南空知BBC、悪天候に翻弄されながら初戦敗退

南空知BBC、悪天候に翻弄されながら初戦敗退

第42回全日本少年軟式野球大会

悪天候で3時間遅れ、集中力維持が課題に

 試合は大会オープニングゲームとして予定されていたが、試合開始は雨の影響で約3時間遅れ。さらに五回途中でも再び雨脚が強まり中断を余儀なくされた。山内祐司監督は「開始時間をはじめ、悪天候で合計5時間程度の中断があり、コンディションを整えるのが難しかった」と振り返った。

 序盤は三回まで0-0の均衡が続くも、四回二死一塁から4つの四死球と守備の乱れで一挙5点を献上。「あの場面は土砂降りで制球が乱れ、送球にも影響が出てしまいました」と指揮官。選手には「取り返せるから大丈夫!」と声をかけ続けたという。

(写真・南空知BBC提供)
(写真・南空知BBC提供)

山内が意地の出塁、4番・山田がタイムリー

 その裏、一死から2番・山内秀悟(栗山ロッキーズ出身/3年)がセンター前で出塁。続く3番・粟井凰太(砂川イーグルス出身/3年)がライト前で続き、4番・山田雅人(岩見沢東ブラックベアーズ出身/3年)が右前適時打を放ち1点を返す。さらに5番・折口寿心(継立ロビンス出身/3年)の内野ゴロで三走・粟井が生還し、この回2点を挙げた。

 山内監督は「山内には意地でも塁に出ろと声をかけ、その後の山田はポール際ファールの後にライナーでタイムリー。完全に流れが来ていたが、中断で水をさされてしまった」と山内監督は惜しさをにじませた。

写真左、山内(写真・南空知BBC提供)
写真左、中前打を放った山内選手(写真・南空知BBC提供)
右前打を放った主将の粟井選手(写真・南空知BBC提供)
右前打を放った主将の粟井選手(写真・南空知BBC提供)
右前適時打を放った山田選手(写真・南空知BBC提供)
右前適時打を放った山田選手(写真・南空知BBC提供)

終盤のチャンス生かせず

 再開後、六回と七回に1点ずつ追加され点差は広がった。六回には二死一、二塁、七回にも二死から1番・和田が四球を選び粘ったが、あと一本が出ず試合終了。「リードされている中で、打席の雰囲気がいつもと違っていた。そういう部分も含めて力負け」と指揮官は分析する。

(写真・南空知BBC提供)
(写真・南空知BBC提供)

基礎を大切に、次のステップへ

 大会を終えて山内監督は「ウチは決して上手な選手が集まるチームではない。これからも基礎を固めて、野球を続けられる選手を育てていきたい」と前を向いた。
悪天候という難しい条件の中でも、選手たちは全国の舞台で全力を尽くした。悔しさを胸に、南空知BBCの挑戦は次のステージへと続く。

南空知BBCの3年生ナインは16日に帰道する。

南空知BBC(横浜スタジアム前より)
南空知BBC(横浜スタジアム前より)

イニングスコア

◆1回戦(11日、横浜スタジアム)

相陽クラブ
0005011=7
0002000=2
南空知
(相)松本、大場ー荒井
(南)折口、片山、谷内、安井ー粟井

全日本少年トーナメント表

全日本少年軟式野球大会・トーナメント表
全日本少年軟式野球大会・トーナメント表

協力:南空知BBC

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