12月・広島「第11回全日本県選抜小学生野球選手権」へ初出場へ
北海道代表として12月に広島県で開催される「第11回全日本県選抜小学生野球選手権広島大会」へ、苫小牧選抜チームが初出場する。
10月25・26日に苫小牧市内で行われた2025北海道学童軟式野球都市対抗戦で、地元・苫小牧選抜は開催地としての重圧を跳ね返し、5年ぶり3度目となる決勝進出。惜しくも優勝には届かなかったものの、準優勝で堂々の全国切符を掴んだ。
山村監督は「3年計画でつくってきたチームが花開いた」と選手たちは勿論、チーム苫小牧としての組織の成熟を誇り、全国大会へ向け手応えと期待を語った。
苫小牧選抜 ― 都市対抗戦でつかんだ“全国への道”
開催地として絶対に負けられないプレッシャーの中、苫小牧選抜は粘り強い試合運びで勝ち上がった。
【1回戦】 苫小牧選抜 2-1 富良野選抜
初回に富良野選抜の左腕・三谷琉生投手(中富良野ホワイトドラゴンズ/6年)から2点を先制。
以降は右腕・永井翔投手(幾寅タイガース/6年)に苦しむ展開となったが、
須藤進太(拓勇ファイターズ/6年)、佐々木和馬(北光ファイターズ/6年)、清水亮聖(拓勇ファイターズ/6年) の継投で反撃を最小限に抑え、2-1で接戦を制した。
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【2回戦】 苫小牧選抜 7-0(五回コールド) 恵庭選抜
恵庭選抜とは毎年交流戦を重ねる関係で、選手たちも苦手意識なく落ち着いた試合運びを見せた。
初回に打者8人の猛攻で3点、二回にも2点を加え、計11安打を記録。
投げては 佐々木和馬―須藤進太 の継投で完封リレー。
三回以外はすべて得点圏に走者を背負いながらも粘り強く守り抜く安定感を見せつけた。
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【準々決勝】 苫小牧選抜 5-4(七回タイブレーク) 十勝・音更選抜
試合が動いたのは二回。
4番 青木英心(沼ノ端スポーツ少年団/6年) のレフト前を起点に、バッテリーミスの間に青木が俊足を生かして生還し1点先制。
その後、相手の先発・山内栄人投手(更別ジャガーズ/6年)に苦戦し、四回には1-1の同点に追いつかれる接戦に。
六回には三塁まで走者を背負う大ピンチを迎えるが、守備陣が粘り抜き無失点で切り抜けた。
タイブレークでは3点を失う苦しい展開だったが、苫小牧選抜は四球や相手のミスを誘いながら4点を奪い、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
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【準決勝】 苫小牧選抜 9-0(五回コールド) 留萌選抜
大会屈指の強力打線を誇る留萌選抜を、
須藤進太―清水亮聖 の継投でわずか2安打に封じ込める完璧な投球。
攻撃では
- 三回、3番 橘 皇佑(拓勇ファイターズ/6年) の三塁打
- 7番 嵯城大貴(泉野イーグルス/6年) の本塁打
など11安打の猛攻。
9-0の五回コールドで5年ぶり3度目の決勝進出を決めた。
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【決勝】 苫小牧選抜 2-6 札幌選抜
過去2度の対戦では勝利していた札幌選抜が相手。
三回に3点を奪われる苦しい展開の中、
その裏で7番 斎藤 翔(泉野イーグルス/6年) がレフト前を放ち、さらに敵失も絡んで一気に生還し1点を返す。
最終回の六回には、4番 青木英心 がセンターオーバーのランニング本塁打を放ち意地を見せた。
二死から7番・嵯城がライト前でつないだが後続が倒れ、3度目の優勝には惜しくも届かなかった。
しかし、準優勝により全国大会の代表権を獲得した。
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山村監督「3年計画が花開いた。全国でも“軟投派”の力を証明したい」

山村監督は決勝後、こう総括した。
「エラー絡みの失点が悔やまれる。札幌には力負けです。」
「3年前に監督を引き受け、3年計画でスタッフとともに取り組んできた。その成果がようやく花開きました。」
「須藤、清水、佐々木の“軟投派”でも勝てることを証明できた。全国でも楽しみにしています。」
さらに、苫小牧選抜のチーム構成について次のように語った。
「苫小牧選抜には“固定のレギュラー”はいません。全員がどこでも守れます。」
「守備職人、足のスペシャリスト、セーフティーバントのスペシャリストなど、一芸に秀でた選手を状況に応じて使い分けています。」
「選手一人ひとりに役割があり、みんなが意気に感じて戦っている。だからこそ、チームが一丸になれる。」
最後に全国大会への覚悟を語った。
「全国でも軟投派が通用することを信じて、強豪に挑みます。」

