昨年王者・飛翔スワローズ、再び高知へ

昨年王者・飛翔スワローズ、再び高知へ

空知ファイヤーズと合同で挑む“最後の夏” スローガンは「0回から7回まで」

合同チームとして、全国の舞台へ挑戦

 飛翔スワローズは今年、空知ファイヤーズの選手5名を迎え、合同チームとして坂本龍馬旗に挑む。主将・佐藤颯士は「これまでの合同練習や試合で培ってきたことを活かし、全国でも勝ちたい」と語る。別々の環境で育った選手たちがひとつのチームとなり、“0回の準備”から“7回の終了後”までをやり切る姿勢が、チームの結束力を高めている。

スローガンに込めた想い「0回から7回まで」

 チームが掲げるスローガン「0回から7回まで」は、試合前の準備から試合終了後のふるまいまでを含めた“人間力”の向上を意味する。副主将・上坂陽悠は「合同でやるのがこれで最後。昨年の優勝に続けるよう、1勝でも多く勝ちたい」と覚悟を口にする。勝敗を超えた「心の野球」が、この合同チームの強さの原動力となる。

目指すは二連覇、目的は合同としての融合

 昨年の優勝チームとして迎え撃つ立場となった飛翔スワローズだが、今年は空知ファイヤーズとの合同チームとして新たな形で全国の舞台に立つ。主将の佐藤颯士は「普段は別々に練習してきたけれど、情報共有や意思疎通を大切にしてきた」と語る。二連覇という目標の先にあるのは、勝利だけではない。“合同チームとしての融合”という挑戦そのものが、子どもたちにとって大きな学びとなる。心をひとつに、特別な夏がいま始まる。

(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)

再び高知へ、前年度王者の誇りを胸に

高知県高知市で開催される「坂本龍馬旗争奪西日本小学生野球大会」。昨年初出場で初優勝を果たした苫小牧市の飛翔スワローズが、今年は前年度王者として再び大舞台に立つ。向井拡充監督(57)は「開会式でバックスクリーンに掲げられる団旗に恥じぬよう、全力で戦います」と決意を語る。

飛翔と空知、互いを補い合う合同チーム

しかし、飛翔スワローズは新チーム結成当初、主力6年生が卒団し10人ほどの小さな陣容に。経験の浅い選手が多く、力を補うべく手を取り合ったのが、空知ファイヤーズだった。空知もまた、上級生主体の試合が難しい状況にあった。互いに力を合わせ、飛翔スワローズとして龍馬旗に挑むこととなった。

限られた活動の中で高め合う日々

合同練習は年明けからスタート。月形室内での練習、チャンピオンシップやミズノカップなどを共に戦い、子どもたちは日々成長を重ねている。直前には留萌オーシャンカップ(7月19〜21日)で最終調整を行う計画だ。市内大会は飛翔単独での出場が続き、合同活動は月1〜2回。それでも「意思疎通を大切にしたい」と向井監督は語る。

(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)

スローガン「0回から7回まで」に込めた思い

スローガンは「0回から7回まで」。試合前の準備を0回、試合後の立ち姿を7回とし、勝っても負けても堂々と胸を張ることを子どもたちに教えている。「試合では、たとえ0点でも次の回のチャンスにつながる攻撃をしたことを皆で称え合う。守備でも、一つのアウトを取れたことを大きな一歩と感じられるように。そんな意識づけをしています」と監督は語る。

勝敗の先にある成長を目指して

今大会の主役となるのは、6年生の佐藤楓士、上坂陽悠、髙木蒼空、高橋宙澄、鹿島颯人の5人だ。先輩たちが勝ち取った枠で挑む全国大会。「勝ち上がって得たものではないからこそ、この場で貴重な経験を積み、次に繋げてほしい」と指揮官は期待する。
「高知の暑さや規模の大きな大会を体感し、一回りも二回りも大きくなってくれれば」。勝敗の先にあるものを見据え、飛翔スワローズと空知ファイヤーズの子どもたちは、今、成長の真っ只中だ。

(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)

全国の夢を乗せ、高知で熱戦!龍馬旗争奪西日本小学生野球大会

「坂本龍馬旗争奪西日本小学生野球大会」、通称「龍馬旗」は、毎年高知県で開催される小学生(学童)野球の大規模な大会です。主催は高知県小学生野球連盟で、2025年には記念すべき第14回大会を迎えます。高知県出身の幕末の志士・坂本龍馬の名を冠し、「志高く、未来へ羽ばたけ、学童球児たち」というスローガンのもと、子どもたちが野球を通じて友情を育み、健全な心身を養うことを目的としています。

