
高知県高知市で行われている第14回坂本龍馬旗争奪西日本小学生野球大会で、北海道代表・東川大雪少年野球クラブが7月28日、地元の強豪・山田ジュニアーズを相手に7-4で勝利し、準々決勝へ進出。ダブルヘッターとなった準々決勝では、同じ北海道代表で盟友でもある釧路ゴールデンモンキーズBBCと対戦し、延長タイブレークの末でも決着がつかず、抽選による4-5で惜敗。
全国大会での大一番を熱く戦い抜いた選手たちは、次なる舞台・「エンジョイ!軟式野球フェスティバル2025」(スポ少全国大会)での日本一を誓った。小林弘明監督は「釧路に優勝を託し、私たちは三重でリベンジする」と語った。
“山田”に導かれた勝利──3回戦・山田ジュニアーズ戦
3回戦の相手は地元高知の山田ジュニアーズ。舞台は山田球場。そして、先発には山田眸月(6年)を抜擢。名前も縁も重なった中で、小林弘明監督は「山田球場で、相手も山田。だから先発は山田」と迷わず送り出した。
初回、一死から2番・中川一優(6年)がライト前ヒットで出塁し、すかさず二盗。5番・駒場陽向(6年)が期待に応えるレフト前タイムリーを放ち、幸先よく2点を先制。
二回には、1番・井出卓(6年)がセンター前に弾き返すタイムリーを含む猛攻で一挙4点のビッグイニング。四回にも追加点を挙げ、試合を優位に進めた。
投げては、山田、古村健(5年)、山田、中川の継投。終盤に粘られ4点を失ったが、5年生が全国の舞台で1イニング無失点の好投を見せるなど、次につながる価値ある登板だった。
結果は7-4で勝利。堂々の準々決勝進出を果たした。


北海道対決の激闘、釧路との真剣勝負は抽選で涙──準々決勝
準々決勝は、北海道の盟友・釧路ゴールデンモンキーズBBCとの対戦。春の練習試合では大差の敗戦、そして先月のC-1トーナメントでも1-3で敗れていた相手との、真剣勝負のリターンマッチだった。
初回、釧路にランニングホームランを浴び0-1。しかし、その裏、東川大雪はすかさず反撃。2番・中川一が左中間を破るランニングホームランで1-1の同点に追いついた。
四回には、3番・山田が相手のミスに乗じて三塁まで進み、5番・駒場の内野ゴロの間に勝ち越しのホームを踏んで2-1。しかし五回、再び釧路に1点を許し、2-2の同点に追いつかれた。
その後も五回、六回と得点圏に走者を進めながらも、あと一本が出ず得点ならず。試合はそのまま延長タイブレークへ突入した。
七回、先攻の釧路を見事三者凡退に抑え、サヨナラの機運が一気に高まったが、決着はつかず抽選に持ち込まれる。9人が引いたくじの結果は、釧路5、東川大雪4。勝利の女神は釧路に微笑んだ。
小林監督は試合後、「初回に特大ホームランを浴びたが、すぐに中川が打ち返してくれた。投手陣も小林、中川のリレーで粘った。悔やまれるのは4回の得点後、5回にすぐ失点してしまったこと」と振り返りつつも、「釧路に優勝を託し、私たちは全国スポ少での日本一を目指す」と力強く語った。



イニングスコア
◆準々決勝(28日、山田球場)
釧路ゴールデンモンキーズBBC(抽選勝ち)(0)2-2(0)東川大雪少年野球クラブ
釧路ゴールデンモンキーズBBC
1000100=2
1001000=2
東川大雪少年野球クラブ
(七回タイブレーク)
(釧)佐藤、樋口ー樋口、佐藤
(東)小林、中川ー井出
▽本塁打:樋口(釧)、中川(東)
▽三塁打:尾西(釧)
▽二塁打:駒場(東)
◆3回戦(28日、山田球場)
東川大雪少年野球クラブ(北海道)7-4山田ジュニアーズ(高知県)
東川大雪少年野球クラブ
2401=7
0004=4
山田ジュニアーズ
(東)山田、吉村、山田、中川ー井出、松原
(山)矢野、岡田ー五藤
▽三塁打:野村(山)
フォトグラフ


全国大会トーナメント表
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協力:東川大雪少年野球クラブ