
酪農の町から、再び夢を――中標津高校、4年ぶりの聖地挑戦は初戦で幕
北海道東部・根室管内に位置する中標津高校野球部が、2025年夏、4年ぶり10回目の北北海道大会出場を果たした。かつて“北海道最東端の甲子園出場校”として全国にその名を轟かせた公立校は、今も変わらず、部員数の少なさをチームワークと地域の声援で補いながら、「ワンチーム」の精神で白球を追い続けている。
今大会では、1回戦で旭川志峯高校と対戦。0-5と完封負けを喫し、初戦での敗退となったが、最後まで諦めない姿勢が随所に光った。ベンチとスタンドが一体となって盛り上がる光景は、まさに“中標津らしさ”を体現した場面だった。
中標津高校の最大のハイライトは、1990年の第72回全国高校野球選手権大会。エース左腕・武田勉投手を中心に粘り強く勝ち進み、釧根地区予選からサヨナラ勝ちを重ねて北北海道大会を初制覇。人口よりも牛の頭数が多い酪農の町からの快挙は大きな話題を呼び、甲子園では星林高校(和歌山)と対戦し、延長10回4-5と善戦。惜しくも初戦敗退となったが、全国に“東の果ての挑戦者”の名を印象づけた。
その後も甲子園出場こそないものの、地域に根ざした部活動として、確かな歩みを続けている。部員数が10名を下回る年もある中で、選手たちは「やれることをやり切る」「自分たちのスタイルを貫く」ことを胸に日々の練習に励む。強豪私立のような恵まれた環境ではないが、そこには野球を通じて人間的な成長を目指す等身大の姿がある。
地元・中標津町の住民にとっても、中標津高校野球部は誇りの存在だ。毎夏の大会では町を挙げて応援ムードが高まり、選手たちにとっても“自分の町を背負って戦う”責任感とやりがいが原動力となる。
今大会では悔しい初戦敗退となったが、この経験は次代を担う選手たちにとって大きな財産となるはずだ。酪農の町から再び夢の舞台へ――中標津高校の挑戦は、これからも続いていく。
中標津ベンチ入りメンバー
①上着ユニフォーム写真を募集します。
②中学クラブチームや出身少年団に関する情報も随時募集しております。
情報提供は下記メールアドレスまでお願いいたします。
送付先:strikepro.oh@gmail.com
<背番号、氏名、学年、中学野球、学童野球、投打、身長・体重>
★主将
阿部 成真
①中塚 悠斗 3年
根室BBC・中標津中学校ー丸山ファイターズ
右投げ、右打ち
181センチ、78キロ
②松村 舜汰 2年
根室BBC・中標津中学校-中標津ジャガーズ出身
右投げ、右打ち
170センチ、77キロ
③上林 明人 3年
中標津・広陵中学校出身
右投げ、両打ち
178センチ、76キロ
④大石 翔太 2年
中標津中学校ー中標津ジャガーズ出身
右投げ、右打ち
161センチ、60キロ
⑤阿部 成真 3年
根室BBC-中標津ホルスタイン出身
右投げ、左打ち
167センチ、67キロ
⑥小林 幹太 1年
根室BBC・川北中学校- SKRスピリッツ出身
右投げ、左打ち
165センチ、60キロ
⑦杉本 瑛大 2年
中標津中学校出身
右投げ、左打ち
179センチ、72キロ
⑧照井 陽向 2年
根室BBC・広陵中学校-中標津ホルスタイン出身
右投げ、右打ち
164センチ、58キロ
⑨満永 奏汰 3年
中標津中学校ー中標津ジャガーズ出身
右投げ、左打ち
171センチ、68キロ
⑩阿部 光希 3年
虹別中学校出身
右投げ、右打ち
161センチ、70キロ
⑪満永 大晴 2年
中標津中学校ー中標津ジャガーズ出身
左投げ、左打ち
168センチ、63キロ
⑫藤本 球児 1年
根室BBC・川北中学校-SKRスピリッツ出身
右投げ、右打ち
173センチ、59キロ
⑬藤本 羚壱 2年
根室BBC・中標津中学校-丸山ファイターズ出身
右投げ、右打ち
169センチ、62キロ
⑭小沼 勇翔 2年
中標津中学校出身
右投げ、右打ち
180センチ、64キロ
⑮佐々木 悠駕 2年
中標津・広陵中学校出身
右投げ、右打ち
159センチ、60キロ
⑯砂越 結仁 1年
根室BBC・計根別学園中学校- 計根別ビクトリーズ出身
右投げ、右打ち
174センチ、59キロ
⑰佐藤 大我 1年
知床未来中学校出身
右投げ、左打ち
172センチ、55キロ
⑱井上 璃音 1年
計根別学園中学校出身
右投げ、右打ち
174センチ、70キロ
⑲松崎 光星 1年
計根別学園中学校出身
右投げ、右打ち
166センチ、61キロ
⑳高橋 怜 1年
中標津・広陵中学校出身
右投げ、右打ち
168センチ、109キロ