
【東京都江戸川区】8月9日、第23回全日本女子軟式野球学生選手権大会・中学の部が開幕し、北海道代表のJBC札幌が1回戦で長野県代表・長野フェアリーズと対戦。中盤から長打を絡めた猛攻で逆転に成功し、12-5で快勝した。
1回戦に勝利したJBC札幌は、10日午前10時半から埼玉県川口市の青木総合運動場野球場で、東京都の強豪・深川クラブとの2回戦に挑む。
4回、一気の3連打で試合をひっくり返す
1-3と2点を追う四回、JBC札幌は反撃を開始。先頭の4番・新名乃々花(2年・末広・近文合同出身)がセンターオーバーの二塁打でチャンスを作ると、一死三塁から代打・大須杏菜(3年・西岡スターズ出身)がレフトオーバーのタイムリー三塁打を放ち1点差。続く8番・山口愛結(3年・比布野球少年団出身)がレフトオーバーの2点ランニングホームランを放ち、一挙3点で4-3と逆転に成功した。

追加点重ね、主将の一打が決勝点
六回には7番・山下紬(2年・西部ホワイトファング出身)がレフトオーバー二塁打で出塁し、バッテリーミスで三進。山口の内野安打で生還し加点した。七回には四球と盗塁で走者を置き、3番で主将の小林美月(3年・阿寒クレインズ出身)がライトオーバーのタイムリー三塁打。この一打が決勝点となり、この回は打者11人で一挙7点を奪って試合を決定づけた。

山口が大舞台で完璧投球、景山も全国デビュー
先発の山口は六回まで内野安打1本に抑える好投を見せ、3失点も全て味方のミスによるものだった。最終回の七回は景山凛音(3年・黒松内スターズ野球少年団出身)が登板。打者7人に対し2安打3四球とほろ苦い全国デビューとなったが、最後はしっかり締めた。渋谷貴監督は「山口は完璧な投球。今日に懸けていたのでしょう、打撃でも活躍した」と称賛。「選手たちは初戦ということで堅さはあったが、中盤以降は落ち着きを取り戻した。明日は序盤から自分たちの野球ができれば、良い勝負になると思う」と2回戦へ向けて意気込みを語った。

イニングスコア
◆1回戦(9日、江戸川区民球場)
JBC札幌(北海道)12-5長野フェアリーズ(長野県)
JBC札幌
0013017=12
0030002=5
長野フェアリーズ
(札)山口、影山、佐藤遥ー岡村
(長)福田、伊藤、長谷部ー小林
▽本塁打:山口(札)
▽三塁打:大須、小林、荒井(札)
▽二塁打:新名、小林、山下、岡村(札)
全国大会トーナメント表


協力:JBC札幌