
高知県高知市で行われている第14回坂本龍馬旗争奪西日本小学生野球大会に出場中の北海道代表・東川大雪少年野球クラブが、7月27日、京都府代表・上高野スポーツ少年団との2回戦に8-2で快勝し、見事に3回戦進出を決めた。初回の失点をすぐさま逆転で跳ね返し、攻撃では要所で加点。守備でもベンチメンバーの好守備が光るなど、チーム全体で掴み取った勝利だった。28日の3回戦は高知県代表・山田ジュニアーズとの一戦。勝利すれば、同じ北海道代表の釧路ゴールデンモンキーズBBCとの“北海道対決”が準々決勝で実現する可能性もあり、道内の学童野球ファンにとっても見逃せない展開となっている。
失点後に即逆転、信念を貫く初回・二回
初回、二死から3番・山田眸月(6年)、4番・小林良真(6年)の連続タイムリーで先制点を挙げた東川大雪。裏の守りで2点を返され一時は逆転されたが、続く二回、1番・井出卓(6年)がセンターオーバーの2点タイムリー二塁打で再び試合をひっくり返した。「取られたら取り返す」東川大雪らしい粘り強さが、この試合でも随所に光った。
加点ラッシュと投手陣の好継投
三回にも得点を重ねると、四回には再び1番・井出がレフトオーバーのタイムリー二塁打で追加点。六回には小林のタイムリーなど3点を加え試合を決定づけた。投げては左腕エース・中川一優(6年)を中心に山田、井出の継投で上高野打線を初回の2点のみに封じ、盤石の投手リレーで試合を締めた。

ファインプレー連発!4年生・中川莉杜の大活躍
勝利の陰には、途中出場したライトの中川莉杜(4年)の存在があった。テキサスヒットをスライディングキャッチでアウトにすると、ライト前のヒット性の打球をランニングスローで見事なホースアウト。1試合で3つ以上のファインプレーを見せる活躍で、チームに流れと安心感をもたらした。

監督の言葉と“北海道対決”への想い
試合後、小林弘明監督は「いつも点を取られたらその次の回で1点でも良いから取り返すこと、逆に点数を取れたら、次の回はなんとか0点に抑えることをチームの約束にしています」と語り、今試合でもその信念を4度も体現できたことを誇らしげに語った。
そして28日の3回戦を見据え「明日も一戦必勝で臨みますが、できることなら高知の地で、交友チームである釧路ゴールデンモンキーズさんと、お互いのベストゲームをしてみたい」と、仲間への想いをにじませた。

イニングスコア
◆2回戦(27日、春野ソフト球場)
東川大雪少年野球クラブ(北海道)8-2上高野スポーツ少年団(京都府)
東川大雪少年野球クラブ
121103=8
200000=2
上高野スポーツ少年団
(東)中川、山田、井出ー井出、小林
(上)北岡、猪田、北岡ー大下
▽三塁打:中嶋(東)
▽二塁打:井出2、小林(東)
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協力:東川大雪少年野球クラブ