札幌羊ヶ丘、全国の強豪に挑むも及ばず

札幌羊ヶ丘、全国の強豪に挑むも及ばず

田中・平田の連打で先制も

 試合は初回、札幌羊ヶ丘が持ち味を発揮した。二死から3番・田中陽翔(東16丁目フリッパーズ出身・3年)がレフト前安打で出塁し、すかさず二盗を決めると、続く4番・平田緯吹(西岡ボルテージ出身・3年)が左中間へ先制のタイムリー。強豪相手に見事な先制劇を演じた。

 四回には5番・田坂建太朗(伏見カーディナルス出身・3年)、6番・稲田誠志(札幌オールブラックス出身・3年)が連打を放ち、二死一・三塁の好機を作る。さらに五回にも8番・東地賢頼(3年・ 清田中央フレンズ出身)、1番・松浦耀真(新川ファイヤーバード出身・3年)が安打を放ち一・二塁と攻め立てた。

だがここで立ちはだかったのが、浦和の鉄壁の守備陣。札幌羊ヶ丘打線のヒット性の当たりを再三にわたり好捕し、得点を阻んだ。あと一本が出ず、追加点には至らなかった。

(写真・札幌羊ヶ丘リトルシニア提供)
(写真・札幌羊ヶ丘リトルシニア提供)

継投も実らず、8失点

 札幌羊ヶ丘は、先発・淋代晄生(清田中央フレンズ出身・3年)から、舘野煌大(木の花ブラックジャガーズ出身・3年)、高橋駿太、平田緯吹と継投を重ねるも、浦和の猛攻を食い止めることはできなかった。三回までに10安打4四球と攻め込まれ、計8点を奪われた。

試合後、藤橋和男監督は「初回に先制し、3年生が頑張ってくれたんですが、浦和打線をなかなか抑えることができなかった。唯一、平田が抑えることができたかな。実力差がありました」と悔しさを語った。

(写真・札幌羊ヶ丘リトルシニア提供)
(写真・札幌羊ヶ丘リトルシニア提供)

悔しさを糧に、次なる一歩へ

 この試合をもって、札幌羊ヶ丘の3年生にとっては残すところゼット杯のみとなった。藤橋監督は「最後の大会で一つでも多く勝てるよう頑張ってほしい」とエールを送り、同時に「今回帯同した2年生には関東の強豪を見た刺激を今後に活かしてほしいし、次に借りを返せるよう、この悔しさを力に換えてほしい」と前を向いた。

チームは26日に仙台港からフェリーで出航し、翌27日に北海道へ帰道する。

◆2回戦(25日、河南中央公園野球場)

札幌羊ヶ丘
10000=1
2330x=8
浦和
(五回コールドゲーム)
(羊)淋代、舘野、髙橋、平田ー田坂
(浦)金子ー山田
▽三塁打:佐藤(浦)

協力:札幌羊ヶ丘リトルシニア

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