテーマに、どんな環境でも『凡事徹底』の姿勢で全力を尽くします」と意気込みを見せた。

(写真・星置レッドソックス提供)
(写真・星置レッドソックス提供)

道内強豪を撃破し、全国切符をつかむ

 千葉市長杯の予選も兼ねた「C-1トーナメント」では、星置レッドソックスは道内の強豪を次々と撃破。留萌JBCや拓勇ファイターズといった、高円宮賜杯の南・北・北海道大会準優勝チームを退け、上位進出を果たした。
この結果により、道内トップクラスの実力を証明し、堂々と全国切符をつかんだ。

(写真・星置レッドソックス提供)
(写真・星置レッドソックス提供)

5年連続!道外大会への挑戦が続く

 星置レッドソックスは、近年目覚ましい成果を収めてきた。2021・2022年のポップアスリートカップでは全国ベスト8入り、2023年の阿南少年野球全国大会では堂々の第3位。そして今年2024年の龍馬旗でも3位入賞と、全国舞台で確かな足跡を残している。
さらに、昨年秋のエネサンス北海道カップでの全道優勝により、今秋秋田県で開催される「北日本少年軟式野球大会」への北海道代表出場も決定。勢いそのままに、全国の舞台での活躍が期待される。

(写真・星置レッドソックス提供)
(写真・星置レッドソックス提供)
星置レッドソックス=(写真・チーム提供)
星置レッドソックス=(写真・チーム提供)

地域密着の“普通の少年団”が見せる底力

 華々しい戦績を誇る星置レッドソックスだが、チームの原点は“地域の少年団”であることにある。団員数は31名。星置東小から29名が所属し、他2名も手稲区内の小学校から通っている。まさに地域に根ざした、地元の子どもたちで構成されるチームだ。
手稲区少年軟式野球連盟に所属し、平日の練習や週末の試合を通じて、着実に力を伸ばしてきた。全国を舞台に活躍する一方で、普段は「ごくごく普通の少年団」であることを監督も強調する。

(写真・星置レッドソックス提供)
(写真・星置レッドソックス提供)

市内2連覇でスタルヒン杯へも出場

 今季の成績も好調で、5月の札幌選抜大会では全市優勝。さらに、札幌市スポーツ少年団春季大会でも連覇を達成し、文句なしの2連覇を飾った。その結果、7月19日から旭川市で行われるスタルヒン杯にも、札幌代表として2年連続の出場を決めている。
北海道内でも一目置かれる存在となっている星置レッドソックス。彼らが千葉の地でどんな野球を見せてくれるか、全国の注目が集まる。

(写真・星置レッドソックス提供)
(写真・星置レッドソックス提供)

個の力、総合力、そして“らしさ”――進化を遂げる星置レッドソックス

 主将・池内颯太(いけうち・はやた/6年)は、まさにチームの心臓だ。リードオフマンとしての切り込み隊長にふさわしく、攻守にわたりグラウンドを駆ける。しかも守れるポジションは全て。高い野球脳と柔軟性を兼ね備えた「伝統的な星置のキャプテン」として、仲間をけん引している。

強力な打撃陣にも注目だ。
左の大砲・清水口真太朗(しみずぐち・しんたろう/6年)は、6月時点で今季すでに柵越えホームランが10本超。スイングスピードと飛距離は圧倒的で、数多くの好選手を見てきた渡辺敦監督が「歴代で間違いなくNo.1です」と太鼓判を押す逸材だ。

一方、右の長距離砲・西来惟(にし・らい/6年)もチャンスに強い好打者。クリーンアップの並びに「清水口の後ろに西がいるから抑えるのが難しい」と、対戦相手も頭を抱える。

だが、星置レッドソックスは“打つだけのチーム”ではない。
エースナンバーを背負う瀬川瑞貴(せがわ・みずき/6年)は投打の柱。粘り強く、試合をつくれる右腕だ。内野の要・橋本昊(はしもと・そら/6年)は守備の安定感が際立ち、「歴代の巧い選手にまったく引けを取らない」と監督も信頼を寄せる。

そのほか、池内優(いけうち・ゆう/6年)、亀田武享(かめだ・たけゆき/6年)、山口弾(やまぐち・だん/6年)も試合を支える存在。さらに、4名の5年生たちも「彼らの頑張りがチームを救った場面は何度もある。ある意味、ここに掛かっている。成長してきたけれど……まだ誉めたくはない(笑)」と監督の口ぶりもどこか嬉しそうだ。