指導者・選手
指導者
▽代 表
向井 拡充(飛翔スワローズ・監督)
▽監 督
㉚山村 寛文(拓勇ファイターズ・監督)
▽コーチ
㉙伊藤 充(新生台イーグルス・監督)
㉘熊原 陵太(沼ノ端スポーツ少年団・監督)
桑村 直樹(泉野イーグルス・監督)
長谷川 慎(北光ファイターズ・監督)
奥村 大(鵡川ジュニアファイターズ・監督)
三浦 哲也(沼ノ端スポーツ少年団・コーチ)
▽マネージャー
山村 純人(拓勇ファイターズ・コーチ)
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選手
(背番号、氏名、ふりがな、所属チーム、投打、身長・体重)
★主将
須藤 進太
⑩須藤 進太(すどう しんた)
拓勇ファイターズ
右投げ、右打ち
137センチ、33キロ
⓪熊原 成凪(くまはら せな)
沼ノ端スポーツ少年団
右投げ、右打ち
148センチ、48キロ
①清水 亮聖(しみず りょうせい)
拓勇ファイターズ
右投げ、右打ち
160センチ、48キロ
②神 嘉人(じん ひろと)
ときわ澄川ライオンズ
右投げ、右打ち
154センチ、40キロ
③本多 琉生(ほんだ りょうき)
泉野イーグルス
左投げ、左打ち
155センチ、38キロ
④嵯城 大貴(さじょう だいき)
泉野イーグルス
右投げ、右打ち
148センチ、34キロ
⑤橘 皇佑(たちばな こうすけ)
拓勇ファイターズ
右投げ、右打ち
153センチ、45キロ
⑥長谷川 真聖(はせがわ まなと)
北光ファイターズ
右投げ、左打ち
145センチ、37キロ
⑦上田 壱太(うえだ いちた)
ときわ澄川ライオンズ
右投げ、右打ち
157センチ、45キロ
⑧斎藤 翔(さいとう しょう)
泉野イーグルス
右投げ、右打ち
152センチ、39キロ
⑨尾関 新(おぜき あらた)
拓勇ファイターズ
右投げ、左打ち
154センチ、40キロ
⑪佐々木 和馬(ささき かずま)
北光ファイターズ
左投げ、左打ち
156センチ、62キロ
⑫萩原 迅 (はぎわら じん)
鵡川ジュニアファイターズ
右投げ、右打ち
152センチ、45キロ
⑬青木 英心(あおき えいしん)
沼ノ端スポーツ少年団
右投げ、左打ち
160センチ、43キロ
⑮榎本 緋色(えのもと ひいと)
新生台イーグルス
右投げ、右打ち
151センチ、40キロ
⑯上野 遥大(うえの はるた)
新生台イーグルス
右投げ、右打ち
155センチ、46キロ
⑰澤向 晴翔(さわむかい はると)
拓勇ファイターズ
右投げ、右打ち
145センチ、40キロ
⑱西村 統吾(にしむら とうご)
大成フェニックス
右投げ、右打ち
160センチ、48キロ
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全国大会までの足跡
◆決 勝(10月26日)
(A-7)札幌選抜(前年1位)6−2苫小牧選抜(開催地)
札幌選抜
003210=6
001001=2
苫小牧選抜
(札)西、山崎ー松野
(苫)佐々木、須藤、青木ー神
▽本塁打:清水口RH(札)、青木RH(苫)
▽三塁打:相馬2、北山(札)
▽二塁打:西山、進藤(札)
◆準決勝(10月26日)
(A-6)苫小牧選抜(開催地)9−0留萌選抜
苫小牧選抜
11413=9
00000=0
留萌選抜
(苫)須藤、清水ー神
(留)川崎、長谷川ー砂原
▽本塁打:嵯城(苫)
▽三塁打:橘(苫)
◆準々決勝(10月26日)
(A-5)苫小牧選抜(開催地)(4)1−1(3)十勝・音更選抜
十勝・音更選抜
0001003
0100003
苫小牧選抜(開催地)
(七回タイブレーク)
(十)山内、會田ー菊池
(苫)須藤、佐々木、清水ー神
▽三塁打:大門(十)
◆2回戦(10月25日)
(H-3)苫小牧選抜(開催地)7-0恵庭選抜
恵庭選抜
000000=0
32011x=7
苫小牧選抜
(恵)石川、山内、佐藤壮ー石塚
(苫)佐々木、須藤ー神
▽本塁打:尾関(苫)
▽二塁打:石塚、佐藤壮、市川(恵)、神(苫)
◆1回戦(10月25日)
(H-2)苫小牧選抜(開催地)2-1富良野選抜
富良野選抜
000001=1
20000x=2
苫小牧選抜
(富)三谷、永井ー佐藤
(苫)須藤、佐々木、清水ー神
▽二塁打:佐々木(富)、青木(苫)


全国大会・組合せ
※全国大会の組み合わせ表を入手次第、後日掲載させていただきます。

協力:2025苫小牧選抜チーム
