旭丘ベンチ入り<2025秋>

旭丘ベンチ入り<2025秋>

北海に大敗の秋――札幌旭丘がつかんだ「次への糧」

 札幌市中央区の進学校・札幌旭丘高校野球部は、この夏に16年ぶりとなる南北海道大会出場を果たし、大きな注目を集めた。部員数は少なくとも「全員野球」の結束力で札幌支部予選を勝ち抜き、2009年以来2度目となる南北海道大会進出。エース門村亮汰投手(3年)は決定戦で140球を投げ抜き、4安打2失点の完投勝利。さらにバットでも先制点を叩き出し、攻守にわたりチームを牽引した。結果は初戦敗退ながら、全校応援を背に最後まで諦めず戦う姿が、多くの人の胸を打った。

 迎えた秋季大会、1回戦の相手は道内屈指の伝統校・北海高校。試合は序盤から相手打線に押し込まれ、0―8の七回コールドで敗退となった。スコアだけを見れば完敗。しかし、この大敗こそが大きな財産になる。強豪校との差を痛感したことで、自分たちに足りないものがより鮮明になったからだ。投手陣は球威・制球ともに一層の鍛錬が必要であり、打線はスイングの力強さと勝負所での集中力を磨かなくてはならない。課題が明確になった分だけ、冬から来春にかけての取り組みの方向性は揺るぎない。

 旭丘高校は勉学にも力を注ぐ進学校であり、限られた時間を効率的に活用しなければならない環境にある。だからこそ、一球一打に込める集中力は群を抜いている。OB・OG会による厚い支援や、地域と世代を超えた応援も選手たちの背中を後押しする。今夏、そして今秋の経験は決して無駄ではなく、むしろ次代の旭丘ナインにとって確かな指針となるだろう。

 16年ぶりの夏を乗り越え、秋に大敗を喫した旭丘。だが、その悔しさこそが成長の種となる。来シーズン、再び南北海道大会の舞台に立ち、今度こそ強豪に食らいつく姿を見せてくれるに違いない。

札幌旭丘ベンチ入りメンバー

中学クラブチームや出身少年団に関する情報も随時募集しております。
 情報提供は下記メールアドレスまでお願いいたします。
送付先:strikepro.oh@gmail.com

<選手>

<背番号、氏名、学年、中学・学童野球歴、投打、身長、体重>

主将:大友 慧人

①鈴木 耀人 2年
伏見中学校出身
左投げ、左打ち
170センチ、55キロ

②大友 慧人 2年
PEACEベースボールクラブー伏見カーディナルス出身
右投げ、右打ち
168センチ、59キロ

③皆藤 宗茂 2年
山鼻中学校出身
左投げ、左打ち
171センチ、72キロ

④谷本 悠真 2年
南が丘中学校-FREEDOM出身
右投げ、左打ち
165センチ、50キロ

⑤梅津 竜雅 1年
手稲中学校出身
右投げ、右打ち
171センチ、62キロ

⑥鈴木 皓仁 2年
札幌豊平ボーイズ出身
右投げ、右打ち
168センチ、73キロ

⑦齊藤 元飛 2年
真駒内曙中学校ー真駒内ドリームス出身
右投げ、右打ち
182センチ、67キロ

⑧池田 渉馬 2年
札幌羊ケ丘リトルシニアー緑ヶ丘パワーズ出身
右投げ、右打ち
168センチ、60キロ

⑨村田 己太郎 2年
柏丘中学校出身
右投げ、右打ち
176センチ、67キロ

⑩卒間 蕾緯 1年
西陵中学校出身
右投げ、右打ち
184センチ、75キロ

⑪渡辺 朔都 2年
北海道教育大附中学校出身
左投げ、左打ち
171センチ、53キロ

⑫堀尾 叶太 2年
陵陽中学校出身
右投げ、左打ち
160センチ、54キロ

⑬勝又 輝音 1年
向陵中学校出身
右投げ、左打ち
174センチ、77キロ

⑭油矢 修吾 1年
元町中学校出身
右投げ、左打ち
165センチ、58キロ

⑮宍戸 玲雄 1年
新琴似中学校出身
左投げ、左打ち
160センチ、55キロ

⑯武井 信満 1年
伏見中学校出身
右投げ、右打ち
170センチ、53キロ

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