大会は高知県内の各球場で行われ、西日本を中心に全国から60チーム以上の学童野球チームが参加。近年では北海道や九州など全国各地からも代表チームが集い、熱戦を繰り広げています。2024年度の第13回大会では、北海道代表「苫小牧飛翔スワローズ」が見事初優勝を飾り、北海道勢としても初の快挙となった。第3位には同じく北海道の「星置レッドソックス」が入賞しました。

龍馬旗は、子どもたちにとって全国の仲間と交流し、野球を通じて成長する貴重な舞台であり、高知県の学童野球レベル向上や地域活性化にも大きく貢献しています。全国の志を持つ学童球児たちが集い、未来へ羽ばたく一歩を踏み出すこの大会は、今後も多くの感動とドラマを生み出していくことでしょう。

(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)

指導者・選手

<指導者>

▽監督
㉚向井 拡充(57)

▽コーチ
㉙若崎 徹 (45)
㉘鹿島 英樹(49)

<選手>

★主将
⑩佐藤 楓士(さとう ふうじ)
6年・右投げ、左打ち
131センチ、25キロ

①上坂 陽悠(うえさか ひゆう)
6年・右投げ、右打ち
145センチ、44キロ

②髙木 蒼空 (たかぎ そら)
6年・右投げ、左打ち
151センチ、54キロ

③長谷川 玄(はせがわ げん)
6年・右投げ、右打ち
145センチ、35キロ

④高橋 宙澄(たかはし そらと)
6年・右投げ、右打ち
142センチ、36キロ

⑤鹿島 颯人(かしま はやと)
6年・右投げ、右打ち
136センチ、45キロ

⑥佐藤 晴司(さとう じょうじ)
5年・右投げ、右打ち
130センチ、25キロ

⑦藤宮 寿哉(ふじみや としや)
5年・右投げ、左打ち
138センチ、36キロ

⑧星  勘太(ほし かんた)
4年・右投げ、右打ち
142センチ、33キロ

⑨中村 佳希(なかむら かの)
5年・右投げ、右打ち

⑪畑端 星哉(はたばた せいや)
4年・右投げ、右打ち
136センチ、32キロ

(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)

全国大会までの足跡

第13回坂本龍馬旗争奪西日本小学生野球大会(2024年7月)

▽決 勝 
〇 12-1 可部南少年野球クラブ(広島県)

▽準決勝
〇 9-1 津山ヤングマスターズ(岡山県)

▽準々決勝
〇 6-0 東山ボーイズ(高知県)

▽3回戦
〇 3-1 第四スラッガー(高知県)

▽2回戦
〇 8-0 五色ベースボールクラブ ( 兵庫県 )

▽1回戦
〇 8-0 大高少年野球 ( 岡山県 )

(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)

栄冠のバトンを後輩へ!前年度OBたちから熱いエール

昨年の栄冠はチーム全員の努力と団結の証でした。
今年は王者として見られる立場になりますが、そのプレッシャーも自分達の力に変えて、最高の舞台で楽しみ、輝いて下さい。
常に挑戦者の気持ちを忘れず、チーム一丸となり再び栄冠を掴み取って下さい!
北海道から最高のエールを送ります!

苫小牧リトルシニア
2024主将OB佐藤柊真

佐藤柊真(苫小牧リトルシニア)
佐藤柊真(苫小牧リトルシニア)

後輩のみんなへ

いざ、試合になると緊張するかもしれませんがその緊張を楽しさに変える位声を出して頑張って下さい‼️

後悔を残さない様に全力で戦って来て下さい‼️

2連覇を信じ、北の大地から全力で応援しています‼️

北広島リトルシニア
2024年度OB 日下陽向

日下陽向(北広島リトルシニア)
日下陽向(北広島リトルシニア)

高知県はとても暑いので、熱中症には気をつけて栄養と休養を十分にとってください!!

これまで苦しい練習などあったと思いますが、全国ではその成果を出すだけだと思います!

1回戦から我武者羅に、飛翔野球をして一生懸命やれば必ず結果に繋がると思います!!

今までやってきたことを精一杯出し切って、自分を信じ高知県から”笑顔”で帰ってきてください!

札幌新琴似リトルシニア
2024年OB 西田成柳

西田成柳(札幌新琴似リトルシニア)
西田成柳(札幌新琴似リトルシニア)

全国大会・トーナメント表

龍馬旗・トーナメント表(飛翔スワローズ)
龍馬旗・トーナメント表(飛翔スワローズ)
第14回龍馬旗争奪西日本小学生野球大会組合せ表
第14回龍馬旗争奪西日本小学生野球大会組合せ表
(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)
(写真・飛翔スワローズ提供)

協力:飛翔スワローズ

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