「総合力でしぶとく戦えるチームになってきた」と渡辺監督。とはいえ、今年のチームには「例年より幼さがある」とも話す。
「この時期になると、例年は選手がこちらの意図を察して行動できた。でも今年はまだそれが足りない。任せきるには少し早い」

それでも希望の芽は確かにある。
「打力や爆発力は、歴代でも最高レベル。うまく導ければ、良い結果に結びつくはず。ようやく6年生たちとの野球が“楽しく”なってきました」と手応えを語る。

一方、5年生以下については辛口の評価も。
「5年生はまだしも、4年生以下は“星置レッドの子”ではない」とばっさり。だが、これは毎年のこと。「この“星置の子”になっていく過程こそ、少年野球の醍醐味。成長するまで我慢してくれたら、選手も親も、最後は納得してくれると思う。そこまで見守ってくれるかが、毎回の勝負なんです」

渡辺監督のまなざしの奥にあるのは、「勝つための厳しさ」と「育てるための優しさ」。
この夏、星置レッドソックスの野球は、勝利以上の何かを届けてくれるに違いない。

(写真・星置レッドソックス提供)
(写真・星置レッドソックス提供)

指導者・選手

<指導者>

▽監督
渡邊 敦(49)

▽コーチ
㉙清水口 航太(42) 
㉘渋谷 和尭(38)

▽責任者
辻 克治(48)

<選手>

★主将
池内 颯太

⑩池内 颯太(いけうち はやた)
6年・右投げ、右打ち
138センチ、34キロ

①瀬川 瑞貴(せがわ みずき)
6年・右投げ、左打ち
145センチ、34キロ

②石原 将伍(いしはら しょうご)
5年・右投げ、右打ち
141センチ、32キロ

③清水口 真太朗(しみずぐち しんたろう)
6年・右投げ、左打ち
158センチ、62キロ

④佐々木 遥真(ささき はるま)
5年・右投げ、右打ち
145センチ、41キロ

⑤池内 優(いけうち ゆう)
6年・右投げ、右打ち
136センチ、38キロ

⑥橋本 昊(はしもと そら)
6年・右投げ、右打ち
143センチ、37キロ

⑦山口 弾(やまぐち だん)
6年・右投げ、右打ち
150センチ、38キロ

⑧亀田 武享(かめだ たけゆき)
6年・右投げ、右打ち
144センチ、35キロ

⑨渋谷 侑成(しぶや ゆうせい)
5年・右投げ、右打ち
143センチ、32キロ

⓪辻 諒馬(つじ りょうま)
5年・右投げ、右打ち
145センチ、36キロ

⑪清水口 絢香(しみずぐち あやか)
4年・右投げ、右打ち
137センチ

⑫池内 陸(いけうち りく)
4年・右投げ、右打ち
141センチ、46キロ

⑮斉藤 陽大(さいとう はるた)
4年・右投げ、左打ち
140センチ、35キロ

⑯豊岡 羚眞(とよおか れいま)
4年・右投げ、右打ち
126センチ、25キロ

⑱西 来惟(にし らい)
6年・右投げ、右打ち
152センチ、47キロ

(写真・星置レッドソックス提供)
(写真・星置レッドソックス提供)

全国大会までの足跡

【FINAL-1】(6月14日、苫小牧緑葉公園)

〇 6-5  拓勇ファイターズ

※ファイナル1を突破し、第23回千葉市長杯争奪学童野球選手権大会への進出が決定。

【ROUND-2】(5月24日、太陽A球場)

〇 8-1  平岡カウボーイズ(五回コールドゲーム)

〇 3-0  留萌JBC

【ROUND-1】(5月11日、星置西公園)

〇12-0  八丁平ジャイアンツ(四回コールドゲーム)

〇13-0  共和JBC(四回コールドゲーム)

(写真・星置レッドソックス提供)
(写真・星置レッドソックス提供)

全国大会・トーナメント表

第23回 千葉市長杯トーナメント表
第23回 千葉市長杯トーナメント表
星置レッドソックス=(写真・チーム提供)
星置レッドソックス=(写真・チーム提供)

協力:星置レッドソックス

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